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| NOCHHI.COM 5月4日版 | ||||
| 社説 神奈川県の教育について | ||||
| 神奈川県の教育は、「教育先進県」と呼ばれるほど進学実績が高い。しかし、中退率の上昇や、いわゆる「ゆとり」教育によって、公教育に対する不信は強まっている。では、いかにして、行政が、公教育への信頼を取り戻していくべきであろうか。ここでは高等学校の教育について論じてみたい。 | ||||
| まず中退率の上昇の問題である。神奈川県では公立高校の入試選抜と呼ばれる独自の方式をとってきた。この方式は、中学校時代の内申点を大きな割合で入試選抜に含めるという方法で、多くの中学生に確実に現役に合格させるというメリットがあった。しかし一方、受験前の段階で、「行ける学校」、「行けない学校」が決まってしまい、学校ごとの特色と自分の個性が合わない学校を選んでしまう可能性が高くなる。そのため、高校進学後も自分と学校が合わずに中退してしまうケースも多い。このようなことを防ぐために、推薦入試を導入するなど、神奈川県は入試選抜の多様化を進めている。これからも、推薦入試やA.O入試など、一般入入試枠以外の選抜方式を広げていくべきである。また入試以外にも単位制高校など自由に科目を選択できる学校を作る必要がある。神奈川総合高校などいくつかの高校ができているが、受験の平均競争率をみると、まだ不足していると見るべきであろう。このような学校をまだ作っていく必要がある。 | ||||
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| 次に「ゆとり教育」の問題である。新しい学習指導要領になってから、指導内容が大幅に削減されたうえ、2004年度からは完全に週5日制に移行することから、「私立学校との間に学力格差が生まれるのではないか。」という不安が保護者に広がっている。しかし、教育の内容というものは決して、「量」だけによって決まるものではない。どれだけ「質」の高い授業を提供できるか、も大きな要素である。例えば、今まで40人学級で授業を一部を20人に減らすことも「質」の向上につなげていくべきである。幸い、ベビーブームの「100校計画」の際に雇用した教員がいるため、中等教育の教員は過剰状態にある。これらの教員を有効に活用することで、少人数教育をしていくべきである。また、教員の自主的な研鑚も奨励していくべきである。大学院への留学を認めるなど、教員の自主的な努力を広げていくべきではないか。 | ||||
| 県立高校は、今まで教育の機会の均等を目指して、学校の新設や拡充に努めてきた。しかし少子化により、高校の教育自体のニーズは満たされつつある。その一方、「中退率の上昇」や「ゆとり教育」など、新たな問題が山積している。行政は、いままでのハード中心の行政から、単位制高校への改編や、少人数教育の拡充など、ソフトの充実を図っていくことが必要だと考える。 |
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| 以上 | ||||