(かなえ) (銘酒処、新宿3丁目)
新宿では貴重な「まともな酒、肴で一杯」やれる店

訪れたときの様子
街を歩いて感じのいい店を探すのは楽しい。が、それが新宿となるとなかなかに難しい。そもそも恐ろしいほどの数がある上に(故に or くせに)、「絶対ここ」という評判も聞かない。

飲食店でにぎやかな「末広通り」(「ぼんや」や「しょうすけ」はこの通り沿い)から普段はほとんど入らない路地をいくと、目立つ電飾とメニュー。(写真左) 本でも紹介されているので「鼎(かなえ)」の名前は知っている。しかし入り口は雑居ビルの雑然としたもので、おまけにここで覚悟を決めて?も、更に地下へ下りる階段が不安を増幅させ、実に入りにくい。
階段入り口の酒林と大きな木の看板(写真中央)で「とりあえず大丈夫かな?」と階段を下りると木に白壁の入り口。(写真右) 外とは雰囲気が変わる。
店内も似た造りで、長い木のカウンター、奥の深いテーブル席。壁には木の棚がしつらえてある。棚を空にしてあるのがいいのか、はたまた天井が高いせいなのか、圧迫感を感じない。不思議と落ち着く空間だ。

まずは「ひやおろし」の「墨廼江」(800円) 思っていたより辛い。開けてから日にちが経っているのか、もう少し寝かせたほうが旨みがのるのか。だいたい「ひやおろし」ってこんな早い時期(まだ9月)から揃うものだっけ? 
馬刺し(1500円)に合わせた「写楽」(800円)は古酒のような香りが強い。すっきりとしたイメージが強い酒だったのでちょっとびっくり。「飛露喜」(900円)は店で飲んではじめてうまいと思った(旨みがしっかりあった)から、酒の状態が一概に悪いとも思えない。単に酒の回転の良し悪しかな? 酒の銘柄変えるごとに盃も新しいのを持ってきてくれる(色や形が異なるので混じっても大丈夫)くらいだから酒に無頓着とも思えないし。

刺身はどれもしっかりうまさがあり、「いくら」や「もろみ漬け」の漬かり加減もいい。量も値段なりにちゃんと盛られてくるので酒がすすむ。(そうそう、酒もちゃんと一合入ってくる、これって意外と少ない) まさに「まともな酒、肴で一杯」(下記の太田氏の本)
席料が1人1000円かかるのに途中で気づいたが、「この内容なら、まあ、いいかな」

この手の店にしては珍しく4人、6人掛けのテーブル席が大半。酒は片口で出され、まわし飲みもしやすいこともあり、2人よりも大人数で行ったほうがいろいろ頼めて楽しめそう。じっくり腰を据えて飲むなら、席料も元がとれようもの。軽く1杯の今回はつらかったけど。
この日注文したもの
気仙沼戻り鰹刺身(1200円)、活北寄貝刺身(1000円)、極上馬刺し(1500円)、自家製いくら醤油漬け(800円)、もろみ漬け盛り合わせ(550円)、各1、
「墨廼江(すみのえ)」(特別純米、中汲みひやおろし、800円)、「写楽」(純米大吟醸、800円)、「飛露喜(ひろき)」(吟醸、900円)各1、
席料(1000円)2、(お通し無し)
2人で9500円(2時間弱滞在)
勝手なコメント
「まともな酒、肴で一杯」(下記の太田氏の本)やれる。新宿で、4〜5人でも使いやすい点で貴重。席料1人1000円もゆっくり飲むなら元がとれる。
★★★(5つ星が最高)
詳しい紹介

「OIOI(マルイ) ONE」の青いビルと映画館の入ったビルの裏手
新宿区新宿3-12  地下1階
17時から24時までの営業、日祝はそれぞれ30分ずつ早まる。
正月を除き年中無休。

営団丸の内線、都営新宿線 新宿三丁目駅 から徒歩2〜3分
新宿駅 東口から徒歩10分くらい

@新宿三丁目駅からは、新宿三丁目交差点で地上に出ると交差点に交番があるのでそこを左。(明治通りを池袋方面へ) すぐに「OIOI(マルイ) ONE」の青いビル。それと映画館の入ったビル(上映中の映画の看板が出ている)の間の路地を入る。2本目の筋の手前左側が入り口。
A新宿駅東口からは、「スタジオアルタ」に面した新宿通りを伊勢丹がある新宿三丁目交差点(明治通りが交わる)を目指す。あとは上記と同じ。

⇒「新精選 東京の居酒屋」 太田和彦  草思社
http://member.nifty.ne.jp/hamada/shop.htm
   (個人作成「居酒屋礼賛」2000年8月26日)
⇒ http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0401/P000270.html
(Yahoo!グルメ) 注、日本酒の紹介は貧弱です。


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