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                                                参考:朝鮮を知る事典ー平凡社

 元来一年中の無事を祈って静かに引きこもる月であると考えられていた。ちなみに正月を一般にソルというが、ソルとは悲しみや愁いを表す語である。

 ☆元旦には正朝茶礼といって家廟の祖先の霊をまつる(祖先祭祀)。

 ☆新しい衣服を着て家族の年長者に対して新年の挨拶を述べ、年賀にまわる。

 日本の雑煮→餅湯(トックック)

 門排や歳画を門や壁に貼って不祥を払う。また福笊という竹で編んだひしゃく形のざる(または竹ぼうき)を戸口を壁にかけて幸福をかき集める意とする。

 

《元旦〜12日》 予祝儀礼や年占が結合

 例:チュイプルノリ・・・田野の草を焼いてネズミや虫の害を防ぐ。辰の日には婦人たちが辰卵汲みをして農運を占う。立春には中国の春聯(しゅんれん)と同様に種々な吉意の文句を大書して貼り付ける。

《上元》《14〜15日》正月行事の大部分はこれらの日に集中

 15日は上元で最初の大望日といわれ、最も重要な祭日。この日の月で一年の吉凶を占い種々な願い事を祈る。また農耕予祝儀礼としての炬火戦、田植遊び、大豆などによる農凶占い、巫覡の行う安宅祭や横数防ぎなど各種の個人的な辟邪・迎福の行事および亀戯・牛戯・獅子戯・地神踏などと呼ばれる青年たちによる仮装訪問者慣行が行われる。

 上元の夜は夜なべして夜歩きが許され、女の解放の機会でもある。一方この日には清浄な男子を祭主として部落祭が行われ、一年中の平安と豊穣を祈る。

 元旦や立春の行事の大部分が中国からの受容であると考えられるが、上元の行事については朝鮮古来の固有の満月祭を中心とした新年の祭りであるということができる。

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