ウイスキーの分類
ここでは、ウイスキーに関するごく基本的なお話をしていきます。
まずウイスキーとは、穀物類を原料にした蒸留酒の総称です。
ウイスキーの生産地は主にスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本ですが、ウイスキーで代表的なものというと、やはりスコッチ・ウイスキーです。
スコッチ・ウイスキーは、モルト・ウイスキー、グレーン・ウイスキー、ブレンデッド・ウイスキーの3種類に分けられます。
モルト・ウイスキーはモルト(大麦麦芽)のみを原料としており、大麦を乾燥させる燃料としてピート(泥炭)を用いているのが特徴です。主にスペイサイド、ローランド、ハイランド、アイラの4つの地方で生産されています。
グレーン・ウイスキーは大麦麦芽とトウモロコシを原料としており、モルト・ウイスキーとは違った蒸留がなされています。
ブレンデッド・ウイスキーはモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたものです。複数のモルト・ウイスキーをブレンドしたものをヴァッテッド・モルトといい、複数のグレーンをブレンドしたものをヴァッテッド・グレーンといいます。これに対し、異なった蒸留所で造られたウイスキーを一切混ぜないモルト・ウイスキーをシングルモルトと呼び、個性が強く現れます。日本ではピュアモルトと呼ばれることが多いです。
アイルランドは世界最古のウイスキーが生まれた場所と言われています。アイリッシュ・ウイスキーの原料は大麦麦芽、未発芽大麦、ライ麦、小麦です。スコッチとは違い、通常はピート香がつけられません。
アメリカで造られるウイスキーには、お馴染みのバーボンのほかに、ライ・ウイスキー、コーン・ウイスキー、テネシー・ウイスキーがあります。分類が細かく、バーボンは「原料にトウモロコシを51%以上用い、連続式蒸留器によってアルコール度数が40%以上、80%未満になるまで行い、内側を焦がしたホワイト・オークの新樽で最低2年熟成を行う」という条件があるらしいです。
同様にライ・ウイスキーは、原料にライ麦を51%以上使わなければなりません。
コーンウイスキーは原料にトウモロコシを80%以上用い、樽熟成は行われません。
テネシー・ウイスキーは、テネシー州で造られ、サトウカエデの木炭で濾過されたバーボンのことです。ジャック・ダニエルがそのひとつです。
カナディアン・ウイスキーは、ライ麦を原料としたフレーバリング・ウイスキーと、トウモロコシを原料としたベース・ウイスキーを混合して造られます。
日本のウイスキーは風味がスコッチに似ており、ピート香が抑えられた穏やかな味わいが特徴です。日本で初めてウイスキー作りを始めたのが現在のサントリーで、1923年に鳥井信治郎さんが京都の山崎で蒸留を始めました。
ウイスキーの飲み方は人それぞれですが、香りを楽しむためにもストレートで飲むのが基本だと思われます。しかし、胃や喉に大きな負担となります。私の場合は、水で割るのではなく、ウイスキーを一口味わった後すぐに水(チェイサー)を飲むようにしています。オンザロックは、氷に香りが吸着してしまうのが難点です。
基本的に、自分が「これだ」と思う飲み方で楽しむのが一番ではないでしょうか。レモンハートに出てくる松ちゃんはウーロン茶割りしか飲まないし(笑)
*おまけ
ブランデーについて簡単に述べておきます。
「ブランデーなんて、やけに高いウイスキーみたいなもんだ」と思ってませんか?私はそうでした。でも、当然ですが全く違います。
ブランデーは、果実類を原料にした蒸留酒のことです。一般にブランデーというと、白ワインを蒸留したものをさします。世界一のブランデー生産国はフランスであり、アルマニャック、コニャック、フレンチ・ブランデー、オー・ド・ヴィー・ド・ヴァンが代表的なブランデーです。特にアルマニャックとコニャックは屈指のブランデーです。
アルマニャックは、アルマニャックを中心としたガスコーニュ地方が原産地で、サンテミリオン種のブドウが用いられます。
一方コニャックは、西部のコニャックを中心としたシャラント地方でつくられます。
かすとりブランデーと呼ばれるものもあります。ワインの絞り粕が使われ、イタリアではグラッパ、フランスではマール(オー・ド・ヴィー・ド・マール)と呼ばれます。
ブドウ以外の果物を利用したブランデーもあり、チェリーを使ったキルシュヴァッサーなどが知られています。