松本大洋

僕は彼の漫画の中では、「鉄コン筋クリート」が一番好きだ。意味不明と言われれば意味不明なのかもしれない。僕はこの漫画のココがよい!なんて所は無論、説明できない。実際、そのメッセージ性の強さの為、意味不明に感じる人も少なくないのかもしれない。僕自身、メッセージ性の強いものは漫画に限らずそう好きなほうではない。

強大な敵の出現→修行→やっぱり倒せない→「そいつはおとうさんじゃない!」→「ごくう〜!!」→怒りで戦闘力が・・(霊力が・・・)→今まででは有り得ない程の変貌、そしてその強い事。

僕はこのようなドラゴンボール理論の単純かつ明快な漫画が基本的には好きだ。

では何故、鈍感な僕がはまったのか?この漫画には当然そのようなフリーザとの戦闘もなければネイルとピッコロの同化も無い。ましてやスカウターなど一切、登場しない。その答えは、メッセージ云々より僕は彼の絵と文章が好きなのだ。一見乱雑にも見える独特のタッチによる絵。息を吹き込まれたキャラクターが放つ等身大の台詞。キャラクター1人1人の台詞に妥協がないのだ。等身大のキャラクターとは確実に感情移入ができ、また親近感も沸く。それが彼の漫画が支持される根底にあるものではないだろうか?