(福岡市博多区美野島商店街内)

福岡市博多区にある美野島商店街には、古くから残る商店などが建ち並ぶところですが、
その商店街の中腹にかどやはあります。
大正9年創業以来、庶民に親しまれて早八十数年、今日も独特の店構えで佇んでいます。
窓枠や入口の扉、ディスプレイなどはすべて木造。店内のテーブルや椅子も全て木造で、
ハイカラな世界が広がっています。

店内に入ったら、右横のディスプレイを見ながらまずは食券を購入します。
右横のディスプレイは外側からも店内からも眺められる両面式になっています。

品書きは丼物と麺類が主力になっています。価格は300円〜500円台と庶民的。
丼物には香物とみそ汁が付きます。玉子丼、親子丼、カツ丼のほかに木の葉丼もあります。

店内は意外に広く、テーブル席がいくつもあります。角の擦れ具合に年季を感じます。
銭湯などによくある、大きな鏡に入った広告の文字がまた渋い。
丸型の石油ストーブもまた店内の空気に馴染んでいます。


窓枠も落ちついた木枠です。タイル地の床に木製の食卓がマッチしています。
卓上の調味料のうち、醤油はやはりローカルブランドの瓶に入っているのも台本通り。
箸は割り箸でしたが、道具立ても十分に盛り上げてくれます。

ここでの天丼は、正確にいうと天丼ではなく天とじ丼なのですが、
なかなか美味しいです。西日本風のだしもほどよく、なぜか具には筍の
短冊切りが入っていて、玉ねぎの輪切りと併せて歯ごたえがいい感触。
480円にしてみそ汁、漬物が付いてえび2尾はかなりお得です。
この手の食堂に味を期待してはいませんでしたが、味の方も万全。
お世辞抜きに本当に美味しい天丼でした。