達磨正宗 古酒三年以上(白木恒助商店・岐阜)

日本酒の長期保存は氷温が原則、ってずっと思っていました。
だから常温で長期保存熟成させる日本酒の話を聞いたときは心底びっくりしました。
達磨正宗の古酒は冬は氷点下、夏は25,6度までの温度差のある中で保存します。
しかも精米歩合70%なので非常に色が付きやすいです。。
3年以上は日本酒とは思えない琥珀色ですが、もっと古いモノになるとしょうゆ?って色をしています。

とりあえず、どんな味がするのか飲んでみたいと思っていたら偶然立ち寄った酒屋さんでみつけました。
常温の棚に無造作に並べてあります。
しかも瓶は透明です。
普通、こういう置き方をしている日本酒は買わないんですけど、なんといってもこれは常温保存の達磨正宗。
瓶を手にとってしげしげと見つめていると、店のおばさんが「試飲してもいいわよ」って利き猪口貸してくれました。
棚をよく見ると量が半分くらいに減っている瓶が一本ありました。

香りは吟醸香とも醸造アルコールのつんとした匂いとも違う独特のモノ。
強いて言えば、紹興酒みたいです。
私は一応inですが、人によってはoutかな。
口に含むと、甘い。しかもまろやかだけどくせのある不思議な甘さ。
もっとイヤな要素があるかなって思っていたのですが、意外に引っかかりはありません。
一人で店の隅で「ほう」とかつぶやいていると、おばさんがつまみに干しぶどうをくれました。
風味の強い干しぶどうを食べてから口に含むと、いい感じに調和します。
味の感じ方が違っておもしろいです。
とりあえず、ちゃんと新聞紙で来るんであったモノを一本いただきました。

今度は冷蔵庫で冷やして飲んでみました。
正直に言うと、おいしくなかったです。
常温で飲んだときと比べて、味のバランスが悪いです。
で、今度は燗をつけてみました。
人肌くらいにしたのですが、これが一番おいしかったです。
まろやかな古酒の良さが引き立ち、クセが味わいの深さに変わった感じ。
クセのある珍味やドライフルーツ、チーズなどと合わせて味の変化を楽しむのがおもしろいです。

ただ、やはりこのお酒は飲む人を選ぶと思います。
端麗辛口一辺倒の人には難しいんじゃないかな。

2002/07/17