大学生のための

論文の書き方

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●必ず一度専門書の論文構成をみてみよう。そこには論文を書くテクニッ

クが満載。註の書き方など、基本的なスタイルについてあらかじめ真似をし

ておこう。

 ここではあくまでも基本中の基本しか書いていないので、『論文の書き方』

のような本を一冊みておくのもよいかも・・・。


●テーマを決める

 何よりもこれが大事。自分が何を論じるのか、なぜ論じなければならないのか。

目的が分かりにくい研究は、読み手には大変苦痛。「はじめに」でしっかりと説明

するくらいでないといけない。

●テーマにあった参考文献/資料を探す

 参考文献と一概に言っても、研究論文を書く場合、一次資料と二次資料の違いを

明確にしておく必要がある。一次資料は、いわば論文執筆の際の大ネタ。ネタの補

強に二次資料がある。例えば、「I.カントにおける人格概念の研究」なんてのを書く場

合、カントの著作が一次資料、カントの解説書が二次資料っていう具合に。

なお参考文献の書き方は、

著者名(、訳者名)「論文名」『書名』出版社、出版年、pp.引用ページ。

例えば、

エウジェニオ・ガレン、近藤恒一訳『ヨーロッパの教育』サイマル出版会、p.15。

中留武昭「リストラを進めるアメリカの学校経営」、佐藤三郎編『世界の教育改革』所収、

pp.28-29参照。

引用の際、この形が一番基本。上の例は、引用個所のページを明記。数ページにわ

たる場合は、pp. ○ -○ .と記す。なお、直接引用した個所ではないが、文章を書く際、

依拠した部分については、参照と記す。

盗作はするな!!

※参考文献は、必ず明記。文章を借り受けたのであれば、註の形で必ず記す。

でなければ、盗作です。

●文章を書く前に、目次構成を考えてみよう

 いきなり文章を書き始める人がいますが、論外。まず論文の目次構成をつくってみ

ると、どうすれば論理的に自分の研究を説明できるのかが整理出来るはず。

●目次構成と利用資料の対応関係をみる

 自分の使う資料で目次構成通りのことが述べられるのかどうか、再確認しておくこと。

いざ書き始めてみると、続かなかったりする。参考文献を補強するか、目次構成を再

点検してみよう。

●文章を書くときの注意点

 1、「わたしは」は多用しない。論文にはあくまで客観性が求められます。「わたしは」

は主観。「わたしは、〜だと思う」ではなく、「〜だと考えられる」「〜だと思われる」など

「わたし」を使わない表記を心がけよう。

 2、引用は適切にする。本の引用は、自分の言おうとすることを適切に補強すること

が目的。もっといえば、引用がどれだけ適切になされているかが、論文の命。引用に

は命がけになろう。

 3、引用しっぱなしにしない。引用は自分の言いたいことの重要な点。引用した部分

が自分の議論にとってどういう意味があるのか。引用してから、説明するくらいでない

といけない。

 4、主語と述語の対応関係はしっかりと。当たり前だが、案外、みんなこれで失敗。

文章が長くなればなるほど、主語と述語の対応がわかりにくかったりするので、絶えず

チェックしよう。

 5、文章はしゃれない!!文章をかっこよく書こうとしなくてもよい。わかりやすく、誠

実に書く訓練をしよう。文章を美文調にかこうとすれば、失敗する。

 6、接続詞は、しっかりと。接続詞の使い方がダメなひとは、論理的に文章が書けな

い人です。そして、「なぜなら、つまり、また、しかしながら、したがって、すなわち」。

使い方を誤らない!!国語辞典で使い方をチェックしておこう。

●書き終わったら、はじめにとおわりにをチェック。はじめに論じようとしたことと、おわ

りにの結論部分が対応できているかどうか、再チェック。できていなければ、再度はじ

めにを書き直す。

                                        2002年7月12日