去年のクリスマス前にジョン・レノン・ミュージアムに行ってきた。その日は朝から雨だった。一緒に行った友人は二度目だったというが、私は初めてだった。
最初にジョンの紹介のショートフィルムを見る。
それを見終わって次の部屋から幼少時代の思い出の品やポール・マッカートニーらとの出会いから始まる展示が並べられていた。それはビートルズ全盛期、ヨーコとの出会いに続いていった。私と友人はそれを3時間かけて見た。
昼ごはんも食べずに作品に見入っていた私達は、最後にミュージアムにあるカフェに入った。『万平ホテル』が経営しているカフェで、軽井沢時代にジョンが馴染みにしていた店である。ここの『ロイヤルミルクティー』はジョンから教わったレシピで作られているという。当然私と友人はそれをオーダーした。
食事が終わる頃その『ロイヤルミルクティー』が運ばれてきた。ジョンの自画像がついた白い陶器に入っているミルクティーにはホイップクリームがのっていた。
やさしい味だった。
そういえば私はロンドンに行くまで紅茶にミルクを入れるのが好きではなかった。でもロンドンの硬水を湧かして入れた紅茶にはミルクが必要で、それ以来紅茶にはミルクをいれるようになった。ジョンの『ロイヤルミルクティー』を飲みながら、ジョンもイギリス人なんだな、と変に感心してしまった。
カフェにはジョンとヨーコとショーンが手をつないで歩いている後ろ姿の写真が飾られている。それはどこにでもあふれている一家族の写真であって、幸せに満ち溢れている光景を映し出していた。窓の外はすでに暗くなっていて、雨はまだ降り続いていた。