
2000.6.11(土)
「交通ルールの謎」
アメリカは車社会であります。開拓時代は広大な牧場や畑をそれぞれ持っていてみんな馬を交通手段としていた流れからか、建物の敷地が大きいので必然的に1ブロックが大きい。お隣さんが遠ーいのだ。土地もたくさんありますからねー。アパートや大きい企業以外はほとんど平屋。一部屋も広いので3LDKもあればかなり床面積を食いますが、どこの一戸建てでも前庭後庭プラス2台以上車の留められるスペースを持っています。もちろんニューヨークやサンフランシスコみたいな大都市中心部は例外だけどね。
レッドの近所は人がたくさん住んでいてお店も多く市内の人が買い物や食事に出てくる場所なのだが、それでも一番近いスーパーまで2キロちょっとあるので歩いたら往復30分。中流のお家は車は家族の人数分あるような事態でバスの利用者はごく少ないからバスの路線も本数も少ない。日本でスーパーゴールドペーパードライバーだったレッドも運転しないと不便でしょうがないので、さっそく左ハンドルの中古のホンダシビックを運転しています。
日本では片手があれば十分な回数しか運転していないので(そのうち1回は免停のイエローを乗せてデンジャラスシティドライブ)右側通行の違和感もほとんどありませんでした。初めはマニュアルだったのですがギアチェンジ(日本だと左手、アメ車は右手)もスムーズでしたよん。でもウインカーのつもりがついついワイパーを動かしていたのは不思議〜。
我が州では日本の国際運転免許証で運転できるのは渡米6カ月までなので、現地の運転免許を取得することになります。筆記35問の80%以上をとって、さらに自前の車の助手席にお巡りさんを乗せての路上テストに合格しなくてはいけません。歴代の日本人の方が残していった試験資料がすばらしかったお陰で筆記は一発でパス!そして路上は何をするかと言うと、「はい次右ね。次、そこ左ね〜」と警察署の周りを一回転したあと、試験場の駐車場に止められたら終了。駐車って言っても頭から車をつっこめばいいだけであった。以上!!縦列駐車とかさせられるかと思ったら拍子抜けであった。こんな路上で失格するヤツはおらんじゃろう〜。と思ったらいた!!
日本で一度も免許をとったことがないままアメリカの大学に留学した子が「落ちたらまたうければいいもーん」と、ハンドルを初めて握って5日くらいで大変気軽に受験したというアメリカ人以上のアバウトさ。最後の駐車場で失敗(一体何を失敗するのか?!)してしまったのだ。「残念だったねー次は1カ月後に来てね!」とお巡りさん。「えー?1カ月も?!ひどーい!もっと練習してから来ればよかったー」と思ったそうな。うーん、でも頭から車を入れられない人はあと1カ月くらい練習が必要だよね〜(笑)。いくらアメリカでもそんなにナメたらいけませんぜ。
ちなみに運転免許は最年少でなんと14才から運転できます。ただし16才までは助手席に免許持ちの誰かが一緒に乗らないといけません。こっちにも自動車学校がありますが、ほとんどの人が隣に免許を持つ家族に助手席に乗ってもらって練習をするそうな。それだからかみなさん運転はアバウトですよ〜。例えば左折右折のとき対向車線に平気ではみ出してくるのである!みんなそれを知っていて信号待ちする方も停止線より車半分くらい後ろで待っているのだ。
ルールは右側通行以外は日本と大差ありません。でも飲酒についてはちょいと違う。日本では全国的に飲んだら乗るな、飲むなら乗るな。アメリカでは州によって違ってくるのです。日本と同じで飲んだら絶対ダメという州もあるらしいですが、ウチの州はグラス一杯までなら飲んで1時間したら運転オッケー。これは酒場に行くのにも車がないと不可能なので、飲酒運転を全面的に禁止すると飲み屋さんが潰れてしまうからでありましょう。それに日本みたいにベロベロに酔っぱらうのはアメリカ人にとってはかなりみっともないことだし、白人はアルコール分解酵素をたくさんお持ちの様なので、そこまで酔うのは珍しい。夜は道も空いてるしね。血中アルコール濃度での判定では0.2mg/ml以上が酒気帯びとされます。ちなみにカルフォルニア州は0.8mg/ml以上なので、うちの州はこれでも飲酒運転に厳しい方みたい。
そして車検制度も州によってあったりなかったり。幸運(?)にもウチの州では車検義務はありませーん。車会社が勧める走行距離による定期点検を個人の責任でやるざます。お陰さんでとことんオンボロな車で堂々と走っているのをたびたび目撃します。事故で車体ボコボコのままの車(どう見ても塗料が燃えたあとに見える車もあった・・・)窓ガラスがない車、ライトが片方だけの車、破損した車体にガムテープを貼りまくってる車、バンパーがない間抜けな車、ブレーキランプが点かない車(後ろについたときは怖かった)等々。当然高速の路肩に仕方なく放置された車も結構あります。一度なんかボンネットからモウモウと煙が上がる車の隣でしょんぼり立っているじーさんを高速で見かけたことがある(涙)。でも、うちの州は田舎なこともあってみんなフレンドリー。この時は何人もの人が車を降りてじーさんを助けにいってたなあ。車に消火器を持ってる人も加勢してた。
ここでアメリカ人の運転マナーで感心することを一つ。信号のない三叉路、十字路はたくさんあって、その場合多くは一時停止の標識がついています。興味深いことに、どんなにすいていてもみなさん必ず一時停止を守るんですね〜。そして信号機の故障も日本より頻繁にあるのですが、この場合も交通整理なしで整然と車が流れていきます。そう、全員必ず一時停止をして、早く止まった順番に交差点を出発するのです。交通ルール教本には全く記載がないので、まさに暗黙の了解。お巡りさんの交通整理は全く不要なのであった。日本だったら大変なことになるであろうに。
ついでにスーパーで買い物をするときも誰に言われるでもなくみんななんとなく右側通行で買い物をしているのだ。イージーで細かいことを気にしないと言われるアメリカ人が、こういうことは暗黙の了解できちんと守るなんてとっても不思議ですねー。
それなのに!車で進路変更するときにウインカー出さないのよねー。雨の日はヘッドライトをちゃんと点灯するし(道交法で決まっている)、すいてる道でも一時停止をきちんと守るのに、ウインカーだけはださないのよー。パトカーですらウインカー出さないんだからもぉー。いきなり曲がるわ、いきなり隣の車線から移ってくるわで怖いんだけどぉー。そいで止まるときは妙に車間が広い(車一台分くらい開けてるヤツもおる)のに走るときは狭いんだよね。逆だろーが!
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