2001年1月

2001年1月13日(土)

夕食にスキレットを使った料理を作りたくなった。マグロのグリルを作ってみることにした。冷凍物のマグロのぶつ切りを買ってきた。レンコン、ニンジン、エリンギ、長ネギを適当な大きさに切る。スキレットをガス台に置き、火を付ける。温まってきたらEVオリーブオイルをひき、上記の野菜類を炒める。少し炒まったところでマグロを入れる。表面に焼き目が付くようにする。そしたら、塩コショウ少々振りかけ、日本酒を回しかけて、スキレットに蓋をする。そのまま、弱火で15分位したら出来上がり。塩コショウで味を調え、醤油を少量回しかけてできあがり。

マグロを食べてみる。うむ、焼いたときに表面が焦げてしまい、その部分がスキレットに張り付いたために、出来上がりのマグロの表面はつるりとしている。口に含むと歯ごたえが適度にあって、中はそれほど乾燥した感じにもならずにしっとり感を保っている。もっと、もっさりと仕上がってしまうのではないかという予想をよい方向に覆してくれる。

そのほかにはネギが甘くてうまい。レンコンもホックリ、サクサクとスキレットで上手に成仏させられている。ニンジンについても焼いたときの独特の香ばしい香りと甘みがこたえられない。

本日の料理はマグロが主役ではあるけれども、野菜とともに食べるととても味が引き立ち、その逆に野菜はマグロとともに食べるとそれだけで食べるよりも更に味わい深くなった。

評価★★★★ 教訓:本日は素材同士の味の補い方から「one for all、all for one」という言葉を思い起こさせた。

 

2001年1月14日(日)

豚バラ肉と野菜と春雨の炒め物を作ってみた。フライパンでニンニクと塩コショウをした豚バラ肉の薄切りを炒める。十分に炒まったら、肉だけ取り出す。豚バラから出た油で、ニンジン、白菜、エリンギ、長ネギ、ジャガイモを表面に焼き目がつくくらいまで炒める。スキレットに火を入れ温まったら先程の肉と炒めた野菜類を入れ、蓋をして蒸し焼く。しばらく立ったら蓋を開け、砂糖、塩味を付ける。その後、事前に水にさらしておいた春雨をスキレットに入れる。全体に酒、醤油を回しかけ、かき混ぜた後またしばらく蓋をしてじっと待つ。

出来上がりをそのまま食卓にのせて食べよう。

ふうむ、これは作戦ミスだ。豚バラからは十分にいいダシが出ている。この肉からでたダシと野菜から出るうま味をどれに吸わせようかと悩んだのであるが、このうま味のスポンジとしての役目を春雨と、ジャガイモをいうダブルブッキングにしたのが間違っていた。確かに春雨は十分にうま味を吸っているけれど、火を通しすぎたせいで一部焦げてしまい、そこはおいしくなくなっている。小麦や米から作る麺類とは違って、緑豆という豆類から作る春雨は焦がすと味が落ちることが本日判明した。ジャガイモは本当はもう少し火を入れて周囲の味を染み込ませたかったけれど、春雨が焦げてしまったので味のしみこみが不十分なままの出来上がりとなってしまった。

性質の違う2種類のスポンジを同時に投入して使用しようとしたわたしの起用ミスだった。春雨とジャガイモを成仏させてあげられなかった。残念である。春雨だけ起用したのであればスキレットを使わないで、中華鍋でもっと短時間に焦がさずに作れたし、ジャガイモだけで作るのであれば、醤油を入れないでローズマリーを投入して、もっとスキレットでじっくりと火にかけることができたであろう。

まあ、初期の頃に作っていた代物に比べればこれでも十分おいしいのだけれどね。

評価★★★ 教訓:調理は必要かつ十分をねらえ。素材選びも同じこと。過ぎたるは及ばざるが如し。

 

2000年1月21日(日)

本日はパスタを打ってみた。ボウルに薄力粉を200グラムほど目分量で入れる。卵二個、EVオリーブオイル大さじ一杯を加え、かき混ぜ、だんだん塊にしていく。固まってきたら、こねる。全身を使って掌で押す。ぎゅ、ぎゅ。両方の掌でパスタ生地をこねているとだんだん日常から遠ざかっていく自分を感じる。人生にこれは効く。何か、うっすらと考え事をしたいときにもピッタリだし、ストレス解消の効果も抜群。そしてこれがおいしければ、これ以上何にもいうことはない。

30分くらいこねたら冷蔵庫で寝かせる。

食べる少し前に冷蔵庫から取り出してコタツの中に入れて温める。生地が温まったら綿棒を取り出せてきて生地を少しずつ延ばしていく。延ばすときに平らな、ある大きさを持った面が必要になるが、これはまな板で代用した。生地を適当な厚さまで延ばしたら、適当な太さに切り揃える。今日はパッパルデッレくらいの太さ(約1.5cm)にしてみた。パスタマシンがあればもっと簡単にできるのであろうが、綿棒で延ばして包丁で切るのは意外に面倒な作業ではなかった。

これを今度は塩を加えた熱湯で茹でる。

2、3分で茹であがり。今日のソースは昨日作っておいたボローニャ風ソース(ミートソース)。作りかたはいつもと同じ。自作の麺に自作のラグーを絡めてできあがり。

さて、さて、どんな具合だろうか。

しまった、パスタに塩を練り混んでおくのを忘れた。慌てて、塩を振り足す。うむ、まずまずの味。少し塩辛く感じるくらいまで、塩分を効かせたほうがおいしく感じる。

ソースの絡みについてはスパゲティーとは格が違う。やはり太い麺のソースを絡め取る力はすごいものだと、またまた思ってしまった。所々で太さが異なるのは、素人の手打ちということでご愛敬。これはこれで食感に変化があって面白いとさえ思ってしまう。

思ったよりも簡単にできて、味もまあまあ。ただ一つ、粉の味については、薄力粉のそれよりもセモリナ粉のほうが好きなのが難点であった。

評価★★★★  教訓:手打ち麺は思ったより簡単にできるし、打つこと自体が楽しめる。

 

2001年1月27日(土) 

昼に腹がへった。冷蔵庫を覗いたら豚しゃぶ用薄切り肉とニラを見つけた。豚肉とニラのアンかけ風を作ることにした。生姜を千切りにして輪切りにしたネギと共に中華鍋で炒める。ここに豚肉を投入し軽く塩、コショウしておく。豚肉が白くなったらニラを入れてちょっとの時間だけ炒める。ニラの緑が濃く変わったら少量の水を入れて煮込む。オイスターソースと酒を少々垂らし、醤油も少量。最後に塩で味を調える。味が決まったら片栗粉でとろみを付けてできあがり。

ご飯と共に食す。

うまくできたおかずの時は食べ始めはなんだかピンとこない。ご飯と一緒に食べて続けて、終わりの頃に、ああ、おいしかったと思うことが多いような気がする。今日のおかずもそうであった。こういった普通のおかずがうまく作れたときが一番嬉しい気がする。

評価★★★★  教訓:最近やっと作る前に頭で思い描いていたのと大体同じ料理が作れるようになってきた。

 

夕食にはジャガイモとタマネギのローストドライトマトのスパゲティー・アラビアータもどきを作った。まず、豚の肩ロースの塊肉を買ってきて、昨年末と同じようにアリスタを作る。このときにジャガイモとタマネギのザク切りをスキレットの空いたスペースに放り込んでおく。肉が焼けたら、肉は取りだしこれは後日食べることにする。本日はジャガイモとタマネギだけ食べよう。味付けは塩、コショウだけ。

アラビアータもどきは、まず、ドライトマトを千切りにすることから始める。ちなみにこの作業は包丁よりもキッチンバサミを使ったほうが容易で安全である。これに少量の熱湯をまぶしてドライトマトを戻す。フライパンでEVオリーブオイルとニンニク、唐辛子に火を通す。ここに戻したドライトマトとその戻し汁を入れて少々火にかける。今日の使用パスタはアネージのジェンマ。いつも通りに上手に茹であがった。茹で汁少々をソースに加えスパゲティーを和えてできあがり。

いただきます。

ジャガイモとタマネギのローストは「肉のない肉じゃが」といったふうである。ジャガイモとタマネギに豚から出たエキスが乗り移り、肉がなくてもそれだけで十分に楽しめる味になっている。

アラビアータもどきはなかなか面白い味。狙っていたアラビアータ風の味にはならず、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノの塩味がドライトマトからでる塩気に置き換わったといった感じ。ドライトマトが噛みごたえがあり、噛み締めるという楽しみをパスタとドライトマトの双方で味わうことができる。

評価 ジャガイモとタマネギのロースト★★★★ ドライトマトのスパゲティー・アラビアータもどき★★★  教訓:それにしても、アラビアータはどうやってつくっても狙った味にならないのはどうしてなのか?

 

2000年1月28日(日)

夕食にジャガイモのグラタン豚肉のロースト、洋梨とゴルゴンゾーラのソースを作った。グラタン風を作るためにまず、ベシャメルソースから作る。手鍋にバターを溶かし薄力粉を少量ずつ混ぜていく。焦げないように火加減はごく弱火。粉っぽさが消えたら牛乳を少量ずつ加える。白いソースができあがる。牛乳を少量ずつ気を付けて入れないと、本日のわたしの作ったのものようにダマが目立つ情けないソースになってしまうので注意。

スキレットで少し厚めにスライスしたジャガイモを両面焼く。両面によい色が付き、火が大分通ってきたらそこにベシャメルソースを流し込み、更に15分くらいかけて蒸し焼きにする。蓋を開けてみてソースがスキレットと接している面を見て、綺麗なキツネ色になっていれば出来上がり。

豚肉のローストは昨日作って冷蔵しておいたものを、1センチくらいの厚さに切り、下に溜まった煮こごり状の部分と共にレンジでチン。洋梨はオーブンレンジでチン。熱を加えて甘みを増した洋梨の皮を剥いて、微塵切りにする。フライパンにチンした豚肉とそのエキスを火にかけ、洋梨の微塵切りとゴルゴンゾーラチーズを加える。チーズが溶けたら最後に少量のバルサミコを加えて出来上がり。

今日はスペインの発泡酒カヴァと一緒にさあ、食べよう。

ジャガイモのグラタンはスキレットごと食卓へ持っていった。バターと牛乳がたっぷりと入っているため非常に濃厚な味。ジャガイモの火加減が最高である。スキレットで作るグラタンにはスキレットと接している面、つまり普段我々から見えない面にうまそうな焼き目がついている。なんだか不思議な感じ。

豚肉のローストは、思っていたのとほぼ同じ味が出せたので満足。豚肉それ自体からでるアブラ、そして洋梨から来る甘みの絡み合うビブラート。ゴルゴンゾーラの絶妙の塩気と香り。この甘みと塩気が渾然一体となったソースを味わいつつ肉をただひたすらに噛み締める。カヴァとの相性も抜群。自分で作ったものながら思わず「うまい」と口に出てしまった。

一つ不満だったのは、洋梨の甘みが今一つだったこと。洋梨がうまく熟れたもの、もしくは上手にローストしたものもそうなのだけれど、それはもう得も言われぬ爛れた甘さを湛え、これはもうフルーツではないなという感想を持つほどである。今回の洋梨はまだ果実味が残っており、甘みもまだまだ子供といった風で、この点については今後の課題である。

評価 ジャガイモのグラタン★★★★ 豚肉のロースト、洋梨とゴルゴンゾーラのソース添え★★★★★  教訓:スキレットは使い終わった後は、お湯で軽く汚れを流して、その後に火にかけアブラをしいておかなくてはいけない。そうしないと錆びてしまうのだ。スキレットでバターたっぷりの料理を作ると、スキレットのアブラの乗りがよくなり、スキレットの機嫌が良さそうに見える。今日はアブラをしく必要はないみたいだ。