琉球旅行記

2002年09月04日

第一章その3 〜首里城脱出、そしてホテルへ〜

登場人物紹介
 西岡・・・人間界の巨匠 グレイシー柔術の使い手 表HPの管理人でもある。
 杉本・・・ティーンエイジャー ヒールリフトの練習中 サークルではギターパート
を担当する
 吉野・・・21歳 文連総務長補佐


「急げ!もうここは危険だ!」
男三人は必死に走った。既に20分近く走り続けているだろうか。その時、
「うぐっ!ゲホッ、ゲホッ・・・。」
吉野は血を吐いた。そして仰向けに倒れた。連日連夜の戦いで疲労がピーク達
しているらしい。西岡がマウントポジションをとり言った。
「おい!こんなところでへこたれるな!俺たちずっと三人でやってきただろ!立て
よ!」
吉野はガードポジションをとった。頭を守っている。正しい選択だ。
「♪抜け出した大地で〜手に入れたのは自由 Maybe lucky Maybe lucky」
杉本は歌いだした。吉野は立ち上がった。そう!三人のテーマソングなのであ
る。吉野の身に力が湧いてきたようだ。
「おい!さっさと首里城を抜け出して、俺たちも自由をつかもうぜ!」
西岡は杉本と吉野に檄を飛ばした。

男三人は再び時速4ノットで走り始めた。首里城公園の閉園時刻が迫っている。
台風接近のせいで閉園時刻が繰り上がったらしい。
「こんちくしょう!左足がいうこときかねぇ!」
西岡は左足を引きずりはじめた。既に満身創痍だ。西岡は左足を外した。杉本
はそれをリュックにそうっとしまった。三人のガッツは底を尽きそうになっている。
もうドライブシュートは打てない。

守礼門が見えてきた。
「よし!あの門をくぐれば俺たちの世界だ!」
三人は自然と加速した。さっきまでの疲れがウソのように体が軽くなった。そし
て、西岡の左足が生えてきた。杉本のリュックに入ってるぶんも含めて西岡の足
は三本になった。

そして三人は天才ドライバー佐藤の運転する車でホテルサンマリーナへ向かっ
た。吉野は途中三本入りの髭剃りを買った。三人で分けあって使うらしい。


第一章 完



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