2000年7月

2000年7月23日(日)

夕食を作った。本日のメニューはスパゲティー・トマトソース豚肉のセージ風味

豚肉のセージ風味は簡単。下拵えは塩コショウした豚の肩ロース肉に中にセージをクルッと巻きこむ。そしてオリーブオイルをひいたフライパンでじっくりと焼くだけ。表面に焦げ目がついたら出来上がり。

トマトソースはトマト缶とバジルだけのシンプルなもの。いつものようにEVオリーブオイルとニンニクを火にかけ、このオイルでベランダから取ってきたバジルの茎を炒め、トマトを入れ、水分が十分飛んだらバジルの葉を入れ、塩コショウをしてできあがり。豚肉を炒めたオイルが余ったのでこれもこちらに混ぜた。

今日使用したパスタはヴォイエッロの102。パッケージの裏には「幻のパスタ」と書かれている。上手に茹であがった。ソースをパスタに絡め、最後にパルミジャーノを削って加えて出来上がり。

イタリアの白ワインと共に食べた。豚肉のセージ風味は上々の出来。ただセージを巻いて焼いただけなのになんでこんなにおいしいのかと思ってしまうほど。セージのもたらす清涼感と甘い感じそして豚肉独自のコクとうまみ、あまみが何とも言い様のないバランスを保っている。優良お総菜として今後わたしのレパートリーとすることにした。

トマトソースはあれだけパルミジャーノを振ったのに、やはり酸っぱい。酸っぱい指、健在なり。でも、暑いからこれくらいで丁度良い。ヴォイエッロはさすがに「幻のパスタ」と呼ばれているパスタ。他のパスタとはひと味違っていた。まず一口。歯ごたえがよい。Barilla程の極端なブリブリ感はないが、咀嚼していること自体が快感になるという感じ。プリプリ感とでもいうべきか。パスタの一本いっぽんから生じるプリプリ感が感じられる。これが何本も集まってプリプリプリプリ……。この重奏感は他のパスタでは今まで感じたことはなかったものである。AGNESIの様に粉のうま味が強く感じられはしないが、粉の風味は十分感じられる。というわけでこのヴォイエッロというパスタは歯ごたえも楽しめ、味、風味も良い、非常に高い次元でバランスのとれている素晴らしいパスタであった。

評価:豚のセージ風味★★★★★  トマトソース★★★ 

ヴォイエッロとトマト系ソースの相性★★★★★

教訓:実はこの日のトマトソースの味はあまり記憶に残っていないのだ。それほど、パスタ(ヴォイエッロ)の味の印象が強かったのである。現時点でのマイ・ベスト・パスタとなった。(ちなみにそれまでのベストはAGNESIだった)

 

2000年7月29日(土)

昼食に久しぶりにアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを作った。パスタはLUCIO GAROFALOのブロンズタイプ(表面ザラザラタイプ)。EVオリーブオイルとニンニクと唐辛子をゆっくりと火にかけ、十分に香りを出させる。唐辛子は長く火にかけると焦げたり辛くなりすぎたりするので、途中でオイルの味を見て適度なところで引き上げる。今日のポイントは塩の代わりにアンチョビのペーストを用いた点。コショウを少々振って、パスタの茹で汁を少し足して、この段階でフライパンをよく振って水と油をよく乳化させる。パスタが茹であがる直前になったらEVオリーブオイルを香付けのために少量振っておく。最後にEVオリーブオイルを入れたら決して火を入れないこと。せっかくの香りが飛んでしまうので。

パスタが茹であがったら、火を止めたソースの入ったフライパンに移す。よくソースを絡めてできあがり。

出来たてを食らう。はぐはぐ。

このLUCIO GAROFALOのブロンズタイプというパスタ。歯切れの良さを売り物にしているわけではなく、どちらかというと粉の風味、もっちり感を全面に出している。噛んでいるうちにじわっと口の中に広がる粉のほのかな甘味が特徴的である。DE CECCOほど完成された感じではないが、よく似た印象を与える。評価★★★★ パスタとオイル系ソースの相性★★★

夕食は外食(まわる寿司)。今日は暑くて喉が渇いたので家でベリーニを作ってみることにした。ちなみにレシピは知らない。イタリア、ヴェネッツィアのハリーズ・バーで開発された桃とスパークリングワイン(スプマンテ)で作るカクテルであることだけは分かっている。冷蔵庫には冷えた白桃が入っている。外食の帰りにスプマンテ(MARTINI社のASTI)のハーフボトルを買ってきた。

ごくシンプルに作ってみた。桃の皮を剥いて、フォークで小さくちぎってグラスに入れる。桃はフォークで潰してその汁をよく出しておく。そこによく冷えたスプマンテを注ぎ込むだけ。

ジュワー。弾ける泡。

一口飲んでみる。

シュワッ。

あまい。

うまい。

桃の豊かな芳香が鼻腔の奥をくすぐる。ASTI自体の甘みが安売りの桃の足りない糖分を補ってくれる。一時期ピーチツリーフィズという飲み物が流行ったがそれよりもフレッシュで香りが自然。桃の果肉のしっとりとした歯触りもこたえられない。

デザートとして思っていたよりもずっとおいしい飲み物であった。評価★★★★★ 教訓:桃は生に限る