2001年6月
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2001年6月8日(土)
夕食に安いマグロの切り身を買ってきた。最近見つけた近くのおいしいパン屋でバタール(太めのフランスパン)も購入。
まずマグロの半分を使って
マグロのタルタル風を作る。包丁でマグロを細かくたたく。寿司屋で見かけるネギトロに乗っている具くらいに柔らかくなるまでにたたく。そこに、EVオリーブオイル、塩、胡椒、ワインビネガーを入れて味を見る。味が薄い。醤油とバルサミコとベランダで育てている万能ネギを細かく刻んで加えてみた。最後にレモン汁を振りかけできあがり。マグロの残り半分は
カルパッチョにした。ベランダからルッコラとディルを収穫してくる。皿にルッコラを敷き、塩胡椒をしたマグロをのせ、その上にディルをあしらう。上からまんべんなくEVオリーブオイルを垂らし、やはりレモン汁をかけてできあがり。タルタル風は切ったバタールの上にのせて食べる。マグロの生臭みは調理しているときには少々気になっていたのであるが、この段階では全く気にならなくなっている。様々な調味料がそれを消してしまったのであろう。ネットリとしたタルタルは白ワインを進ませる。
カルパッチョのほうはEVオリーブオイルが香しくてうまい。それにルッコラとディルという組み合わせが絶妙で相性の良さを感じさせる。ちなみにEVオリーブオイルはMONINIというブランド。近所のスーパーで買えるEVオリーブオイルとしてはベストだと思う。生で味わったときの青っぽい深みのある香り、切れのある味わい、それでいて少しもったりとしている感じ。MONINIのコストパフォーマンスは高い。
評価
★★★★ 教訓:MONINIは見つけたら買え。
2001年6月10日(日)
昼に腹が減った。冷蔵庫を覗くと豚バラ肉の細切れと小松菜がある。昼食は
豚バラ肉と小松菜のスパゲティーに決定。EVオリーブオイルとニンニクの切れっ端を弱火にかけ、ニンニクの周囲に泡が立ったら豚肉を放り込む。塩、胡椒で豚に味を付け、小松菜を放り込んで葉の色が濃くなるまで炒める。その後、パスタの茹で汁を大さじ3杯くらい加えて油分と乳化させる。アンチョビーペーストで塩加減を調え、最後に少量の花椒を振りかけてソースの出来上がり。ゆでたてのスパゲティー(本日はPezzullo)をソースに和えて急いで食べる。やはりPezzulloはオイル系ソースにはよく合う。豚バラのアブラが口の中でぎゅっと甘みを放出する。小松菜はシャキシャキッと咀嚼のリズムを形作る。それに加えてPezzulloを噛み締めたときにじわじわと感じる粉のうま味。これらが最良のバランスで一緒くたになって、訳が分からなくなるくらいに感動してしまった。自分が想像していた以上の味であった。
評価
★★★★★ 教訓:同じレシピで作っても、同じものは多分作れないんだろうな。だから、料理って面白い。夕食には鶏肉とジャガイモのロースト。鶏肉は100グラム138円の唐揚げ用の地鶏肉を使用。我が家の使う食材としてはかなり高級な部類に入る。鶏肉には塩、胡椒しておく。ジャガイモは新じゃが。皮をきれいに洗ってそのまま使った。スキレットにEVオリーブオイルをしいて、鶏の表面に焼き目を付ける。両面が焼けたら皮付きのニンニクを5,6個、乾燥ローズマリー小さじ二杯くらい、そしてジャガイモを放り込む。そしてスキレットの蓋をして20分。その途中で一回、肉とジャガイモをひっくり返すがそれ以外には何もしない。ただ待つのみ。
ジャガイモの火が通っていたら、少量の酒、醤油を加えて出来上がり。
さあて、食べよう。
芋がホクホク。ちょっと残念だったのは鶏の旨みのエキスがジャガイモに染み込んでいなかったこと。やはり、四つくらいに切っておいたほうが良かったかも知れない。
鶏は表面がカリッとしていて中はしっとり柔らかい。スキレットで蒸し焼きにしたような状態になったせいであろう。ニンニク、ローズマリーの香りがよく効いている。鶏自体もしっかりと鶏の味がする良い肉であった。
評価
★★★★★ 教訓:それにしても、家で作ったものがこれほどおいしいと外食するのが馬鹿らしくなってしまう。しかもただ焼いただけの料理といってもいいのか悩むようなものがこうなのだから。
2001年6月15日(金)
夕食に
ひき肉とゴーヤ(ニガウリ)の炒め物を作った。ゴーヤは先日、妻がゴーヤチャンプル(ゴーヤと豚肉と豆腐と卵の炒め物)を作ったときに残った半分を使用した。ゴーヤは細く切ると苦みが薄くなるとのことで5mm位にスライス。塩をしてしばらく置いておいた。塩コショウしたひき肉とEVオリーブオイルとニンニクを弱火で炒める。しめじを加え、コチュジャン(唐辛子ペースト)、日本酒を加えて更に軽く火を通す。そこに、ゴーヤ(苦瓜)を入れて出来上がり。というはずだったのである。初めは。しかしそのときに思い出してしまったのである、赤ワインの飲み残しがあることを。しばらく考えた末、これを投入することに決定。かなりの量の赤ワインがひき肉に加えられた。そしてここに塩気を洗ったゴーヤを放り込みそのまま煮つめる。
さて、味見をしてみよう。
「ま、ま、ま・ず・い」
この上ないまずさ。赤ワインの酸味とゴーヤの苦みが一瞬、呼吸を停止させた。思わず、食べた瞬間にゲホゲホとむせてしまった。
ここを何とかしなくてはと、思い立って入れたのがカレー粉。
カレー粉は全てのものをカレー色に染める万能調味料。カードでいうとすべてのカードに勝つジョーカーみたいなもの。これでなんとかなるだろう。そして2回目の味見。
「うげー」
のどを押さえて部屋中、呻きまわってしまった。
赤ワインの酸味と、ゴーヤの苦み、そしてカレーの辛みが全くお互いを干渉することなく、私ののどを攻撃してくるといった感じ。3人のドンキホーテが私ののどの中で暴れ回っていた。
ここで以前読んだ本で、「食物は酸性の時においしく感じる」とあったことを思いだし、酢を入れてみることにした。
しかし、うま味は全く改善せず、酸味のみが強くなっただけであった。
「うーむ、どうしよう」
悩んでいると、また、妻に気付かれてしまった。
「塩が足りない。そして、最後に卵を入れれば何とかなるんじゃない」
塩を追加し、割り卵を入れて加熱し、最後に味見。ホッ、やっと食べられる味まで回復した。卵を加えたことでゴーヤの苦みはほとんど気にならないくらいまで減少した。これは結構驚きの結果であった。食べてみた結果、出来たものはカレー味のゴーヤ炒めで何の変哲もない味。やはり、途中で赤ワインを入れたのが失敗の始まりだったと思う。
評価★
教訓:ときどき、「1たす1は3」を夢見るモードの自分が登場して、途中までうまくいっていた料理に様々な調味料を放り込んでしまう。理屈では「料理は引き算で」って分かっているつもりなのだけれど……。これはきっと私の頭の中のバグの仕業にちがいない。2001年6月16日(土)
昼は
豪華スペイン風オムレツ。スキレットでEVオリーブオイル、ニンニクを火にかける。そこにジャガイモのさいの目切り、タマネギをくし切りしたもの、ローズマリーを投入し、しばらく炒めた後、蓋をして蒸し焼き状態にする。20分くらいでジャガイモに火が通ったらとりあえず終了。卵3コをどんぶりに割り入れて、少量の塩、砂糖(砂糖には卵をふんわりさせる作用があるらしい)を加え、先程のスキレットの中身も入れる。ついでに特売で買ってきたけれど表面がアンモニア臭かったカマンベールチーズの中身だけ取り出して、レンジでチンして柔らかくなったものも卵と一緒に放り込んでおく。これらをよくかき混ぜて、油をしいた熱したフライパンで焼くだけ。焦げないように弱火でどうぞ。
さて、できた。焼きたてを食べなくては。
うーむ。ホクホクしたジャガイモと、しんなりと甘いタマネギ。そして卵とチーズが一緒くたになってトロリと口の中でとろける。EVオリーブオイル(しつこいが現在はMoniniを使用中)が卵に溶ざり合って得も言われぬ香りを醸し出している。至福至福の昼食であった。
評価
★★★★★ 教訓:臭くなったチーズは調理に使え。夜は
鰆(サワラ)のアクアパッツア風と野菜のスキレット炒め鰆はスーパーで切り身を購入。表面に塩をしておいておく。ドライトマトをハサミで細長く切り、次いでそれに少量の熱湯をかけて戻しておく。フライパンにEVオリーブオイル、ニンニクを入れて弱火の火を付ける。ニンニクの周りに泡が上がってきたら魚を入れる。その周囲に戻したドライトマトとその戻し汁を加える。そして石突きを取ったしめじも一緒に加える。そろそろ魚に火が通ったかなあというところで、酒を少々振りかけ、加熱によって酒精分が飛んだら出来上がり。最後にほんのわずかのアンチョビーペーストで香りを付けて、塩で味を調える。
野菜のスキレット炒めはとても簡単。ニンジンを半月切りにする。ほうれん草をよく洗って一口大に切る。サヤインゲンを適当な大きさに切る。これらをEVオリーブオイル、ニンニクをしいたスキレットの中に放り込んで蓋をして10分くらい待つだけ。ほうれん草がクターっとしていたら出来上がり。味付けは塩、コショウのみ。
さて食べてみよう。
まず魚から。ドライトマトからのダシが濃厚。サワラの身がプリプリしていてこの魚が新鮮だったことを証明する。そしてこの味付けは意外にご飯によく合う。ご飯が進むすすむ。
野菜のスキレット炒めは野菜が進む、すすむ。スキレットで焼いた全ての野菜は味が濃くなる傾向にある。多分、蒸し焼き状態になることで内部の水分が飛ぶからだと思う。茹でたり、強火で短時間炒めるだけではこの味は出ないのである。
評価:
★★★★ 評価:やはり、手を加え過ぎないもののほうがおいしいものが出来る。
