知床の悲劇

知床の悲劇


  ふぅ・・・。



思い返すのも恐ろしいあの秋の出来事。一体修学旅行の何が悲劇だったか。

皆さん、卒業アルバムを見ていただければ一目瞭然であろう。
そう、私の所属した3年C組を見ていただければ…。







この事件は突然起きた。みんな平和に、楽しく修学旅行を楽しんでいた矢先。
舞台は網走監獄から始まる…。(事件の始まりに相応しい場所といえよう)









そう。









突然ナラオカが鼻血を出したのである
└( ̄□ ̄;)┘








それだけならなんの問題もなかった。なんてったってただ鼻血が出ただけなのだから。誰だってエロいことを考えるだろう、当然むっつりナラオカも。

止血のために鼻にティッシュを詰め込んだナラオカ。まぁ普通のことだろう。 しかし、俺は肝心なことを忘れていたようだ。そう、決して忘れてはならないことを。



つまり、河田は河田、赤木は赤木、


そしてナラオカはナラオカだということを・・・!



ゴウンゴウンゴウン。。。
(哲也参照)



そして事件は起こる。
唐突にそれを見た俺は不覚にもナラオカを見て笑ってしまった(当然か?)…。

「なにエロいこと考えてんだよナラオカヽ(^o^)丿」

・・・。
なぜ気づかなかったんだろう、彼のブチキレ寸前だというサインに。。(と言っても一言話しかけただけなのだが)


















「あ!?笑い事じゃねえよ!!!」


















う、うわぁ!

なぜ?WHY?俺は泣きそうになった。ただただ恐怖した。そして今でもかたくなに信じている。

そう、あれは笑い事だと。。


ナラオカに謎ギレされC組の人ごみの中でキョドっていた俺は仲間を発見した。くすくす笑いつつ、且つナラオカに距離を置き彼を恐れ近づけないでいる千島航太中村宏明の二人組みである。
思えば3年C組になって以降、ナラオカにとりあえず絡み続けたあの二人。ついにツケが回ってきたといったところだろう。彼らも鼻血をからかい、そしてキレられたのだ。 (まぁ鼻血くらいでそのツケを爆発させるのはどうかと思うが。)そして俺はとばっちりを食ったということであろう。
しかしこれはまだ悲劇の序章に過ぎなかった。そう、この恐ろしき事件は奴らによりさらに危険度を増すのである。


旅館に戻り、ナラオカの機嫌も直り俺らはトランプやらなんやらで遊んでいた。
が、不覚にも俺とナラオカはみんなより先に眠りについてしまう。

なのでここからは伝聞。夜。
俺とナラオカは寝ていた。すると、起きていたコータ、ヒロを始めとする面々が寝顔を写真におさめようとしたのである。
別にこのくらいなら問題ない。しかし、奴らは思いついてしまった。。。なんとジャンケンで負けた奴がナラオカの鼻にティッシュを詰め写真を撮り、一生の思い出にしようと。。(結果的に一生の思い出になったことは間違いない)そして写真は撮られた。(卒アル参照) さらに、バタコとコータが深夜にも関わらずナラオカに「鼻血」というだけのショートメールを送信した。。

早朝…。目覚めたナラオカは昨日の悲劇の面影はなく普段通り。とりあえず俺だけ昨夜起こった事実をひっそりと聞く。そして、我々は自ら悲劇を引き起こす!メールに「鼻血」と入っていた異変には気にするもののさほど怒っていなかったが、
「昨日はナラオカさんのいい写真が撮れましたなぁ」
と言ってしまったのである。。

何を撮られたのか気にしだすナラオカ。

「なに撮ったの?」
まだ多少戸惑いつつも平静なナラオカ。まぁその場で事実を告げとけば彼も怒ることはなかっただろう、が、誰も笑うだけで答えない。教えておけばあんな悲劇を招く事はなかっただろうに・・・。いつまでも「それは言えない」と隠し通す我ら。
そして遂にバルカン半島の火薬庫爆発、2001年知床の乱。




・・・。不機嫌なナラオカを引き連れ3年C組一行は知床五湖に到着した!ご存知の通り、ヒグマの生息地である知床五湖周辺。トイレ休憩中、俺はナラオカに尋ねられてしまう。
「昨日なにがあったの?」 
(し、しまった!)内心焦りつつ、俺は一人の友人を身代わりにした。。
「俺、昨日一緒に寝てたし朝起きて聞いただけだからよく知らない。バタコ(川端)に聞いてよ。」 
俺はたまたま隣にいたバタコに振った。彼も正直に答えておけばよかったのに・・・。



そしてバタコの少しニヤけながらの悲劇を牽引する信じがたい返答。


「そいつは言えねえな。」




…!やばい!

完全にナラオカがキレた!









「おい!言えよ!ぶっ殺すぞマジで!」 





矛先は完全にバタコこと川端寛海へと向いた。以前から何かとバタコには厳しかったナラオカ。怒りはバタコに集中した!

胸倉を掴み、マジぎれナラオカ。

「言え。命があるうちに。」

しかしバタコはなんというか対応能力がない。

「いや、言えねぇ。。」

この曖昧な返答がさらに怒りを増し、昨日の件はすべてバタコがいけなかったように彼は当たられた。内心俺じゃなくてよかった、と誰しもが思ったことだろう。とりあえず自分の保身に必死で、誰もが川端寛海をナラオカから救おうとは思わなかった。

もはや制御不可能となったナラオカを引き連れ、俺たちは知床五湖を周る。険悪なムードの中、ナラオカを避けるように先頭を独走する俺とヒロ。そこでのヒロの一言。


「ヒグマだ…。俺らの側にヒグマがいる…。」 

それは間違いない。しかも北海道史上最凶最悪のヒグマであろう。事件発端の原因である彼も、ただただナラオカに恐怖した。


そして長い時間が過ぎる。やがて、なんとかナラオカの怒りも治まってくれた。まさに時が解決してくれたといえるだろう。そして修学旅行は終了する。

その後、みんなそれぞれ思い出の修学旅行の写真を現像してきた。言うまでもなくその中には扱い方次第では悲劇を招くであろう、一枚の微笑ましく、且つ恐ろしい写真も含まれていた。当時アルバム委員でもあった俺とバタコ。どうしてもこの恐怖をみんなにも味わってもらいたく、あの禁断の写真をアルバムに載せることを決めた。しかし、未だにナラオカは写真のことは知らない。もし黙ってアルバムに載せれば、我々の命に保障はなかった。試行錯誤を重ねた。諦めるか?…いや、それはやだ。しかしどうすれば…。
するとそこに救世主が現れる。事件の主犯だったコータがそのことを聞くと、なんと無謀にも、その場で即行ナラオカに電話して許可を取ろうとしたのだ。
「もしもし、ナラオカ?あのさぁ、修学旅行のときの凄い写真があるんだけど、卒アルに使っちゃっていい?」 
「どういう写真?」 
「あのね、ナラオカの寝顔にティッシュ詰め込んだ写真。」 
あぁ!言ってしまった!しかもなんともあっさり!どうする!?ナラオカ! 
「別にいいよ。」 
彼は即答した。悲劇はこれをもって幕を閉じた。どうせ許可取らなくても使うんだろ?一発はそう割り切っていたのである。そのとおり。すまん、ナラオカ。そしてサンキューコータ。出来上がったアルバムは皆さんの知るとおりである。


しかし、注意。この当時のネタは今でも禁断のネタのままである。決死の覚悟で今回、俺は重い腰を上げ、キーボードを叩いたということを忘れてはならない…。むやみにこのネタを持ち出す事、それは即、死を表す。奢れる者久しからずである。








ナラオカナラオカ!







P.S.うちらが一番最初にキレられた発端となる網走監獄でのナラオカの鼻血姿が卒アルの端っこに小さく載っているので見逃さないで下さい。 

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