2001年8月

2001年8月11日(土)

夕食に創作パスタを作ることを決意。コンセプトはペスト・ジャポネーゼ。ニンニク、松の実、バジル、EVオリーブオイルによって作られるあの偉大なるジェノバ風ソース、ペスト・ジェノベーゼに対抗すべく、和の素材を使用した旨いソースを作ろうというものである。

素材のメインとしてゴボウを使用することにした。ゴボウをささがきして水にさらしておく。ニンジンをあられ状に切っておく。その二つをフードカッターで細かいみじん切りにする。続いていつものようにアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノを作り、塩で下味を付けておいた鶏のひき肉を炒める。鶏が炒まってきたら、ゴボウとニンジンのみじん切りを加えて中火で炒める。ゴボウとニンジンがよく炒まったらバジルの葉のみじん切りを加え、少量の醤油を香付けとして鍋肌から加え、よくかき混ぜる。ここまでで非常にパラパラと水分が飛んで、よく炒められた状態にできあがっているので、これが麺と絡むようになるためにスパゲティーの茹で汁を加える。

ここにゆでたてのスパゲティー、本日はSPIGADOROを使用、を加えてよく和える。最後にパルミジャーノ・レッジャーノをすり下ろしたものを適量ふりかけてできあがり。

さてさて、どの様な味に仕上がったのであるか。

うむうむ。うまい。作戦は大成功。

まず感じるのはバジルの清涼感。ちょっと青みが尖った感じがエスニックな感じをもたらせる。そして噛み締めているとスパゲティーの粉のうま味と、鶏肉とごくうすい醤油の味が絶妙なバランスでお互いを高め合っている。パルミジャーノが熱で溶けてトロッとしてきたところがこのソースのとろみとなって麺とソースの糊の役割を果たしている。そしてゴボウはというと、全ての味を下支えし、いい意味での土臭さを食べている際に常に感じさせてくれた。

料理の鉄人で「今日のテーマはゴボウ」っていうときに出てきてもいいと思ったくらい、ゴボウの素材を生かした上出来の料理だったと思う。ただし、パスタソースという点から考えると、スパゲティーとの絡みがもう一つ、二つ。とろみが足りないのだ。但し、小麦粉との相性は抜群。という意味では餃子やラヴィオリの具にして食べたらうまかろう、とか肉饅頭の中身として使ってみたいとか、パスタソース以外の今後の広がりを感じさせてくれた。

スパゲティーのSPIGADOROはDE CECCOのように、茹でているうちにかなり太くなってくる。その分だけゆで時間も少々長い。食べたときに食感はPezzullo、Devellaなどの中間グループに比べて、僅かにBarillaのような「ブリブリ」方向に振れた感じ。歯ごたえ重視系の人は好みだと思う。

 

評価★★★★★  教訓:バジルは控えめに、パルミジャーノは気持ち少な目に使用するのが、ゴボウのがゴボウとしての活躍させるためのポイントだと思う。

 

2001年8月13日(月)

夕食に豚のロースト丼を作った。使用する豚のローストは手作り。二日前に作っておいて、昨日の夕食で半分を、リンゴのシードルとゴルゴンゾーラ・チーズとパンと共に食べた。本日はその残りの半分を使用する。

豚のローストの作り方は簡単。豚の肩ロースのかたまり肉を買ってきてまず表面に塩、コショウしておく。肉に包丁で所々に切れ目を入れる。切れ目の中にニンニクのかけらとローズマリーを詰め込む。スキレットに少量のEVオリーブオイルをしいて温まってきたら肉の表面に焼き目を付ける。肉を転がして全面に焼き目がついたら、スキレットの蓋をして45分間弱火でローストするだけ。途中3、4回くらいひっくり返したほうがよいと思う。

その後冷蔵庫の中で保存しておいた豚のローストを取り出して、少し厚めの千切りにしておく。中華鍋にショウガのみじん切り、鷹の爪の輪切り、EVオリーブオイルを垂らして、弱火で加熱していく。オイルにショウガの香り、唐辛子の辛味と香りが移ったらネギの青みの部分をぶつ切りにしたものを炒める。ネギの表面がうまそうに焦げてきたら塩、砂糖、紹興酒、醤油を適量加え、軽く火にかけて紹興酒のアルコールを飛ばす。そこにゴマ油を加え、豚のローストを投入してよく味を馴染ませる。そして最後に火を止めた後、白髪ネギ(白い部分を細かい千切りにしたネギ)と和える。

土鍋で炊いた炊き立てご飯の上に具をのせる。よく、箸で具と飯を馴染ませてから、いただきます。

「……」

「……」

「んー」

本日の食事は言葉もなく終了。所々にうなり声があるのみ。二人とも人間でない世界に突入してしまっていた。

ネギの辛みとシャキッとした食感。これに、豚肉とそのタレのうま味。少し抑え気味の唐辛子の辛味も味を裏で支える。そして特筆すべきは砂糖の甘み。作るときに入れるのどうしようかなと思ったけれども、入ったほうが辛みが引き立ち、ゴマ油と豚のうま味が際だつような印象だった。

評価:★★★★★ 教訓:昼食をマクドナルドで済ませている、悲しい世のオトーサン方に是非、パワーランチとして食べていただきたい一品であった。これを引っさげて定食屋でも開くか。

2001年8月26日(日)

夕食に前回好評だったゴボウと鶏肉のスパゲティーを作った。前回との違いはオイスターソースを入れてみたこと。使用パスタはSPIGADOROのスパゲティー。

うーん。やっぱり、訳が分からないうちにガツガツと食べてしまった。自分で考案し、作った料理であるが、このおいしさの分析は不可能だ。

評価★★★★★ 教訓:神の声が聞こえてくるような一品であった。