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肝がんリスク、コーヒーで半減 国立がんセンター --- 2005/2/17の朝日新聞記事より
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――コーヒーの愛飲者は肝臓がんのリスクが半減する――。

米国のがん専門誌JNCI16日号に、日本の国立がんセンターの研究チーム
による大規模調査の結果が掲載された。飲む量が多いほど効果があるという。

研究チームは、9万人を超える男女を10年間にわたって追跡した。
計334人が肝細胞がんと診断され、コーヒーを飲む習慣と肝細胞がんになる
リスクの関係を統計的に分析した。  その結果、日常的にコーヒーを飲む人が
肝臓がんになる率は10万人当たり約214人で、ほとんど飲まない人の場合は
約547人だった。1日に1〜2杯の人よりも、3〜4杯の人の方がリスクが減って
いたという。  コーヒーが肝細胞がんを予防する詳しい仕組みは不明だが、
抗酸化作用のある成分がコーヒーに大量に含まれるおかげではないかと見られる。

ただ、同号に掲載された米国チームによる別の研究では、コーヒーや紅茶で大腸がん
や直腸がんを予防する効果は確認されなかったという。

コーヒーが肝臓がんにかかるリスクを下げる可能性は、東北大の研究などでも
示されている。だが、これまでのデータだけでは、肝臓に障害があるとコーヒーを
飲めなくなって、結果的に飲んでいる人が肝臓がんにかかりにくく見えるといった
可能性も否定できない。

国立がんセンターによると、日本の肝臓がんの9割は肝炎ウイルス感染によるもので、
予防で最も大切なのはウイルスに感染しないこと、感染が判明したら早い段階で治療を
受け、病気の進行を遅くすることだ。今回の研究チームは「ウイルスに感染している
人たちの中でコーヒーに予防効果があるかを検証したい」という。

(02/16 21:46)