用語解説

1.          FDMA(Frequency  Division Multiple  Access) 周波数分割多重接続。用途としてはアナログ携帯電話・自動車電話、コードレス電話がある。日本では800MHz帯の周波数が使われている。一つの基地局に割り振られた周波数帯域を音声の無線電送に必要な12.5kHz幅の帯域に分割して多数のチャンネルを作る。ユーザーはその中に空いているチャンネルをネットワークの制御局側から指定されて通話する。

 

2.           TDMA(Time  Division Multiple  Access) 時分割多重接続。デジタル携帯電話やPHSに使われている。周波数は日本では800MHz帯と1.5GHz帯が使われている。一つの基地局に割り当てられた周波数帯域を50kHz間隔で分割、圧縮してチャンネルに出す。1チャンネル当たり14kbpsで音声は11.2kbps割り当てられる。これはフルレート時でハーフレート時では半分の7kbps割り当てられる。なお、PDC方式では上下異なる周波数が使われている。

 

3.           CDMA (Code Division Mulutiple Access) 符号分割多重接続。IMT-2000の最有力候補。デジタル携帯電話なのだがTDMAと違い同じ周波数をユーザー全員が共有する。これをそれぞれ個々のユーザーに符号を割り当て識別する。この方式によりより多くのユーザーが使用可能となる。1.25Mhz帯の広い周波数帯域にわたって符号を拡散させて伝送するスペクトラム拡散を使用する。拡散と逆拡散の際は固有の符号を使わない限り復調されないので秘話性も高い。

 

4.           PHS…(Personal Handyphone System)  元々、コードレス電話をデジタルにし屋外でも使えるものにしたもの。周波数は1.9GHzを使用し、これを300kHz間隔で分割し1チャンネル当たり32kbpsのデジタル信号を4チャンネル時分割多重化(TDMA)する。

 

5.           i-mode…i-mode電話機だけで音声通話はもちろん、銀行口座の残高照会・振込をはじめ、レストランガイド、タウンページ検索など生活に身近で便利なオンライン・サービスが利用できる。提供されるサービス(コンテンツ)は、モバイルバンキングやチケット予約など、生活に身近で便利なものを中心にラインナップしている。i-modeはパケット通信(9600bps)なので、通話時間ではなく、送受信したデータの量で課金される。i-modeメールはi-mode電話機同士はもちろん、e-mailにも対応。パケット通信なので1円からメールの送受信ができる。2000年1月末の時点で契約者数が約374万人に達し、ネット接続事業者(プロバイダー)最大手「@(アット)ニフティ」の約360万人を追い抜いた。記述言語にはHTMLを簡略化したCompact HTMLをさらに携帯電話に必要な機能を絞ったi-mode HTMLを採用している。

 

6.           cdmaOne…米国で開発されたCDMA方式 (IS-95)によるデジタル通信システムで、優れた通話品質と、高速データ通信に対応している。米国のベンチャー企業、クアルコム社によって開発された新しい通信システムで中国(香港)を皮切りに韓国・米国・カナダ・ロシアをはじめ世界各国で採用・商用化が進んでいる。CDMA(Code Division Multiple Access)方式は、符号分割多元接続と呼ばれる最先端技術でユーザーの通話チャネルにそれぞれ符号(Code)を割り当て、この符号でユーザーを識別するシステム。符号がつけられた通話情報は広い周波数帯域(「cdmaOne」の場合は1.25MHz)に拡散して伝送され、受信側は、割り当てられた符号を鍵にこれを読み取りる。また、従来の方式では特定の周波数帯をユーザーが占有していたが、CDMAでは複数のユーザーが共通の周波数帯を使用する。これらのことから、周波数の利用効率が大幅に向上している。また、肉声に近い、自然でクリアな通話品質を実現すると同時に、周囲の雑音を低減し、屋外の騒がしい場所からも明瞭な通話を行うことができる音声処理技術 8KbpsEVRC、移動電話機に内蔵された3つの受信部で、ビルなどに反射して到達する複数の電波(マルチパス成分)を受信、合成するRAKE受信、RAKE受信機を利用して、同時に最大3つの基地局と交信し、移動中に基地局の無線ゾーンが切り替わる際には、隣接する基地局との交信を円滑かつ確実に制御するため、途切れのない安定した通信が可能にするソフトハンドオーバーなどの機能がある。

 

7.        ホームPNA…家庭内の電話線を利用して、簡単にネットワークを構築できるようになる。例えばプリンタを2台のパソコンで共有できるようにするもの。ホームPNAは和訳すれば「家庭内電話線ネットワーキング協会」となる。米国の IBM社やインテル社など11社が中心となって結成した組織。たとえパソコン2台でも、それをネットワーク化したときのメリットは大きく、どこの家庭にでもある電話線を使ってパソコンどうしを接続すれば、プリンタの共有はもちろん、ファイルの共有、同時にインターネットに接続したり、2台のパソコンどうしでゲームを行ったりが簡単にできる。2000年現在は、共同で仕様作成中。

 

8.           エコーネット設備系ネットワークを対象としており、AV系とは、ゲートウェイを介して接続する。このような構成にすることで、通信速度や技術の進展度合いが異なるそれぞれの系を、最適なコストパフォーマンスで構築することができる。伝送メディアとして、電灯線と無線を使用電灯線と無線を使用することで、配線工事が不要となり、新築住宅だけでなく既存の住宅に広く設置することができる。プラグアンドプレイ機能プラグアンドプレイ機能を備えているため、誰でも簡単に機器の増設ができます。オープンシステムミドルウェアの整備と仕様公開、開発支援ツールの提供を行い、信頼性の高いアプリケーションソフトやネットワーク対応型機器の開発を支援できる。宅外との接続通信回線で外部と接続でき、社会システムとの連携により高度なサービスを実現できる。

 

9.           ブルートゥース携帯電話と相性の良い規格で伝送距離は約10mで伝送速度は最大1Mbps。赤外線と違ってポケットに入れたままでも機器の接続ができる。(遮断物があっても接続可能。)消費電力も少ない。エリクソン、ノキア、インテル、IBM、東芝が中心となって規格策定。携帯電話同士でも接続可能で、名刺交換を携帯電話同士で行う事もできる。これにより、肩書き、アドレス以外にも経歴、趣味、得意分野といった履歴書的な情報も携帯電話そしてパソコンに保存できる。

 

10.             MPEG…Moving Picture Coding Experts Group   カラー動画を圧縮、展長する方式の標準化を進める組織。MPEG組織の定めた仕様そのものをMPEGという。MPEG1は国際標準で画質を目的としており、一昔前のVHS程度。1.5Mbps 国産オリジナルの技術。メディアの転送レートや容量の制限から通信メディアに限定されていた。MPEG2には、データの電送速度を3〜9Mビット/秒まで高め、データを受信しながら再生するストリーミング方式にも対応出来るように開発された。品質的には、高品位テレビ並の画質を、確保する事ができる。現在では、主にDVDやデジタル放送に利用されている。MPEG3では1530Mbps米国のATVAdvanced Tele Vision)プロジェクトの進展により、MPEG-2 MPEG-3を吸収。MPEG-2の対象とする。圧縮時の制御方法や圧縮方法が、従前の規格とは異なるものを採用しています。MPEG4ではアナログの電話回線での利用を目的とし、電送速度が低速でも高い品質を確保したもので、携帯電話などのモバイル環境や無線での利用に適している。しかしそれだけでなく、設定を変更することによって、高品位デジタル放送にも利用できる。このように低速に加え、高速の伝送速度にも対応している点が特徴で、幅広い電送速度に対応した高規格の圧縮方法。

 

            パケット通信データ信号を一定の長さのブロックに分割、それぞれにヘッダを付けたものでパケット(小包)と呼ぶ。ヘッダ中のアドレスを頼りにパケットを一つずつ転送する方式。回線の共有率が高くなりデータ通信効率が良くなる。いったんデータを交換機に蓄積する事から、速度やフォーマットの異なる端末同士でも効率的に通信できる。短所としてはデータ量に応じた課金なので大きな画像などデータ量の多いものは問題。PDAや携帯電話など文字や簡単な画像ファイル向き。
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