今日の食い意地2月4日(火):節分に太巻きを食らう

昨日は節分。夕食は太巻きだった。

関西出身者が身内にいるわけではない。ここ最近、さかんに流されていたコンビニの"まるかぶり寿司"CMに影響されて、「太巻きが食べたい」と父がリクエストしたのだ。まったく、業者の思うツボだっつ〜の。まあ、この父にしてこの娘ありとも言えるけど。

しかし、この"まるかぶり寿司"。関西地方でも広く普及したのはけっこう最近のことらしい。25年ほど前に大阪の海苔業者が需要拡大のために開いたイベントがその発端だとか。その後、マスコミや関連メーカー、すし屋さんなどを巻き込んで、現在に至る。

バレンタインやクリスマスケーキに続いて、「かぶり寿司よ、お前もか」って感じだけど、もとになる逸話みたいなものはちゃんとあるらしいし(愛知とか大阪とか発祥は諸説あるらしいけど)、そういうものが企業やマスコミの力を借りて残っていく、広がっていくってのは、(形が多少変わっていくにしても)そんなに悪いことじゃない。ま、いっか。

ちなみに、食すときは、節分の夜にその年の恵方(えほう)を向き、一本ものの太巻きを無言でかぶりつくというお作法がある。そうすると夢が叶うとか、一年無事に過ごせるとか、良いことが起きるとか言われている。

恵方というのは、吉をもたらす歳徳神(とっても美人な神様らしい)がいる方角で、その年の干支で決まる。
この恵方。初詣の大本でもあるらしい。年のはじめ、自宅から見て恵方にある神社に参拝する"恵方参り"という風習が、いつの間にか方角問わずの"初詣"になったとか。

また、太巻きは「福を巻き込む」、一本ものを切らずに食べるのは「縁を切らない」など、それぞれに講釈がちゃんとある。

が、わたしんちでは作法おかまいなしに太巻きは切って食べた。いくら大食いの私でも太巻き1本はちょっとキツイ。そんで、恵方も向かず、わちゃわちゃとしゃべりながら食べた。ことわっとくが、太巻きはコンビニ作ではなく手作り(母の。"でんぶ"も手づくり。偉い!←母が)だ。

聞くところによると「子どもでも太巻き1本食べられるでしょうか?」という、なんだかなあ…の質問がある母親から寄せられたと言う。
自分の子どもがどのくらいの量なら食べられるか、毎日見てりゃ分かるのではないだろうか。一本ものにどうしてもこだわりたいなら、海苔を半分に切ってオリジナルミニ太巻き(結局、細まき?)を作ってもいいだろうし、切って食べたとしても、歳徳神は怒らないと思う、たぶん。

私たちはTVなどの媒体でたくさんの食情報を得る。栄養のある食べ物、癌・生活習慣病予防になる食べ物、肌にいい食べ物、ダイエットに効く食べ物、トレンドやおいしいお店情報etc。それはとても便利で、楽しいし、ためにもなる。

でもさ、そうゆうのを取り込むことに一生懸命になりすぎて、自分の目で見たモノとか、経験から得た知恵とか、そんな"自分の中に蓄積してきたもの"を忘れてないだろうか。もっと自分の持ってる力を信じた方がいいし、利用した方がいいし、自分で考えて判断して試してみる方がいい。

おいしいモノ情報大好きで調べまくり&聞きまくってる私が言うのもなんだけど(その上、節分は太巻きだ…)、私は「自分はこう思う」を大切にしていきたいなあ…と思う。もちろん、もっといろんな経験や勉強を重ねて。…こんなこと思うのは、人に影響されやすいからかな?

節分の太巻きがなんだか違う話になっちゃったけど、まあ、たまにはいいっしょ。

 

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