Piemonte 〜ピエモンテ〜


州都:トリノ
 アルプス山脈とアペニン山脈の麓にあるピエモンテ州にはポー平野が広がっており、イタリアの米作の5分の3がこの地域に集中している。トリノ南東の丘陵モンフェッラートでは、アスティのワインとゴルゴンゾーラチーズができる。


〜料理〜
*Bagna cauda (バーニャ・カウダ)*
 オイルバター・アンチョビ・にんにくなどを混ぜて作るあたたかいソース。ビート(砂糖大根)などの野菜をそれにひたして食べる。


〜ワイン〜
*バローロ、バルバレスコ*
 それぞれバローロ村・バルバレスコ村を中心とした地域で造られるネッビオーロ種のみを使って作られる赤ワイン。
*アスティ・スプマンテ*
 ピエモンテ州の広い地域で生産されている。モスカート・ビアンコ種から造られる甘口発泡性ワイン。
*ブラケット・ダクイ*
 生産量の極めて少ない甘口赤ワイン。
*ガヴィ*
 ガヴィの丘陵地帯で造られる白ワイン。




Lombardia  〜ロンバルディア〜


州都:ミラノ
 広大なメッリーナ平野では稲作が行われ、イタリア最高級の絹の一つはブリアンツァの蚕によって生産されている。首府のミラノはイタリア全土の経済上の中心地で、人口密度も最大のビジネス都市である。


〜料理〜
*アッラ・ミラネーゼ(ミラノ風)という名のついたものが多い。
*Minestorone(ミネストローネ)*
 野菜・パスタ・米などの入った具だくさんのスープ
*Risotto alla milanese(リゾット・アッラ・ミラネーゼ)*
 サフラン風味のリゾット。
*Costoletta alla milanese(コストレッタ・アッラ・ミラネーゼ)*
 薄く伸ばした子牛肉のカツレツ。衣にパルメザンチーズが入っているのが特徴。
*Ossobuco(オッソブーコ)*
 穴のあいた骨という意味の名前。仔牛のすね肉を骨の中の骨髄がとろけるまで煮込んだもの。
*Polenta(ポレンタ)*
トウモロコシの粉・水・塩・オリーブオイルなどををかき混ぜながら炊いたもの。もとは小麦や米の食べられない貧しい農民の伝統的料理。


〜ワイン〜
*フランチャコルタ*
rosso(赤)とbianco(白)があり、赤は辛口で野菜と肉の煮込み料理などに、白は魚介類や食前酒に向いている。




Venet 〜ヴェネト〜


州都:ヴェネツィア
 小麦、トウモロコシ、ぶどう、オリーブの栽培などの農業が第一産業。温泉もある。ロミオ&ジュリエットの舞台となったヴェロナの町はこの州にある。


〜料理〜
*Fegato alla venezian(フェーガト・アッラ・ヴェネツィアーナ)*
 白ワイン・玉ねぎ入り仔牛レバーのソテー。
*Pasta e fagioli(パスタ・エ・ファジョーリ)*
 うずら豆やいんげん豆を野菜とともに柔らかく煮込み、仕上げに好みのパスタを加えたスープ。
*Baccala alla vicenzina(バッカラ・アッラ・ヴィツェンツィーナ)*
 にんにく、アンチョビー入り乾燥鱈の牛乳煮。


〜ワイン〜
*バルドリーノ*
 ヴェロナの近く、バルドリーノの町を中心に造られる辛口赤ワインで、白ワインを混醸したものもある。
*ソアーヴェ*
 ソアーヴェの町を中心に、ガルガネーガ種を主体に造られる辛口白ワイン。





Emilia-Romagna 〜エミリア・ロマーニャ〜


州都:ボローニャ
 この州は農業に適した肥沃な土壌のおかげで小麦とビート(砂糖大根)の栽培がイタリア随一であり、首府のボローニャは小麦と豚肉の市場としても有名。また、「ヴァッリ・ディ・コマッチオ」と呼ばれる潟湖地帯のうなぎ漁が有名。


〜料理〜
*ボローニャのサラミ、モルタデッラソーセージ、モデナのザンポーネ(詰め物入りの豚足)、パルマの生ハムなど、エミリア・ロマーニャ州の豚肉加工品はイタリアでも名高い。
*Spaghetti alla bolonese(スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ)*
 日本でもおなじみのミートソーススパゲティのこと。
*Trippa alla parmigiana(トリッパ・アッラ・パルミジャーナ)*
 トマト風味で煮込んだ牛胃にパルメザンチーズでコクをつけたもの。


〜ワイン〜
*ランブルスコ*
 フルーティーな発泡性赤ワイン。辛口と甘口がある。
*アルバーナ・ディ・ロマーニャ*
 同名種のぶどうから造られる白ワイン。魚介類向きのsecco(セッコ・辛口)、amabire(アマービレ・中甘口)、dolce(ドルチェ・甘口)、食後向きのpassito(パッシート・干しぶどう状にして造ったワイン)などがある。




Liguria 〜リグーリア〜


州都:ジェノヴァ
 この地域は、内陸の所々に点在する村で栗やオリーブの栽培が行われている。海岸は魚は比較的少ないが、古くから沿岸航行の海洋生活が盛んである。


〜料理〜
*Pesto alla genovese(ペースト・アッラ・ジェノヴェーゼ)*
バジリコとオリーブオイルをベースに松の実、にんにく、羊のチーズ、でつくったペースト。ジェノヴァの名物。





Toscana 〜トスカーナ〜


州都:フィレンツェ
 フィレンツェのあるアルノ盆地は肥沃かつ風光明媚でトスカーナ地方の中心地である。なだらかな丘陵地帯にはぶどう畑やオリーブ畑、糸杉などが自然の美しい風景をつくりだしている。


〜料理〜
*イタリア料理として有名なもののいくつかはこの地方のメディチ家の宮廷から生まれた。フィレンツェではアッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風)と名のつくさまざまな料理がある。
*Insalata di tonno e fagioli(インサラータ・ディ・トンノ・エ・ファジョーリ)*
ツナといんげん豆のサラダ。フィレンツェの人々は豆好きなイタリア人の中でも特に豆好きらしい。
*Bistecca alla fiolentina(ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ)
フィレンツェ風Tボーンステーキ。
*Arista(アリスタ)
豚の骨付きロース肉ににんにくとローズマリーを射し込み、丸ごとオーブンでローストしたもの。


〜ワイン〜
*キャンティ*
 世界でもっともポピュラーなイタリアワイン。トスカーナの広い地域で造られている。サンジョベーゼ酒を主体にして造られる赤ワイン。
*ヴィン・サント*
 直訳すると「聖なるワイン」。樽熟に5〜6年という長い時間を掛けて造られる白ワイン。ビスコッティ(アーモンド入りクッキー)をこのワインにひたしながら食べる習慣がある。



Lazio 〜ラツィオ〜


州都:ローマ
 ラツィオはローマ文明発祥の地であり、この州の中央にあるのがイタリアの首府、そしてキリスト教世界の中心のローマである。ローマは多数の公務員や聖職者の居住地となっているほか、イタリアでもっとも有名な観光地の一つでもある。


〜料理〜
*Stracciatella(ストラッチアテッラ)*
 卵・パルメザンチーズ・パセリなどを混ぜ合わせ、かき玉風に仕上げたスープ。ローマの代表的な郷土料理の一つ。
*Saltinbocca alla romana(サルティンボッカ・アッラ・ロマーナ)*
 子牛肉にセージをのせ、生ハムで巻いて焼いた、ローマ料理の代表格。
*Calciofi alla giudia(カルチョーフィ・アッラ・ジュディーア)*
 アーティチョークを油で揚げては水につける作業を繰り返し、がくを花びらのように開かせたもの。ローマにあるユダヤ人街で生まれた料理といわれている。
*Suppuli al telefono(スップリ・アル・テレフォノ)*
 ライスコロッケのこと。残り物のリゾットを使ってつくる、ローマ庶民の味を代表する料理。
*Pasta all'amatriciana(スパゲッティ・アッラマトリチャーナ)*
 スパゲッティやブカティーニなどのパスタを玉ねぎ、ベーコン、唐辛子入りトマトソースで和えたもの。
*Spaghetti alla calbonala(スパゲッティ・アッラ・カルボナーラ)*
 ベーコン、生クリーム、卵黄、チーズを合わせたソースでスパゲッティを和えた、日本でもおなじみの一品。
*Gnocchi alla romana(ニョッキ・アッラ・ロマーナ)*
 セモリナ粉でつくるニョッキ。ソースは添えず、あっさりした味を楽しむ。


〜ワイン〜
*エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ*
 神聖ローマ皇帝の命令でよいワインのある居酒屋の壁に「est(エスト)」と書くことになっていた従者が、あまりのおいしさに「est」を3回繰り返して書いたという伝説がある。辛口と薄甘口の白ワイン。
*フラスカティ*
 古くからローマの貴族の間で親しまれてきた白ワインで、ゲーテの記述にもでてくる。辛口から甘口まで4種類ある。



Campania  〜カンパニア〜


州都:ナポリ
 
ナポリ湾を囲むこの地域は肥沃で、たばこ、穀物、オリーブなどの畑がみられる。ナポリ湾の上にはヴェスヴィオ山の特徴ある姿が見られ、またソレント半島やカプリ島のような景勝地も残されている。


〜料理〜
*Spaghetti alle vongole(スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ)
 白ワイン・バターをベースに仕上げた日本でもおなじみのアサリのスパゲッティ。
*Calzone(カルツォーネ)
 ピッツァの生地に具を載せ、半円形に包み込んで焼いた変わりピッツァでナポリ名物のひとつ。
*Melanzane alla parmigiana(メランザーネ・アッラ・パルミジャーナ)
 なすとチーズのグラタン。
*Costolette di maiale alla pizzaiola(コストレッテ・ディ・マイアーレ・アッラ・ピッツァイオーラ)
 豚肉をトマトソースで煮込み、モツァレラチーズをのせたもの。


〜ワイン〜
*タウラージ
 濃いルビー色の赤ワインで、4年以上熟成させたものはリゼルヴァと表示できる。
*グレコ・ディ・トゥーフォ*
 古代ローマ時代から造られた発泡性の辛口白ワイン。



Puglia  〜プーリア〜


州都:バーリ

イタリア半島の長靴のかかと部分にあたる州で、アドリア海に面している。


〜料理〜
*Orecchiette con cime di rapa*(オレキエッテ・コン・チメ・ディ・ラパ)
 「小さい耳」形のパスタオレキエッテとチメ・ディ・ラパという野菜を和えた料理。


〜ワイン〜
*カステル・デル・モンテ*
 
カステル・デル・モンテとは「山の城」という意味。赤・白・ロゼの三種類があり、いずれも辛口。3年以上寝かせたものはリゼルヴァと表示できる。ロゼが一番よく知られている。



Sicilia 〜シチリア〜


州都:パレルモ

シチリア島は地中海に浮かぶ島のうち最大の島である。古代ギリシャ・ローマ・イスラム・スペインなどさまざまな文化の影響を受けたシチリアは、その残照が今でも島内各地に残り、またシチリア独特の生活文化を築いている。


〜料理〜
*Caponata alla siciliana(カポナータ・アッラ・シチリアーナ)
なす・ピーマン・玉ねぎ・ズッキーニなどの野菜をオリーヴオイルで炒め、トマトソースやワインビネガーなどで甘酸っぱく仕上げた料理。
*Sarde alla siciliana(サルデ・アッラ・シチリアーナ)
新鮮ないわしとトマトソースを合わせ、パン粉・にんにく・ハーブをふりかけて香ばしく焼き上げたシチリア風いわしのグラタン。
*Arancini di riso(アランチーニ・ディ・リゾ)
丸い形のライスコロッケ。アランチーニとは小さなオレンジ、リゾは米という意味。。


〜ワイン〜
*マルサラ
ワインに蒸留したアルコールや煮詰めたぶどう液を加えてつくる酒精強化ワイン(リキュールタイプのワイン)。辛口、半甘口、甘口があり、独特の香り、こく、甘みがある。。
*エトナ
エトナ火山の東斜面で産するワインで、赤・白・ロゼがある。白は薄い金色で辛口、新鮮な感覚のワイン。赤は辛口で豊かで力強い風味をもつ。
*マルヴァジーア・デッレ・リパリ*
マルヴァジーア酒からつくられるデザートワイン。アルコール分が強く、甘口で、芳醇な白。