趣味
その7
おしゃれ
うちのオフクロが、まだ社会人になったばかりのことでおます。まだ学生風リクルートスーツから一歩も出ないような、紺やグレーのスーツで、「わたしは新入社員よ〜ん!」と顔に書いてあったウイウイしい頃のお話。(つまりお局様になる前でんな)
会社に素敵な女性の先輩がおりまして、曰く「おしゃれは人に対する思いやり」・・・良い言葉でんな。その先輩は毎朝早くロッカーに来て、マニキュアをしっかり塗り替え、ハゲハゲのマニキュアなんか一度も見せたことがありませんでした。髪の毛もいつも綺麗なスタイルで、濃からず薄からずの爽やかのトワレの香りがいつも漂っておりました。
こういう人って、仕事もバリバリ出来ちゃうんですよね。おしゃれと事務能力って相関関係あるんとちゃいますかね。やっぱり髪振り乱して仕事するより数倍かっこいいでんな。
昔の漫画で、何か忘れましたが、「女は口紅をひいて闘う」・・・という台詞がありまして、これもオフクロの好きな言葉ですねん。真っ赤な口紅きりきりと引いて、朱塗りの下差しで、「勝負!」な〜んてかっこいいかもしんな〜い。
会社の男性上司で、ちょっと上の方の役職に就かれていた方なんですが、この方もなかなか薀蓄のある方で、「地位が上がったら、特におしゃれという事ではなくても、それなりのスーツやネクタイを身につけるように心がけている。上の者がヨレヨレの格好をしていると、下の者がそれよりランクが下のスーツを着るようになる。そのような心理的拘束は会社のためならずで、上司としての思いやりや心欠遣いにけると思う。君たちも自分が部下を持ったときには、そういう心がけをするんだよ。」というお話をされていたのが印象的でおました。
この上司も、また仕事の出来る人で、後年役員になられたのは当然とも思えるようなお方でした。
「おしゃれ」と「身だしなみ」と「TPO」の関係は、年が幾つになっても読みが難しいもんでおますが、ごっつう着飾っているのが悪いか・・・と言えば、友人の結婚式等で、「おもいっきり派手にしてきて!」等というリクエストもございますし、すっぴんでお家でのお掃除用トレパン上下のまんまお買い物ちゅうのも気がひけますな。
要は、「自分に似合う」というのが一つの基準・・・・なんでしょうね。若い頃には、いっぱい色んな服を着て、流行を追って成功や失敗をしてみるのも「大人のおしゃれ」へのプロセスかもしれません。
そのうち歳をとると、着たいもんでも着れんようになりますから、着れるときに着とくというのは、いいかもしれませんね。オフクロはお婆さんになっても、おしゃれ心を忘れない可愛いおばあちゃんになりたいんだそうです。さて、なれるかな〜?
おしゃれ:癒され度☆☆☆☆