野中広務、中曽根康弘、江藤隆美…この名を聞いて何を思い浮かべるでしょうか。メディアでは、「抵抗勢力」と呼ばれ、「老害」扱いされることしばしばです。
では、共通項は何でしょう。色々あるでしょうが、それは3人とも大正生まれということです。自民党に利権が絡んだ議員が多いことや高年齢の方が多いことは十分承知の上であえて高齢の政治家が現在の政治に関与する意義を問うと、様々な経験や人脈があるということよりもむしろそれは戦争経験ありという一点につきると思います。
若い僕らには戦争の体験はもとより食べ物に苦しんだという人もほとんどいないのが現状です。その中にあって、実体験として戦争で食えない苦しみや爆撃で肉親や同僚を失う悲しみを味わったこの世代の言葉は、僕たちの世代では出すことのできない重みを持ちます。
世代交代、若さの力、ともに重要な改革要素です。しかし、温故知新という言葉があるように、過去のことは経験として有効に活用する必要があります。
僕らの世代は戦争という体験をしていません。しかし、戦争という経験を忘れてはならない世代です。ゆえに、それに対して意図的に強く意識する必要があります。
改革の妨げになると言われても、「老害」扱いされても、年齢を重ねた政治家が政界に存在し続ける意義がここにあります。