店  名

評 価

実食日

踊るうどん

4.4点

2002/11/10
2003/08/01
京阪電車滝井駅の京都方面行きホームの一番後ろの端から駅の外を眺めると、青いテントの店が目に入る。テントには大きな白い文字で「踊るうどん」と書かれている。これが今回紹介するうどん屋だ。

若い店主が今年の7月、オープンしたばかり。安い物件はないかと探し回り、前の店から居抜きで手に入れた。駅前という素晴らしい立地条件のはずなのだが、駅からは見えにくく、近くの関西医大附属病院のセンセイ方からは「こんなとこにうどん屋できたんか。全然知らんかったわ。」と言われる始末。客は地元の常連ばかりで、一見客はほとんど来ないとのこと。「駅の反対側に住んでいる人は多分店があるのを知らないですよ。」、と店主が嘆く。席数20弱の小さなうどん屋だ。

うどんのメニューは「かけ」「ぶっかけ」「かまあげ」の3つしかない。作者は「ぶっかけ」を注文。店主が「固い麺ならすぐできるんですけど。」と言うので、それでいいと言う。なんでも「かけ」用と「ぶっかけ」用で2種類打ち分けているそうだ。「ぶっかけ」用には柔らかめでモッチリとした歯触りの麺を、「かけ」用には熱いダシで麺が柔らかくなるのを計算して固めの麺を打つそうだ。「かけ」が良く出るので、固めの麺を多めに打つそうだ。作者が来た時は、「ぶっかけ」用の麺が丁度切れていて、「かけ」用の在庫があったというわけ。

うどんが運ばれて来たので、早速食することにする。まず、麺だけ食べてみる。強靭なコシ!。関西人の口に合わせて・・・という妥協の無い本場・讃岐並みの強さだ。色、ツヤ、エッジも見事。麺自体にも味があって美味い!。具はネギと大根おろし。ぶっかけダシをその上からかけて、かき混ぜて食う。おお、美味い。ダシは特筆すべき特徴がある訳ではないが、オーソドックスに王道を守ったもの。うどん自体の味を損なわない。今回のうどんはなかなかのヒットだ。

麺の固さはできる範囲で、客のリクエストに応えてくれるそうだ。もっとコシの強いものをリクエストする強者もいるそうだ。店主の統計によると、若い人はコシが強いのを好み、年配の人は柔らかいのを好むそう。年配の人にコシの強い麺を出すと食べ残してしまうので、間違わないように注意しているそうだ。「讃岐うどん」の看板は出してはいないが、明らかに讃岐うどんの特徴を備えている。店主は他店で修行はしたそうだが、店で出しているうどんは自分で研究開発したオリジナルなのだそうだ。

メニューは下記の通り。
 ・かけ          380円
 ・ぶっかけ(つめたい)  480円
 ・生醤油         480円
 ・かまあげ        480円
 ・まいたけ天       150円
 ・おにぎり        100円
店主オススメは「ぶっかけ」+「まいたけ天」の組み合わせ。食べ終わってから言うなよ、って感じだが・・・。店主の話を聞いていると、あまり客に迎合せず「俺のうどんを食べてくれ!」といった自信と意気込みが感じられる。「ホントはあまりやりたくないんだけど・・・。」と前置きした上で話してくれたのだが、今後「ぶっかけ」の温かいのと、「カレーうどん」をメニューに追加することを検討しているとのこと。

店名の由来は、「口の中でうどんが踊る」ことから取ったもので、あまり深い意味は無いそう。愛媛県に同名のうどん屋があるが、当然無関係。店名を付ける時、親からは「そんな変な名前にして!。うどん屋なら漢字の格式のある名前に・・・。」と反対されたそうだが、「うどんは庶民の食べ物じゃ〜」と押し切ったとか。

開店して間のない店だが、本格的な宣伝はしていないらしい。店主はインターネットは見ているが、「卑怯なことはしたくないので」と宣伝などの書き込みをするのは我慢しているらしい。ネットの掲示板にこの店の書き込みがあったことを教えてあげると、「ホンマですか!?」とすごく嬉しそうだった。食べに行った人は、掲示板に感想を書いてあげて下さい。自分の店の評価・評判はすごく気にしているみたいなので。常連客や友人達には、「店が潰れてここのうどんが食べられなくなったら困るやろ。だから口コミで宣伝せぇ〜。」などと脅しているらしい(笑)。
こんだけ書いたら、少しは宣伝になったかな?。

※以下、2003/08/01の追加レポート
この店、オープンして約1年が経過した。その間、小麦粉の種類や配合、加水などをいろいろ変えていたが、最近ようやく固定したようだ。店主の話によれば、粉の国産100%化の野望を達成したそうだ。確かに以前と比較すると色は黄色っぽくなり、食感も良くなった。事情で熟成時間は以前より短くせざるを得なくなったため、麺自体の味は数ヶ月前の方が強かったが、今のバージョンでもなかなかのハイレベル。噛めば噛むほど味が出る。店主とも話をしていたのだが、水で締めた直後の麺は口に入れると、冷たさと水の味がして、麺自体の味がすぐには分からない。しばらく置いて水を切り、室温に馴染ませた方が美味しいということに気付いた。これは新しい発見だ。先日は週刊ポストに紹介され、マスコミデビュー。常連さん向け裏メニューの「生醤油うどん」もついに正式メニューに昇格。今後の成長が楽しみな1店だ。最初に食べに行った時と比較すると、大幅にレベルアップしたので、評価点も見直した。

今まで無休だったが、8月からは、第2・4日曜日が定休日に。休日は食べ歩きとカレーうどんの研究にあてるそうだ。
営業時間 平日:11:30〜15:30、17:30〜21:00
日祝:11:30〜15:00
定休日 第2・4日曜定休

場  所  等

大阪府守口市紅屋町6−7

京阪電車滝井駅下車、すぐ。駅を北側(三条方面ホーム側)に出て、線路沿いの道をちょっと大阪方面に行ったところ。青いテントが目印。

P無し。カウンター8席+テーブル(2席×1+4席×2)=計18席。
電話番号 06-6996-3007

 
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