| ふ く べ | (八重洲、居酒屋) |
くさやに塩ラッキョウで一杯
![]() |
| 訪れたときの様子 |
| 「東京駅のそばに、くさやで飲める店があるらしい」とは聞いていた。探してみると、こんな場所に縄のれん、中に入るともっと驚いた。 縦長の木のカウンターは黒ずんでいて、ほの明るい照明がぴったりだ。密着する壁に並ぶ1升瓶は、けして流行ではないながらも「なるほど」とうなずく銘柄ばかり50本ほど。頼むと当たり前に燗で出てくるのはうれしい。(わざわざ「燗で」と頼む必要はない) 先導者が「菊正宗」と頼むと、「樽1つ」と奥に通った。特別扱いだ。四斗樽から漏斗で注がれるらしいのだが、カウンター脇の壁を挟んだ裏手(テーブル席)に座った我々には残念ながら樽は見えなかった。3人連れだったこともあるが、カウンターに座っているのはいかにも常連さんで、一見にはなかなか付け入る隙が無い。 噂のくさやが出てきた。臭いが、やはりうまい。そして酒に合う。次の日まで臭いが残るほど強烈なのだが、ここではあちこちで頼まれているため気兼ねなく食せる。めったに見ないつまみだが、この街には昔都庁があったから離島振興でおいてあるのかなと邪推する。 たらこのあぶり具合もいい。塩ラッキョウも口がさっぱりして酒がすすむ。お通しが塩こんぶと言うのも呑んべにはいいじゃないか。けして値段も高くないし「酒を飲みたい」ときにはいい店だと思う。「俺、次は梅錦吟醸ね」「しまった、取られた。あれぬるい燗にするとうまいんだよな」、「くさやに勝てるのは樽平、しかも冷やかと思って」などと、酒で腕を競える。ちなみにたらこにはキクマサ、ぬたには「賀茂鶴」がよく合っていた。 父親(古くからの呑んべ)にこの店の話をすると、「店名からして見識があるようだが・・」と。「ふくべ」はひょうたんの呼び方の一つであり、酒の入れ物として使われてきたことから日本酒とは縁の深い言葉だそうだ。ついでに言うと「ちょっと高い」とも。酒1合は300円台までというのが父親の常識らしい。これではとても8勺ほどが600円〜の流行の飲み屋には連れて行けないが、「最近の飲み屋は酒が高い」というのも一理ある気がする。 |
| この日注文したもの |
くさや(新島産)、ぬた(まぐろ)、たらこ(あぶり)、塩ラッキョウ、各1 |
| 勝手なコメント |
| 呑んべにはうれしい酒とつまみ。八重洲にこんな店があるとは思わなかった。 ★★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
中央区八重洲1-4
|