このページは本編の内容とはまったく関係ありません。ここには私のこれまで体験した不思議なことを書いています。興味がある方だけお読みください。信じる、信じないはあなた次第です。             

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 その一 

 それは私が高校生の時だった。
私の家は少し変わっていて玄関が敷地の一番奥にあり、来訪者はリビングに繋がるサンルームの前を横切って行かなくてはならない。
従って、誰か来れば玄関に行くより先に家の中の者に見つかるのだ。
その日、私はひまだったのでリビングのこたつでうとうとしていた。
リビングは、サンルームの日の光が当たり冬でも日中はポカポカしていた。
ふと見るとちょうどリビングの前の外を誰かが歩いているのを私は見た。
誰か来たのかと体を起こそうとしたまさにその時、私の体はまったく動かずまるで石になったようだった。
そして顔だけその人物に向けて見ていた。
声も出なかった。
その人物は2人で、1人は40〜50代の男性でもう1人は小学生の男の子だった。
男性の表情は暗く疲れきったようで、男の子も野球帽を深く被り下を向いていた。
どうやら親子らしく男性が子供の手をひいて歩いていた。
いや、歩いているというよりスーと注に浮かんで進んでいるように見えた。
その間2〜3秒のことだったが私には時が止まったかのように長く感じ、やがてその2人連れが見えなくなると私の体は何事もなかったかのように元に戻っていた。
しかし、ほんとに不思議なのはこの後だった。
彼等がうちに来た来訪者なら玄関のチャイムが鳴るはずだがいくら待っても鳴らない。
私は外に出てみたが今しがた自分の目の前にいた2人はどこにもいない。
しかも玄関の先は壁で、その壁の外は深い溝になっていてとても一瞬で乗り越えられる所ではなかった。
私は、彼等が歩いていったほうを向きそして気付いた、彼らの歩いていった玄関の向こう、壁の外のもっとはるか先の延長線上にあるものを。
それは墓地だった。
彼等が歩いていった私の家の玄関の方向と墓地への位置は一直線上にあったのだ。
だとしたら彼らは・・・・

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その二

 私が社会人になりたての頃、兄はもう結婚していて義姉もまだ働いていたのでしばらく同居していた。
そんなある朝のことだった。
まだ早いので両親も私も兄夫婦もみんな寝ていた。
しかし、私は何かに被っていた布団を引っ張られているような感じがして目を覚ました。
布団はベッドからずり落ちるというより真横に引っ張られているという感じがして、私は誰だろうと寝返りをうとうとした時、高校の時になったあの金縛りにまたなったのだ。
今度も全身がまったく動かず寝返りが打てず硬直していた。
そして私のすぐ耳元で、
       「オギャー!」
と小さいがはっきりと赤ん坊が泣いているような声がした。
私は寝返りが打てず見えはしないがすぐ耳元にいる存在に恐怖した。
それは一瞬のことだった。
後で両親や兄夫婦に聞いてもそんな声は聞こえなかったというのだ。
実は私が寝返りが打てなかった方向には兄夫婦の部屋があり、そのしばらく後義姉の妊娠がわかった。
あれはやがて生まれてくる姪からのメッセージだったのだろうか・・・・

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その三

 兄夫婦の子供も大きくなり兄はマイホームを建て、家を出た。
もはや二階は両親と私だけが寝ており静かなものだった。
そんな頃だった。
今度は二回立て続けにあった事を話します。
一回目は真夜中のことだった。
私は何か寝苦しく目を覚ました。
しかし、その時私は今自分が寝ている場所に気付き息を呑んだ。
なんとそこは私の寝室などではなく、どこかの地下牢のようなのだ。
硬い鉄パイプのベッドにコンクリートの床、いったいここは何処なのだろうと体を起こそうとしてもやはり例の金縛りで動けなかった。
そして、ドアーのほうを何とか顔を向けて見れば、なんと外は火事だった。
赤々と炎が燃え盛り、今にも私の寝ている部屋の中まで燃え移ろうとしていた。
私は必死にもがき逃げようとしたがどうにも成らなかった。
それも一瞬のことで私はまた自分の部屋に戻っていた。
夢かもしれないと思ったが、私は真冬だというのに全身汗びっしょりになっていた。
二回目は明け方の事だった。
朝まだ明けぬうちの時、私は誰かの大声で目がさめた。
 「おーい、山下!」
と誰かが呼んでいるのである。
しかし私は山下ではないし、そんな名前の知り合いもない。
何処から呼んでいるのかと見ると、なんと私のベッドの枕もとの窓枠に誰か座っている。
しかしここは2階だし寝る前に鍵を掛けたはずだ。
なのにその人物は私の部屋の窓を全開にし、その窓枠に外から中に向いて座っていた。
私は起き上がろうとするとまた金縛りになった。
そして彼はもう一度、
 「おーい、山下!」
と呼び、やがて彼は窓から私のベッドの上に飛び乗り、私の体の上でどんどんと飛び跳ねるのだ。
私は身動きできずじっと我慢するしかなかった。
しかし不思議と男が私の上に乗っているのに苦しいが重みは感じなかった。
その間数秒の事であり、男はやがてすっと消えてしまった。
体は自由になり、起き上がってみるとちゃんと窓は閉まっていた。
もしかすると彼は「山下」という人物に恨みを持ち復讐しようとやって来たものの、間違えて私の所に来てしまいそれに気付きすぐ消えたのだろうか。
これは私の推測であり、彼が生きている者なのか死者なのか、また「山下」が彼に呪われたのかは分からないが・・・・

 以上が私の体験した不思議な事です。みんな夢だったと言ってしまえば気が楽なのだけどこの事は今でも私の記憶に戦慄に残っていて、とても夢とは思えないのです。
今では私も結婚しそれ以降あんな体験をする事はなく、今は平穏に暮らしています。

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 なお、このページのイラストは暗黒工房さんからお借りしました。

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