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第3回
2002年7月12日 UP


 





 第3回 名将野村監督について

  @はじめに
今回は野村監督の思想を中心に紹介するため、私の意見ではない。しかし、やっぱり名将、知将と言われるだけあって、なかなかの理論である。野球をやる人ならぜひ学ぶべきものがたくさんある。興味の無い方は、今回は退屈かもしれないが、今週は勘弁してください。

  AID野球
野村監督と言えばID野球である。しかし、そもそもID野球とはなんだろう?それは「Important Data」 の略。つまりデーター重視の野球である。どこでデーターを使うのかと言えば、配球やオーダー、あるいは守備位置までデーターを使う。一番わかりやすい例は守備位置。松井シフトというのがある。巨人の松井は左打者でライト方向に引っ張ることが多く、逆にレフトへ流すことは少ない。状況にもよるが、松井がバッターボックスに入るとショートはセカンドベースのさらに右よりに守る。普通に守るよりそこに打球が来る確率はデーターに出ているんだから、高いとういことだ。しかし、こんなことは12球団どこでもやっていることで、別にたいしたことではない。しかし、野村監督はデーターを重視ししてやっている。単なる統計野球ではなく、データで証明されたことをもとに野球をすることなのである。野村監督ほど細かいデーターを気にして野球をやる人はいない。データー重視野球だ。

 
 B仕事の三大要素。
野村監督はよく「仕事の三大要素は何や?」と良く聞く。その時に阪神の選手は「計画、確認、実行。」と応える。今の時代なんでも計画、確認、実行が重要だ。遊びだって計画、確認、実行だ。さて、その中で一番重要なのは確認。これができなければ、うまく実行できるはずがない。
  
 C一流の共通点
一流の共通点は小さなことにこだわること。「一流になった人たちはほんとうに小さなことにこだわってる。投手ならフォームのわずかなところ打者なら構えのわずかなところ。」

「努力する行為の基は何か知ってるか?一流ほど、努力する、二流は努力しない。なんでや?興味や。好奇心や。」

 
 D確認野球、実戦野球、反省野球。
試合前にスコアラー、コーチで確認。試合で実戦。最後に反省。

 E監督の仕事とは。
危機管理。「最悪の事態を考える」=「禍いを未だ形われざるに消し、危うきを将に亡びんとするに救う」

 F野村=プロセス(過程)
「私の野球に対する考え方の基本は過程、経過を重視している。結果だけを追い求めた野球(巨人)はしたくない。そう言う意味からどうしても入れておきたかった。ID野球=野村、と言われるが、それは心外。IDは方法論、過程重視=野村、と思って欲しい。」

入れておきたかったとは阪神1年目のスローガンで「TOP野球」のこと。T=トータル(体力、知力、気を合わせた総合力)。O=オブジェクトレッスン(実地訓練、実践教育)。P=プロセス(過程重視)
 

 G走塁練習について
「テッド・ウイリアムスの言葉を知ってるか?「スポーツで一番難しいのはバッティング」というんだ。4割打者の言葉だから説得力がある。打率をあげようとする練習よりも、走塁練習に時間を費やすほうがよっぽとましだと思うんです。」

 H茶髪
「男性が女性化しとるな。茶髪にピアス。野球選手が女性化してどうするんや。昔、江本が長髪やったんや。マウンドで髪をかきあげてたけど、どうみても女の仕草や。オカマになっちゃうぞ、なめられるぞ、と注意したもんや。男の長髪の歴史を知ってるか?レオナルド・ダビンチや。「モナリザ」を書くために、女性になりきってうちこんだんや。これは分かる。でも、ホームラン30本打つために、女性になりきるやつはおらんよ。」

 I
「人間は自分のことがわからない人が多い。そんな人間が他人を評価し判断する。そんな簡単にできるわけがない。」

「選手はどんな可能性が埋まっているか、誰にもわからない。挑戦して見なければ、才能の存在を知らないまま、終わってしまう選手もいるはず。そう考えると、解雇なんてできません。」

「オレの人生のキーワードは謙虚。謙虚を美徳としている。生まれ育った丹後の精神やな。「満は損を招き、謙は益を受く。」

「俺は敵を作って生きていくタイプでね。だいたい、気に食わんのは、オフに他球団のヤツらと仲良くゴルフやってるやろう。敵対心を燃やして 戦う相手とゴルフなんかするなって言うんや。」


「渡辺オーナーには「リーグを脱退する」なんて言うような発言だけは辞めて欲しい。個人主義丸出しのことはね。」

「人によっては敵を作らない人がいると思うが、仲良くする必要は無い。むしろ、こういう世界ではどんどん敵を作って挑発して、怒らせて、・・・ ・・・。エキサイティングな野球が求められるならそうしないとね。」

「組織で生きる秘訣を二つ。問題意識と現状改革や。」

「3割打てばチームのためになると思ってる。一見正しそうだが、実は違う。チームのために野球をやっていたほうが、私の経験上個人タイトルもうまくいくものなのです。」(石井一が中日の山本とタイトルを争っていた頃、「タイトルには興味はありません。山本さんにとらせてあげたい。」と語っていた。野村監督の教えを守っている証拠である。)

「敵を攻めるときはリーダーから攻めろ。鉄則や。」(バイトではやくうち解けるためにはリーダーと仲良くなるといいのかな)

「中心のない組織は機能しない。」

「功ある者より、功無き者を集めよ。」(名誉を勝ち取ったものより、功無き者の方が屈辱感が旺盛で頼りになる。」

行ずれば照しその内にあり行せずして照し得ることなし。」(まず行動。行動の中から良い結果が生まれる。行動をしなければ得られない)

「人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂。最後はまさか(の坂)。」

「人生に近道なし、人生に失望なし、人生に待ったなし。」

「念ずれば花開く。」

「本当に認められている場合は非難。そのレベルに達しない人は称賛。全く認めない人は無視。」「無視、非難、称賛」
 
「リーダーの力量以上に組織は育たない。」

 J みなさんはホージーと松井が97年に本塁打争いをしたのを覚えているだろうか。その年、最後のヤクルト対巨人戦。日本特有の「敬遠合戦」が予想なれる中、野村ヤクルトは松井と普段通りの勝負を決行。敬遠はいっさいしなかった。(結局その年のタイトルはホージーが獲得した。)これを偽善行為と解釈するかは人それぞれだが、チームの選手をかばって敬遠するよりはましである。もちろん私は偽善行為と思ってない。むしろ当然の行為だと思う。しかし、その野村監督が去った99年。松井とペタジーニのタイトル争いで「敬遠合戦」は起きた。当時新人の上原が泣いたあの日。97年に反対側のベンチにいた長嶋監督、打撃コーチだった若松氏はあの日の野村ヤクルトから何も学ばなかったのか?
 
 
 
 K 野球とは
長嶋監督は「野球とは人生そのものだ」と言っていたが、野村監督は「野球とは頭を使ってやるもんや」という。性格の違いが出ている。古田が「素振りを無意味に何回とかやるよりは、松井のバッティング練習を見たほうがよっぽど意味がある。」「素振りに何回やったとかは関係ないんじゃないかな。」と言っていた。野球を頭でやるとはこういことだと思う。小学校の先生が漢字は10個ずつ書けとか言ってたけど、ちゃんと頭で考えて3回書いた方がよっぽど覚えるのといっしょだな。
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いやー野村監督シリーズ終わってしまいました。もっと言いたいことはあったのに・・・・。でもまぁこれを読んでくれた方に感謝です。さて、これからの月見草主義は僕の言葉で書いて行こうと思う。今までは野村監督の思想紹介みたいな感じだったんで。僕の野球にたいする考え方、人生観を毒舌で書いていこう。まぁ大半は野球ですが・・・・。とにかくこの3回はマニアックすぎました。しかし、これからもできるだけコアなネタでがんばりたい。じゃあまた来週!!来週は「人生に役立つシリーズで。」野球から一度離れます。テーマは「電車で勝者になるために。」では・・・・・・。
月見草主義も今回で3回目を迎えました。ノムさん無き、今年のプロ野球は悲しい。しかし、野球はやっぱりおもしろいね。これからが佳境ですな。さて、今週で野村監督については最終回ですが、まぁこれからも野村監督はとりあげていきたいですね。しかし、人のコラムはおも しろいね。ヤライなんとかは彼の日常風景をよくのぞけるし、一久のアンパンマンはあれは共感できる、湾星は同じ野球を書くものとして勉強になる。これからもみんなきたいしてますよ。