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寺崎庸単独公演「ぴあのとぼく」レポート
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2003年3月16日(日)小田原市板橋の「ART STUDIO SONE」にて寺崎庸単独公演「ぴあのとぼく」が開催された。この会場で開催するのは、昨年の春と夏合わせて三回目らしい。僕自身、初めて見る彼のライブという事もあり、楽しみだった。今更ながらその時のレポートです。

受け付け ペペギター テキスト朗読シーン 見返り美人
今回は、ピアノソロだけではなく、彼の自作の曲やカバー曲の歌、雑誌や本などのテキストの朗読を盛り込むなどの新しい試みがあった。今回、脚本家として活躍している(彼のデビュー作観覧レポはコチラ)奥津さんという人が、テキストを寄稿していた。彼の懸念は、「あのさぁ、テキストを読んではじめのお客さんの反応とか場の空気でさぁ、俺のとか読むの飛ばしたりとかあるんじゃないか心配なんだよねぇ」と。確かに、それくらい掴めない。場合によってはあり得る話で、それもまたライブの面白さなのだが、今回はプログラムに全ての順番が記載されているから、「それはないんじゃないですか」と。

ライブの一番はじめがU2のボノの「タイム誌に載った言葉からの引用」(雑誌「スヌーザー」より)だった。始めに朗読だったせいもあり、その緊張というのがかなり伝わってきた。後で聞くと、はじめだけはすごく緊張していたと。逆にそれが効果的だったりしたのかもしれないけど。張りつめた空気とそれを打ち破るピアノソロ。もちろん朗読は一字一句、覚えている事はできないし、胸に残る言葉などほんの僅かなフレーズだけだけど。


第二部 うしろからの光が 神様への手紙朗読 ライブのあと
15分の休憩を挟んで、一部と二部で計2時間半くらいのロング公演だった事にまず驚く。こどもとかも来てるし、大丈夫なのかしら。入場する時に、一緒に手を繋いで入ってくるこども、ペペギター(4弦の子供用ギター)を持ってくるこども、パレスチナのこどもが書いた神様への手紙を届けるこども、ちょっとした質問に答えるこども。自分の役割が終わるまでは、どの子も緊張していたみたいで、隣りにいた麗ちゃんなどは何度も何度も胸をさすって、ドキドキするぅ〜と不安げにプログラムを見ては自分の出番を確認していた。ハンカチで何度も叩かれたし。終いには緊張のオーガスムに達したのか隣でゲロ吐くし。(何でそんな嘘つくの?---さぁ...)

ライブ中に、ベートーベンの「月光」の演奏があった。はじまった途端、会場のどこかから「早ッ」という叫びが聞こえて思わず笑った。原曲をよく知らないのですが、後で確認したところ、やっぱりかなり早く弾いていたらしい。それはグレン・グールドという彼の好きなピアニストがそうだからだと。


お客さん こどもの目 お客さん
会場の様子。お客さんは60人くらいはいたでしょうか。ほとんど満席でこどもから大人まで様々な世代の人が来ていた。会場も窓からの光が明るく、天井は低いけれど開放的で気持ちがよい。入り口から入って狭い廊下を進んで、会場に入った時に広がる空間に驚く。中央にはマントルピースがあったり、でっかい木製のテーブルがデンッと置かれていたり。ハイソなね、小ぎれいな感じ。

以前、ここで開催されたエリック・サティを弾くピアノのコンサートを聴きに行った時は、来ている客も「わたし、サティが好きでして...」と臆面もなく口にするオッサン(別にいいけど)とか、身繕いしてやって来た漂白マダムとかばかりで、えっなんでこんな所で「階級」を意識させられなきゃなんないの?みたいな居心地の悪さを感じた。あぁいう閉鎖的な繋がりの中にいることで満足を感じる人はそれはそれで勝手に楽しんでいればいいんじゃないの、と思う以外にないのだけれど。16日とかも、そんな意味の分からん客ばかりだったらいやだなと思いつつも、当日はそんな事もなく。


楽屋のお昼ご飯 着替える 乗り出す
RCサクセションの「トランジスタラジオ」という曲のカバーとか、忌野清志郎がたまにかぶって見えたりして面白かった。あと東京にょっきの「空席の数」のカバーとかも、全く違うアレンジでもの悲しさが際だっていた。ペペギターで弾き語りをした「君のように」も、あんなにシンプルなのに音楽になるんだという意外性もあってよかったと思う。

上写真はライブ開始前の楽屋の様子。

考える
落ち着く
楽屋での緊張した空気

打ち合わせる
確認する
いずれ彼のサイトでパフォーマンスノートとして報告がたぶんなされると思いますので詳しくはそちらを御覧下さい。まぁそんな感じで、童謡「あめふりくまのこ」が演奏される頃には、パラパラと雨が降ってきたりしていましたが、その後、平塚で打ち上げがあったのでそちらへ移動。




東京にょォフッター