プロフィールにの嫌いな食べ物として追加したのですが、 どうにもアップルパイがあまり好きではありません。 それには、ふかーいワケがあるわけで。 それは、私がまだ幼稚園の時の話。 その頃、おかんの中で第一次デザートブームだったらしく家で様々なデザートを作っていました。 その代表格がクッキー。 おかんは、無心でクッキーを作っては、私と祐介に食べさせたものでした。 「どうや?」 デザートが出来上がると必ずこのセリフを言い、様子を伺うのです。 「おいしいよ。」 この言葉がおかんの機嫌を良くさせ、おかんはさらにデザート作りに精を出すのです。 そして、恐怖のアップルパイの日。 「今日は、アップルパイを作るで。」 そう言っておかんは林檎を煮ていました。 正直、幼稚園の私にアップルパイは未知のデザート。 林檎は直接かじって食べるのものだと思っていたので。 時間がたち、とってもいい匂いが家中を包み初め、私と祐介はおかんのアップルパイを待ちました。 「できたで。」 そう言って、オーブンから出てきたアップルパイはとてもおいしそうでした。 切り分けてもらって、一口食べたとたん、口中をなんとも言えない林檎の風味が・・・。 「どうや?」 「まずいで。(みさきと祐介声を揃えて)」 「えっ?」 おかんは予想外の反応に驚いているみたいでした。 子供は時に残酷。私と祐介は正直にしかも表情付きでまずさをストレートに伝えたのでした。 そして、息子と娘が一口だけしか食べないで残しているアップルパイを見て、 「うまく出来たんやけどなー?もう一口食べてみ?(多少ムッとしながら)」 「もういいよ。だってまずいもん(直球)」 「あんたらにはわからんのかもしれんわ。大人の味や。」 そう言って、おかんは半分残ったアップルパイをお隣さんにおすそわけしに行きました。 そして、子供の残したアップルパイを食べて、微妙な顔をしていました。 それだけは、今も記憶に残っています。だってまずいもん。 そして、次の日、もうデザート作りはあきらめたと思っていたのに、 おかんは、今度はプリンを作りました。 「どうや?」 「苦い。(二人揃って)」 今回は、明らかにプリンのカラメルの部分を焦がした模様。 苦いよ。プリンなのに苦いよ。 子供は時に残酷。 「買ったやつの方がおいしい。」 さらにとどめをさす兄弟。 それからおかんは無言になり、そそくさと片付け始めました。 「もう二度とデザートなんて作らへんからな」 この言葉がとっても印象的でした。 それから、ケーキを作ってと言っても 「買ってきたらええねん。ケーキなんて」 という始末。 私も年頃になり、友達がクッキーやケーキを焼いたと聞いた私は、 女の子らしくシュークリームを家で作ってみたのです。 あれ?シュークリームってこんなにぺちゃんこだったか? うまくふくらまず、パンみたいになってしまったシュークリームの皮に 甘ったるいクリームを強引におしこんだお手製シュークリームを 家族に無理やり食べさせながらおかんの気持ちがちょっぴり分かったそんな昼下がり。 教訓:デザートに限らず、料理をしたら、必ず味見をしろっ!! □余談□ おかんはあれからアップルパイを見ると自然と視線をそらします。 そして、私はアップルパイが食わず嫌いになりました。 なんつーかこれって一種のトラウマだよね?