【しっぽくの境界線】
讃岐うどんの冬の定番と言われているメニューの一つに「しっぽくうどん」があります。
三省堂の辞典によると、もともとは「卓袱(これでしっぽくと読み、中国で各種の料理を一皿に盛り付けたもの)」に源を発し、具が乗ったうどん・そばを指すようです。また「七宝の具」で「しっぽく」となったという説もあります。
しかし私自身「しっぽく」には馴染みがありません。
いったいどこら辺でワイワイ言うてるのか、その境界線はどこなのか、知りたくなりました。
それにはまず、どの店に「しっぽく」があるか調べる必要があります。
1軒1軒、問い合わせる訳にもいかず、何か検索手段はないかと探してみたら…、「全店制覇iモード版」にありました!
メニュー検索から「しっぽく」を選べば、65軒がヒットします。ただ、「しっぽく」でキーワード検索したら、メニューではヒットしなかった店が14軒ありました。
おそらく、説明文から検索しているのではなく、メニュー専用の隠しワードがあるものと推測されます。
(iモード版はPCからは開けないので確認出来てませんのですけど)
さて、ここでゲットした65軒+14軒、さらにsakasanさんからご指摘のあった「仲南・道の駅」には間違いなく「しっぽく」がありますから、加えて80軒のサンプルが抽出出来ました。
もう1軒ご指摘の「田舎(財田)」は、メニュー検索でヒットします。ちなみに、私が88巡礼で行った時は、ざるうどんを食べました。だって、夏やったんやも〜ん!
しかし後述の分布図を見てもこの2軒、突出してるっていうか、浮いてます(笑)
まあ、どちらも最近の店で10年前は無かった訳で、その辺りのことについても分析してますので、お楽しみに!
ところで、全店制覇のデーターは完全なものではありません。「しっぽく」がメニューにあっても、ヒットしない店もあるでしょうし、何より本誌に掲載されてない店なんかが出て来たりしてビックリします。
いや、批判してるんじゃありません。お間違えなく(冷汗)
とりあえず、この80軒に「しっぽく」がある、として続けます。でないと始まらんし。
この80軒という数字は、全うどん店の約1割です。
「少ない。もっとあるだろう」と、お考えの方もいらっしゃるかも知れませんが、私は「多いなぁ」と思いました。なんせ、回りに「しっぽく」なんて皆無ですから。すみません、これは主観です。
ともあれ、80軒は、分析結果が信頼に足る充分なサンプル数と考えて進行します。
漏れがあったとしても、全郡市において平均的に漏れていると都合良く考えればいいじゃないですか!
ということで、はいっ!これが【2003年末における「しっぽくうどん」のある店の分布図】です。
尚、場所は正確ではありません。おおよそです(汗)
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もし、これに境界線を引くとしたら、こんなもんでしょう。
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さらに分析を進めます。
実は考えなければならないことがあります。「人口」です。
そこで、各郡市の人口と対比してみました。
【対人口比2003】です。
要するに人口1000人当り何軒しっぽくうどんを食べられる店があるかということです。
細かい説明と数値は省略します。最も多い(=密度が高い)郡市を『赤100%』としました。以降、ピンクになるに従って密度が低くなり、0軒は『真っ白』です。
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その結果、何と、1位は香川郡!
香川郡を中心に、周囲に拡がっていることがお解り頂けるかと思います。
しっぽくに馴染みがない地域の住民として、ぼんやりと感じていたことが次第に形になってきました。
さて、さらにさらに、分析を進めます。
ここ数年、新規うどん店の進出が相次いでいます。上記の図はいずれも最近のデーターによるものです。
となると「以前は、どうやったんや?」という疑問が起きますよね。起きて下さいっ!でないと、進まんしぃ…。
幸い「全店制覇」には、お店の創業年が記載されています。(いや〜、便利です)
ということで、10年前の図がこれ。境界線と対人口比です。
但し、閉店したお店のデーターはありませんので、そこはそれ、全郡市において平均的に…と都合良く捉えるってことで(逃避)
【境界線1993】
三豊郡、善通寺市、仲南町が消えました。
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【対人口比1993】
香川郡の1位は変わりません。
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続いて20年前です。
【境界線1983】
丸亀、宇多津が消え、坂出も半減。
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【対人口比1983】
やはり香川郡です。しかも周囲との差がよりはっきりしています。
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閉店したお店のデーターがないので、これ以上さかのぼることは無意味だと思います。
しかし、なかなか面白い結果になりました。
最後に、
【しっぽくうどんのルーツはたぶんこの辺(の、とあるおばあちゃんち)】
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いや、想像ですから、ここだけの話にしとって下さいね。