ドイツワインの種類
ドイツウィンはフランスワインと違って、葡萄収穫期と糖度を基準にして、3つの等級に分類されます。その1番下がターフェルヴァインで、生産地域は大まかに5つ(サブ区分によっては8つ)に区分され、ドイツ国内産の葡萄のみでつくられていればドイチャー・ターフェルヴァインと呼ばれます。すなわち個性を大事にするというより、手頃な価格で買える、日常食卓用のワインです。なおターフェルヴァインの中にライトヴァインというカテゴリーがありますが、これは辛口とやや辛口のワインに限られ、その栽培地域は19地区に分けられています。
次がクヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲビーテ(略してQ.b.A.)で、地方によって多少の差はありますが糖度約15度(60エクスレ)以上の葡萄からつくられます。このワインは現在13(かつての東ドイツの2地域が加わりました)に区分された限定地域内のうち1地域からできた葡萄だけでつくるため、ターフェルヴァインに比べて個性がはっきりしています。しかも公的機関の検査に合格してからでなければ販売できないので、ラベルにその合格番号をAP.Nr・・・として記すことになっています。
3番目がクヴァリテーツヴァイン・ミット・プレディカート(略してQ.m.P.)で、これも地域によって差がありますが、糖度が約17.5度(70〜73エクスレ)以上と高く、しかもこのクラスのワインは補糖が一切認められていません。また同じ栽培地区(ペライヒ)内の葡萄に限られるので個性がQ.b.A.よりさらにはっきりしています。その上、Q.m.P.は葡萄の糖度の高さによってさらに6段階に格付けされます。
@カビネット(Kabinett)
Aシュペートレーゼ(Spatlese)
Bアウスレーゼ(Auslese)
Cベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese)
Dアイスヴァイン(Eiswein)
Eトロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese)特にEは糖度約38度以上の貴腐葡萄からつくられます。いずれの階級のものも、瓶詰めごとに公的検査(プリューフンク Prufung)認可番号がつけられ、品質管理は他の国より厳格です。ラベルを読むと、ワインが優れたものであればあるほど、表示がより厳格になっていきます。ドイツの法律では細かい規則がたくさんあり複雑ですが、フランスのシステムとの違いは地域や生産者の知名度から由来する格差がないことです。