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12月14日
夜中、3時半ごろ、目がぱっちり開いた。あれっ!!!なんか今、変だった。なんか冷たい。うそっ!破水じゃないよね・・・でも、その一瞬だけだったし、違うかもしれない。けど、そしたら、いまのは何?!急にどきどきしてきて、トイレにもいけない。また、さっきの破水らしきものを感じた。怖いよお。勇気を出して、トイレに行った。少量の出血とやっぱり破水らしい感じ。ナプキンをあて、布団に戻った。いろいろ考えてたら、怖くなってきた。あんなに待ち遠しかったのに・・・心臓がばくばくいって、いろんな事を考えた。少しずつ落ち着いてきて、冷静になってきた。6時ごろ再びトイレへ。どうしよう。破水の時はすぐに病院に連絡しなければならないのだが、今は6時。診察開始の8時半まで待とう。などと思っていたら、夫が起きてしまった。病院へ電話したほうがいい、としきりに言うので、電話をし、すぐに病院に来るよう言われ、入院の準備をして、向かった。まだ、お腹は痛くないし、他に変わったこともなかった。
7時に到着。まず診察。やはり破水との事。破水は一番避けたかったパターンだった。そのまま入院。陣痛室で着替え、横になった。羊水が減るとまずいので、横になっていなければならなかった。どんどん羊水が出てきてしまっていた。もうすぐ、出産なんてなんだか信じられないけど、結構冷静だった。
このとき、子宮口指2本あるかどうか、とのこと。
夫と母は、朝8時半ごろ仕事へ行き、一人で陣痛室で寝ていた。さっきまで陣痛なんて全く感じなかったのに、意外なことに規則的な痛みが来ている。午前中で5分おきくらい。でも、ん〜ってちょっと我慢していれば、通り過ぎる。その時はちょっと苦しいけど、まだ余裕。陣痛監視装置みたいなのをつけ、陣痛の波を見る測定用紙が出てきている。手にとって見てみる。確かに痛い時、大きな山が出来ている。陣痛は順調に進んではいるけど、この調子だと、夜中か日付を越すかな?長期戦だねって言われた。そうか、この程度の痛みじゃ、まだまだなんだよね。でも、先は長いなあ・・・
お昼ご飯は全部食べた。それでも、時々襲ってくる痛みには、体が固まる。
午後、さらに痛みが増してきた。目を開けていることすら、つらい。腰が砕けそうに痛いが、破水しているので、寝ているしかない。さすってくれる人もいない。一人で、自分の髪の毛をつかんだり、布団をつかんだりして、一生懸命痛みから逃れようとする。鼻で吸って、口で吐いて・・・と呼吸を整えようとするがそれすら、上手に出来ない。果たして、それがほんとに効果があるのだろうか?でも、周りには誰もいない。どうにか、頑張らなくちゃいけない。頭では冷静になるよう自分に言い聞かせていた。ものすごい喉が渇く。けど、水がない。だれか・・・でも、1日頑張ればいいんだ。みんなこの辛さを乗り越えてるんだ。私に出来ないわけがない。人間だけだぞ!出産を人に助けてもらうのは。鮭なんて、卵産んだかわりに、死んじゃうんだ。普段泣くことのない動物が目に涙をいっぱい浮かべて赤ちゃんを産むんだ。皆、大変なんだ。こんなことでも、自分を頑張らせるしかなかった。
夫が会社を早く上がって、15時から16時くらいにくるといっていた。目をあけることも辛いのだが、頑張って時計を見て、早く来て・・って待つ。16時に扉が開き、夫の顔が見えたが、声も出なかった。無言のまま私の戦いは続いた。ペットボトルのキャップに水をいれて、口に入れてもらった。ありがとうも言えない。ひたすら、夫の手を力いっぱい握って、痛みと戦うしかなかった。 続く
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