Pomodoro 〜トマト〜
〜歴史〜
トマトの原産地は南米のアンデス山脈で、16世紀の大航海時代に同じく南米原産のジャガイモやトウモロコシなどと共にヨーロッパに広まった。
イタリアへはスペイン人によって伝わったが、どの地へ最初に伝わったかは定かではない。当時のトマトは小さく、実が黄金色であったためポモドーロ(pomo=りんご、d’oro=黄金の)と呼ばれ、観賞用にされていた。しょくようどころか、毒があるといわれていた。
17世紀に入るとナポリの南、ヴェスヴィオ山のふもとに植えられたトマトは真っ赤な実を付けるようになり、19世紀以降ナポリで食べられるようになった。やがてトマトはパスタやピッツァと合わせて使われるようになり、生食よりもソースとしての需要が増えていった。そのためホールトマトやピュレなどの加工の技術や、加工に適した品種の育成が進み、トマトの加工産業が発展した。
〜品種〜
イタリアではトマトは主にプーリア州、カンパーニャ州などの南部で生産されている。品種の大半はアメリカで開発されたローマ種である。
20世紀のはじめ、ナポリの南、サレルノ川流域のサンマルツァーノという町でサンマルツァーノ種が誕生した。サンマルツァーノ種のトマトは細長く、尻の部分がとがっているのが特徴。完熟すると深い赤色になり、果肉は柔らかく、酸味と甘味のバランスがよい。しかし、その生産量はイタリアのトマト総生産量の約2%とわずかである。これはDOC(原産地統制名称)によって生産地域が限られていたうえに、病気の流行によって生産量が激減したためである。このため、現在ではサンマルツァーノと同じ洋梨型のローマ種がティーポサンマルツァーノ(「サンマルツァーノタイプ」の意)と呼ばれ主流になっている。
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