フランスワインの種類

 フランスで作られるワインは全てECの規定に従ったフランス独自のワイン法により4つのカテゴリーに等級分類されています。

 フランスワインの全体像を山の形にたとえると、その裾野の部分にはヴァン・ド・ターブル(Vins de Table:原産地無記名ワイン)と呼ばれる一般的なワインがあり、フランスワイン全体の40%の生産量を占めています。これは産地の異なるワインのブレンドが許された日常的で常に味が安定しているワインです。

 ヴァン・ド・ターブルよりワンランク上のワインがヴァン・ド・ペイ(Vins de Pays:地酒ワイン)と呼ばれるもので日常用ワインのエリートにあたります。地方や県の産地名がラベルに記され、他地方とのブレンドが禁止されています。

 これら以外のワインのうちブランデーの原料に使用されるのが17%で、残りの43%のワインがそれぞれの土地の伝統的な個性をもつワインで、産地名を明らかにし、高級ワインとして売られています。

 その一つがVDQS(Vins Delimites de Qualite Superieure:産地限定高級ワイン)でINAO(国立原産地名称研究所)の検査に合格したワインを言います。値段も高くなく味も個性的で好みのものが見つかればお買い得です。

 しかし、この種のワインは全体の1%に過ぎず、残り42%のワインはAOC(Vins d'Appellation d'Origine Controlee:原産地呼称統制ワイン)と呼ばれるものでフランス最上質のワイン群です。日本をはじめ各国に輸出されるワインの大部分はこのAOCワインとなっています。このワインは、定められた地域、葡萄品種、収穫量、醸造法など数多くの規制のもとにつくられていて、AOCに指定された地区は数百あり、これをさらに10の地方に区別することができます。地方、地区により味は大きく変化しそのワインの個性にあらわれてきます。

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