あれは、私が小学2年生の時の出来事だった。
それはゴールデンウィークの惨事だった。
うちのおかんの方針として、子供が小さい時はゴールデンウィークや、夏休みなどの休みは家族で思い出を作る。
というのがあるらしく、うちは私が小学校卒業までは家族でよく旅行や、遊びに行ったものでした。
そして、私が小学2年生のゴールデンウィークに家族で、少し遠いところにある遊園地のようなテーマパークに行こう
ということになりました。
私はその時までテーマパークというものに行ったことがなく、とても楽しみにしていました。
「ほら、ここやで。」
そんなおかんの声で目が覚めた。どうやら朝早くから出発したため車の中で寝てしまっていたらしい。
もちろん兄、祐介も。
そのテーマパーク、遊園地はあるは、プールはあるは、庭園はあるは盛りだくさんなわけで。
「みさき、はよ来い」とはしゃぐ祐介。
そういってまず遊園地に行くことになったのです。
ここで悲劇が起きたのです。
遊園地には、いろいろな乗り物があります。
メリーゴーランドや観覧車など。
私と祐介は必ず一緒に行動が義務付けられており、
その中で祐介が目につけたものは、「スーパーバイキング」でした。
説明しよう。スーパーバイキングとは、船の形をした危険な乗り物で、左右に振り子のように動く乗り物なのだっ!!
それに乗りたいと言いだす祐介。
「それじゃなくて、まずは、メリーゴーランドから乗ろうや?」
「イヤ。」
即答かよっ!!即答かよ、祐介っ!!
というわけで、私はなぜか初っ端に、あきらかに怖そうな乗り物に乗ることになったのです。
しかも運悪く、そんなに人が並んでいません。
「おい、後ろ乗るぞ。」
そう言ってズンズン後ろに向かう祐介。
私達は、特等席をキープすることに成功しました。(しなくてよかったのに)
もう正直怖くてしかなかった私は、かなり怯えていました。
「あのな、これ見かけ倒しだからそんな怖くないで。」
祐介なりの励ましをもらい?スーパーバイキングスタート!!!
「きゃあああああああああああああ〜」
絶叫するみさき。隣で違う意味で楽しそうにきゃあきゃあ言ってる祐介。
どこが見かけ倒しやっ!!!怖いやんけっ!!もろ怖いやんけっ!!
あれ、半端じゃなく怖いから。
なんかね、乗ってる最中、足が震えるんですよ。で、あまりに怖すぎで、つま先立ちになってるし。
つま先立ちのおかげで、足が中に浮いてるような感覚になるんですよっ!!
それが恐怖を倍増させるわけで。
「スーパーバイキング」が終わって、ふらふらしながら両親の元に戻ると、
「みさきあんた半泣きやったで。ハハハ」
とおかんに笑われたり、
「みさき、お前顔青白いで。」
とおとんに笑われたり。
「こいつ、隣で震えてるんだよ。ガハハ。」
と祐介に言われたり。
心配しろやっ!!小さい娘がプルプル震えてんのにっ!!
そうして、それからせっかくだからということで、ジェットコースターに乗らされたり
観覧車の中で揺らされたり、メリーゴーランドに乗らせてもらえなかったりと
かなり連れまわされました。私の望みはかなえられないまま。
その日から私は高所恐怖症になりました。
新しいトラウマを作られたそんな小2のゴールデンウィーク。
□余談□
現在は、だいぶ回復して、観覧車とか乗れますが、
しばらくは、エレベーターもダメだったし、脚立の上にも上がれませんでした。
一番ビックリしたのは、自転車で橋が渡れませんでした。今は大丈夫だけど。
それほどの高所恐怖症にさせた兄が、今だに、この時のことを言ってくるのがムカつきます。
お前のせいじゃっちゅーねんっ!!
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