
2000.5.30(木)
ガレージセールの謎
ガレージセール!それはお家のガレージにあるような要らない物を個人で売るってこと。多くは引っ越しの時に開かれるのでムービングセールと言われる事もあります。一軒家の場合はお家の庭先を利用してお店を開けばヤードセール、駐車場のスペースを使ったときはカーポートセールと称することもあります。古い物が多ければラミッジセール(rummage sale:がらくた市)と称する場合もありますよ。
日本人は中古を嫌がるけど、アメリカ人はそれ程嫌がりません。むしろそこそこきれいでお安いなら中古でも構わないのだ。日本だとフリーマーケットですら本当にきれいな物や未使用の物を売ることがほとんどだけれど、こっちは違うのだ。極端な例だと結構はいて足の形がついてるような靴でも、デザインが気に入ってサイズが合えば買っていくのであるよ。こうしたセールめぐりで逸品を集める人も多いし、中古店のオーナーも品物を探しにやってくるのです。そのせいか知らないが、車も中古になっても日本ほど値が下がらないのだ。たとえば私の乗ってる車は4ドアのホンダシビックLX(1.7L)の94年製で4万キロ程走った車ですが、中古車販売店では未だに60万円以上します。逆に日本人ほど新品好きも世界から見たら珍しいのかもしれないですねー。
私がアメリカに来たとき、日本人前任者の任務を引き継ぐとともに家具や生活用品も引き継いだのでありますが、それまで2人だった日本人が私の代から1人になったので、全部は引き継いでいないといっても独り身には余るお荷物。なにせ前任者の一人は4人家族で来てたもんね。余計な物は少しずつ必要な人に売ったりあげたりしていたのですが、たまたまお友達のAちゃんが現地の大学を卒業して一旦日本に帰ることになり友人Yちゃんと一緒にガレージセールを開くというので私も参加させてもらいました。
さて、会場は現地で一軒家を購入して子育て中の友人Yちゃんのお家のお庭。つまりヤードセールってやつね。彼女のお家は中流〜上流の人達が住む地域で、東京で言ったら目黒とか二子多摩川園って感じでしょうか。なんとご近所にロックフェラーさんのお家もあるのだ。あのニューヨークに有名なビルを建てちゃってるユダヤ人の大財閥ね。
まずは地元の最大手ローカル新聞の個人広告欄(無料)で宣伝開始。さらに私の勤務する職場の掲示板にもポスターを貼付し現地でお勤めの友人の会社にも貼ってもらった。そして当日は土曜日の朝8時からの開店予定。7時に集合して商品を陳列しようとしたら、7時なのにもう客が来ている!!早い!あんたら早起きなのは知ってたけど早過ぎるぞ!あせりまくって商品を並べながらの商いとなりました。物は、電気スタンドやフロアランプ、机、本棚、タンス、CDコンポ、室内エクササイズバイクといった大きな物から食器台所用品、食器、壁取り付け棚、ゴミ箱、置物、文房具、古着、靴、洗剤、殺虫剤、化粧品類、CD、書籍、フロッピー、電話コード、テーブルタップとまさになんでもアリ。洗剤・殺虫剤なんて使いさしだけど50セントくらいのお値段で陳列しちゃう。さらに私の前任者がなぜかため込んだ、写真屋でタダでもらえる写真フォルダー(それも小段ボール一箱分という大量さ)をタダ品として陳列(笑)。売り手は私を含め日本人女性なので、品物のキズは少なくどれもちゃんときれいにして売りました。ガレージセール通いが趣味のYちゃんいわく、ガレージセールとしてはかなりきれいな逸品ぞろい。実際、新品同様と見まごう品々も多かったけど、とにかく売り切りたかったので、新品販売価格の半額以下、多くは7割引きくらいにしました。
新聞の効果かYちゃんのお家の立地条件の良さか、品物がきれいなのに安かったからか知らないけど、すっごい勢いで売れた!!20畳くらいの広さの芝の上にシートを敷いて所狭しと並んでいた品物が開店後1時間の9時には半分以下になっていた!店番しながら本を読んだり出来ると思っていたのに腰を落ち着けるヒマは全くなかったっす。会計に何人も人が並んでたもんね。あまりの盛況さに通りがかりのリサイクルゴミ収集のおじさんまで車を降りて個人的に買いに来たもん(笑)。
客層は8割以上が白人。黒人は少なかったけど、面白い人はやっぱり黒人(笑)。多分、所得が低いので、ガレージセールを狙って買い物をしていると思われるのですが、「こんなの誰が買うんだろう」ってモンを買ったのも彼ら。7年ほど前からここに住んでいるYちゃんが日本から持ってきたスーツも買ってったもんね。このスーツったらバブル時代絶頂のデザインで、尖った大きい襟のジャケット+タイトスカートのスーツのウエストに太ーーーーーーい共布のベルトをジャケットの上から巻くスタイル!随分昔のホステスみたいなデザイン(酷)で、日本人友達はみんなしてバカにして大笑いしたのだが、よりによって一番最初に売れたのだ!
会計で手間をかけさせるのも黒人が多い。安いのでついついたくさん手にとってしまうらしく、合計金額を聞いて「えぇ?私そんなに買ったのぉ?」と驚き「じゃあコレやめとくわあ」と、ご予算以内の金額になるまで一つ一つやるのである。ちっとは計算して持ってこいって(怒)。もっとも笑ったのも黒人のおばちゃん。最初の会計で40ドルと言ったら「あら?!そんなにぃー?じゃあこの赤い傘、止めとくわ」と言ってたのに、会計の途中で色んな物に目を奪われて、どんどん追加していくのである。隣の芝生がすっごく緑色に見えてしまう人なのね、きっと。洋服を展示するために売り物にするつもりのないラックを家の中から出してくるのを見つけるやいなや「んま!!その素敵なのはいくらなの?!」と買う気マンマン。結局、乗りつけたライトバンが一杯になるほどのお買い物(机やパイプハンガーラック等の家具を買ったため)。嬉しそうに帰っていったが、あの赤い傘を買わず2ドルばかしの節約をしたくせに総額は400ドルを超えまくっていた。矛盾〜。ご主人はあきれるのか喜ぶのかどっちだか知らないけど、安物買いの銭失いってコレだわー。
そして高尚なお客も来ました。嵐のように売れ筋品が出尽くし、残っているのは洋服だけになったころ、金持ちっぽい初老の夫婦がやってきた。恵まれない子供達に普段着る服を教会を通じて寄付するということで、段ボールでまとめて洋服を買っていったのだ。私は引っ越してきたばかりで洋服を売りにはださなかったけど一緒にセールをしていたAちゃんとYちゃんは日本人のなかでもかなり小柄で痩せている。Yちゃんなんか身長150センチを切っているのだ。従って二人のサイズは日本でも5号くらいなのじゃ。だからアメリカ人にとってはキッズサイズ。それが子供向けに丁度良かったらしい。スーツには目もくれず普段着を大量に集めて去っていった。アメリカ人って本当に色んな人がいて、奉仕的な人は本当に奉仕的。社会的に地位のある人は慈善事業をすることもステイタスの一つになっているからだろうか。で、結局私はほとんど売り尽くしました!!迷っている人のそばに寄っていって値引きをちらつかせて売り込んだり、目に付くところでさりげなく値札にバッテンして値下げをするとみなさん買ってしまうのよね〜。むふふ。私の売り物は中くらいの段ボールに7箱分以上あったのに、無事にもらわれていって私は幸せ〜。さすがに巻きずし用の「まきす」は売れ残ったけど。(←アメリカ人にゃ売れんわな)お家もすっきり!お小遣いも増えた〜。(ちなみに残り物は中古品を集めて恵まれない人に安く売っている企業があるので、そちらに寄付。)調子に乗って要る物まで間違って売ってしまった(笑)Yちゃんも「こんなに売れるのならまたやろう!」とお喜び。クセになりそう?!
ふーおもしろそうですね.物は大切に使えるし,いろんな人と知り合えるしおもろいですね.いえろおは売った事はない・・・あっと,ありましたありました.学生時代によくバザーに物出しては法外な値段で売りつけていたことあります(笑).なんかお客さんとのやり取りはめっちゃおもろかったですね.おもいだしました.最近は売る側より専ら買う側です.時間があるときはよくフリーマーケットとかアウトレットとか中古屋さんにいきます.最近のマイブームですね.引っ越す事もあって,家具中心にまわっとります.最近のお気に入りは「いえろお・ふらっぐ」で,横浜市内に数カ所ある店舗をぐるぐる回っては掘り出し物を見つけることができると,大変幸せな気持ちになります.(いえろお)
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