イェチャッチプ〜『生姜茶』

 ソウルを楽しむならどこへ行こうか。

 はやりのものを安く買うなら東大門市場(トンデムンシジャン)、おしゃれなショップをのぞきたいなら明洞(ミョンドン)、海外製品を安く買うなら利泰院(イテウォン)、観光なら景福宮(キョンボックン)だろうか。

 もし韓国の民芸品を買いたいと思うなら、お薦めは仁寺洞(インサドン)だ。このエリアは民芸品の他に陶磁器や筆、家具を扱う店が建ち並ぶが、ギャラリーも多い。メインストリート沿いには屋台も並んでいて、とにかくチヂミ、トッポッキの他、日本ではお目にかかれない(でも日本のものにも似ている)焼き菓子や飴に瞳を奪われ、ついつい口にしてしまう。

 仁寺洞は伝統喫茶があることでも有名である。韓国の伝統喫茶のお茶の中でよく知られているものは『柚子茶』だろう。最近日本にも入ってきており、韓国みやげとしても評判がいい。柚子のマーマレードといったかんじである。(お湯でとかして飲む。食べてもいいらしい)他にもシナモン茶、五味子茶、梅茶、梨茶などさまざまである。

 写真は私が去年クリスマス前に行った伝統喫茶である。イェチャッチプとは韓国語で古い茶屋(old tea shop)の意味である。店内は韓国の民芸品や家具に囲まれており、日本でいうところの『和カフェ』韓国版といったところ。おしゃれで若い人たちにもうけているという。ここの店のすごいところは店内に小鳥が飛んでいることである。なんていう鳥までかはわからなかったが、インコやジュウシマツと同じくらいの鳥が10数羽飛んでいる。

 もっと驚くのはテーブルの土台がわりになっている鉢の中に亀がいることである。上の写真の亀二匹がわかるだろうか。

 ここでは写真にある『生姜茶』をいただいた。皿にのっているお菓子はお茶うけについてきたものである。ふがしのようなものと餅である。生姜茶は喉にとてもよく思った以上に飲みやすかった。冷えきった体を暖めるのにとてもいい。お茶に浮いているのは何かよくわからなかったが、食べて良いものらしい。お菓子付きで6000ウォン。日本円で600円とちょっとといったかんじだから、韓国でも割りに高い飲み物だ。

 海を隔てたこの隣の国は日本によく似ていながら異なる文化を持っている。茶葉を使わないさまざまなお茶が存在する国にはあとどれだけ知らない文化があるのだろう。2002年はいわずとしれた『日韓ワールドカップサッカー』の年である。過去なんどか韓国を訪れたが、その度に韓国の人々の優しさに触れてきた。この大イベントを機に日韓交流がどんどん深まっていくことを心から願っている。

カムサハムニダ。

chiekony@td5.so-net.ne.jp

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