通行人がほとんどいないという事は、迷っても道を聞ける人がいないという事でもあり、いやぁこれ以上歩いても何にもないでしょ、という十字路にさしかかる。おかしい。仕方なく今来た道を戻る。途中、バス停で「ハンセン病資料館」の表記を見付ける。その路線図で見る限りは、方角的には間違っていないはずなのだが、通りすぎた記憶もない。それらしい建物も何処にもなかった。交番があったがパトロール中で、そのパトロール中らしい警官は、近くで自動車事故の現場で事情聴取をしているのを発見。
幸い、近くに、市民センターなる役所があったのでそこで道を尋ねる事にした。受け付けの端のなんとかカウンターにた暇そうな年輩の男性職員に、ハンセン病資料館に行きたいんですけどという旨を伝えるが、「知らない」という。は?誰?で、彼は他の職員の方へ行って、ゴソゴソと話している。で、戻ってくると、「全生園というのがあってね、もしかしたらそこにあるのかも知れないですけど...それからね、今は、ハンセン病っていう言葉は使っちゃいけない事になっていてね、」いやいや、そんな話は聞いた事もなく(「らい」という呼び方は差別・偏見を生むとしてほとんどが「ハンセン病」と呼び変えられているという事実はあるものの)、実際に、バス停にもそういう表示はあったんですけど、と言っても、なんか要領を得ない感じで。たぶん、自分もバカだから感情的になっちゃったりして、あげくの果てには、ここ清瀬市にはそういう関係のものは一切ありません、と断言された。確かに、隣の市とは言え、知らないって事あるのか?典型的な役所の人間だという事で、憤りを感じつつも、とりあえずバス停へと向かう。もと来た道を戻ればいいのに、ここ突っ切れば大通りに出るんじゃん、ということで、野球場脇の林の中を突き進む。 |