Cheese

ワイン好きなら、チーズのことを避けては通れません。

 

New「エルベ・モンス」のチーズ

「エルベ・モンス」とは、フランスの名誉職人組合が認めた最優秀職人M.O.F(Meilleures ouvrier de France)の
称号を持つチーズ熟成士4人のうちの1人で、フランスのオーベルニュ地方クレモン・フェラン出身。
1965年に両親がMONS社を設立し、現在モンスと弟が経営するチーズショップがフランス国内に3店舗あるそう。
彼のチーズは星付きレストラン「トロワグロ」をはじめとした有名レストランに置かれていますが、日本でもチーズ
専門店やネット販売などで手に入れることができます。

<左>手前中央から、モテフィーユ、モンドール、カマンベール・ド・ノルマンディー、グリュイエール、ロックフォール。
<右>モンドールを切り分けているところ

 

モテフィーユ
Mothais a la feuille
フランス ポワトゥ=シャラント圏ドゥ=セーヴル県ラ・モト=サンテレ小郡ポワトゥ地方
原料:山羊の生乳
山羊のチーズは湿度が低めのカーヴで熟成させるのが通常だが、これは湿度が
ほぼ100%の部屋で熟成させ(affinage gras)、栗やプラタナスの葉で覆うので、
しっとりとしている。これは栗の葉で覆われてました。
確かに山羊チーズにありがちなパサつきはなく、しっとりとなめらかな口当たりで
酸味も穏やかでやさしい味わいのチーズ。山羊チーズが苦手な人にもOKかも。
モンドール
Mont d'Or(AOC)
フランス フランシュ=コンテ圏ドゥー県の一部フランシュ=コンテ地方
原料:牛の生乳(牛の品種はモンベリアルド種、ピ・ルージュ・ド・レスト種に限る)
フランスとスイスの国境のジュラ山脈にある標高1463mの山モン・ドール(黄金
の山)の渓谷一帯でつくられるウオッシュチーズで、スイス側でも作られている。
非常に柔らかいため樅の樹皮で側面を巻かれているのが特徴で、通常はスプー
ンですくっていただくが、今回は外枠の樹皮ごと切り分けました。
大きさは直径約18cmで重さ約500gと、通常見かけるモンドールよりも大ぶり。
樅の香りもプンと強くなくて、滋味あふれるこっくりとした味わい。茹でたじゃがい
もはなかったけれど、くるみやレーズン入りのパンでお皿を拭き取りながらいただ
きました。モンドールは秋から冬にかけてしか味わえない旬のチーズですね。
カマンベール・ド・ノルマンディ
Camembert de Normandie(AOC)
フランス バース=ノルマンディー圏やオート=ノルマンディー圏等のノルマンディ地方
原料:牛の生乳
温暖多湿のノルマンディー地方は、バターや生クリームなども名産。牛がよく育ち、
いいミルクが生まれる。カマンベールチーズはこの地方の特産品。知名度もピカイチ
の白カビチーズ。
通常のカマンベールはもっと表皮が白いのに、このカマンベールの表皮はオレンジ
色で、中心の”芯”がほとんど消えている”完熟”状態。さっぱりとしたカマンベール
が多い中、これはうまさが濃縮されたカマンベールでした。
グリュイエール・ジュラ・スイス 24ヶ月
Gruyere Jura Swiss
スイス フリブール州
原料:牛の無殺菌乳
チーズフォンデュには欠かせないスイスの代表的なハードチーズ。スイスのもう一つ
の代表チーズ「エメンタール」に比べて塩気が強めだが、コクもある。
マイルドなチーズかと思って食べたら、これは「旨味」の固まり!ミルクがぎゅうっと
凝縮した状態で、パルミジャーノ・レッジャーノに近いアミノ酸の美味しさ。大ヒット♪
ロックフォール
Roquefort(AOC)
フランス AOCが指定する地域(フランスの南半分の広範囲のエリア)
原料:羊の生乳
青かびのチーズといったら必ず名前が出てくるのがこのロックフォール。生産者に
よってかなり違った味わいになるのもこのチーズの特徴。塩気の具合やかびの刺激
の具合など、好みの生産者を覚えておくのがいいでしょう。
しかし、このエルベ・モンスのロックフォールは、今までに味わったことがない食感。
チーズの部分がこんなにもねっとりとクリーミーなロックフォールは初めて!カットす
るときにボロボロと崩れがちですが、とても緻密です。青かびの刺激もやわらかく、
塩気もやや押さえています。栗のはちみつと合わせたら、もう止まりませんでした!
塩気のあるチーズには、はちみつやジャム(私はブルーベリーが好き)も好コンビ。

 

最初は「エルベ・モンス」って何?誰?という私でしたが、彼の手で熟成させたチーズと他のチーズを食べ比べると、
その差は歴然と違うのがわかりました。
今回はモンドール、グリュイエール、ロックフォールを食べ比べましたが、どれも濃縮度が高いのです。
単に脂肪分が濃いというのではなく、「旨味」成分が濃くて凝縮しています。うまく熟成させると、こんなにも美味しい
チーズになるんだ!というのがはっきりとわかりましたが、実はお値段はかなり高め。いつもいつもは食べられませ
せんが、たくさん人数が集まれば試してみてもいいかもしれません。その場合は、チーズだけをしっかりと味わうた
めに、他のお料理は軽めがオススメです。とびきり美味しいパンや生ハム、スモークしたサーモンなどがあれば、もう
それでじゅうぶんゴージャスなテーブルになることでしょう。
(上の写真は今回食べたチーズの一部。シール部分の左下に黄色いマークがついているのがエルベ・モンス製。)

                                                        (2003.1.18 Update)

 

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