田 舎 (羽後酒田、炉ばた焼)

   その季節のつまみで山形の酒を

      
訪れたときの様子
店長らしき親父さんが「お酒何にしましょ?」と寄ってきたので、飲んだことないのがいいとわがままな注文をすると「清泉川はどう。数百石だから(酒田の)外に出せる量がないんだよね。」
「吟醸なのに酒臭い」というと、「そうでしょ、でもこっち(生酒)のほうがもっと酒臭いんだよね」

この店、山形の酒しか置いてないけど、いい銘柄がある。しかも「くどき上手」(「しろぎんじょう」・純吟)、「東北泉」(山田錦純米・「佐々木勝雄」・「芳」にごり)、「羽前白梅」(「俵雪」)、「栄光富士」(「庄内誉」)とおさえるところがしぶい。(「十四代」は地元でも仕入れにくいそうで置いていないが充分だと思う)

「これ、見ないでしょ」と言われた「東北泉」しぼりたて。うまいねえ、というと「この酒は杜氏が弟子に任せて好きに造らせたやつみたい。杜氏も誉めていたらしいよ」

時期ものらしい孟宗焼(竹の子)は、えぐみが全くなくてみずみずしい。近くの湯田川温泉では酒粕で煮た孟宗汁というのもあるらしい。ここではまだ出してないそうで文句を言うと、「魚、うまいよ。機械使って焼くところもあるけど、うちはそんなことしないからね」(ここのおやじはこういうことを言ってもイヤミにならないから不思議だ)

昨年あたりからよく聞く「楯野川」。「農大出たての跡取が若い感覚でどんどん試しているから面白いよ」という。今年になって出してきた新しいラベルのがいいというが、個人的には可もなく不可もなくか。バランスがとれていて値段を考えると文句は無いのだが、もっと旨みが欲しいというか(えらそうだな・・)

「〜の蔵は隣りの家が火事になって、延焼したらしい」なんて、なぜ知ってるのかと思ったら、懇意の酒屋さんがあるらしい。「近いから行ってみなよ」と名刺をくれるのが親父さんのいいところ。
「初夏になったら、手のひらに余る岩ガキが旨みが濃くてね」「冬のどんがら汁(寒鱈)もうまいよ」、言われなくてもまた来たい。
この日注文したもの
孟宗焼(600円)1、カサゴ焼き(1200円)、山菜天ぷら(ウド・タラの芽・フキノトウ、600円)、各1
「清泉川」(純吟・「銀の蔵」、600円)、「東北泉」(純米・しぼりたて生、600円)、「くどき上手」(辛口純吟、600円)、「楯野川」(純吟、山田錦55%・生、600円)、各1
お通し(まぐろとおくら、うるいのおひたし、450円)
2人で6000円(1時間強滞在)
勝手なコメント
山形の酒を楽しめる。四季を通じていい肴も目白押し。
★★★★(5つ星が最高)
詳しい紹介

酒田東急インの2階 

山形県酒田市幸町1-10
17時から23時の営業(写真は閉店間際)
日曜定休

羽越本線 酒田駅 から徒歩2〜3
駅前に出てロータリーに直行する通りの左側を歩くと、すぐ左手が東急イン。ビルに入り、エレベーターで2階へ。

酒はコップから枡にこぼし、つまみも盛りがよい。しかもともに600円程度と安い。

ホテルと同じ建物の飲食店というと、値段の割に・・が多い気がするが、ここ(酒田東急イン)は「田舎」といい、「ル・ポットフー」(フランス料理、名店らしい)といい、高くなくておいしい。
http://www.tokyuhotels.co.jp/ja/TI/TI_SAKAT/index.shtml
 (酒田東急イン公式ページ)

酒田が羽前ではなく羽後である点について
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/huken/huhanken.htm
 (「府藩県三治制」)
http://www.oldname.jp/
 (「全国伝統地名(旧国名)市町村連絡会議」  かわら版)


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