| 酒仙人(しゅせんど) | (讃岐高松、酒をたしなむ場所) |
とんがっているが、うまい酒を出す
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| 訪れたときの様子 |
| 使用上の注意 今回はどういう偶然か、いろいろと無理が通りましたが、いつもこういくとはとても思われません。うかつにまねはしないでください。 表題 「つなわたり」 暖簾をブロックするかのように「黒龍」の「石田屋」「ニ左衛門」、「磯自慢」の箱が積んである。 こんばんわ、あれっ、1人だ。酒の品書きはすべて純吟・大吟醸。(いい酒ばかりだが) ジャ 「香川の酒を飲みたいんですが」 (以下ジャンキーを「ジャ」と略す) 主人 「にごりはありますが、寝かせた方がうまいので1年くらいたってから出そうと思っているんですよ。」 ジャ 「それは開けてもらうわけにはいかないなあ。」 主人 「凱陣の大吟醸ならありますが。1合で3000円になっちゃいます。」 ジャ 「(予算オーバーだ) 半合はやってないですか?」 やってないんですよ、との返事。 しばらく沈黙、品書きをながめてああでもない、こうでもない。 主人 「(しょうがないなあ) 凱陣、半合で出しましょうか?」 助かった。 おっ、(おそらく)備前焼のぐいのみ。片口もうれしいなあ。 主人 「どうです?」 うわっ、すごい癖の強い立ち香。旨みもすごいぞ。 ジャ 「香りが独特ですねえ。大吟醸なのに旨みも強い。」 主人 「(おっ、わかるか) この蔵は蔵グセが強くて、蔵の専務が酒を造るようになってからはっきりクセを出すようにしたみたいです。」 ジャ 「蔵グセって、蔵についているものじゃなんですか?」 主人 「前は杜氏さんがうまくおさえていたんでしょうねえ。」 主人 「この蔵、坂本竜馬の時代にある人を酒樽にかくまったらしくて、」 ジャ 「聞いたことあるなあ、その話。勝海舟か、高杉晋作か」 主人 「そうそう、高杉晋作。当時蔵をあずかっていたのが「燕石」という人だったそうで、周りの人のために尽力してお金を使い果たしてしまい、その燕石から買い取ったのが今の蔵元の祖先だそうです。」 ジャ 「それを酒の名前にいただくなんて、ちょっといい話ですね。」 突き出しのイカを煮たやつがなんともいい味だ。「燕石」をなめているうちになくなってしまったので、お勧めの飯蛸をもらう。手のひらサイズの大物だ。 主人 「いいのが手に入ったので、味を殺さないように、ごくあっさり煮てあります。」 うまい。酒にも合う。 ジャ 「店先の箱にびびりました。」 主人 「あれを見て、すごいと思ってくれるお客さんに来て欲しい。なんで入り口にダンボール箱なんて積んであるの?って言われることも多いけど。」 ジャ 「値段もすごいけど、「ニ左衛門」はうまいですよね。」 主人 「あの酒、熱燗の方がうまいんですよ」 えっ? 主人 「やってみたらぬる燗より熱燗の方がうまかった。「滝上秀三」(「初亀」)も燗にしたらうまかった。苦味や渋味がとんで、旨みが前面に出てくる。しっかり造っている酒は熱燗でも崩れないし、うまくなる。」 ジャ 「燗冷ましも飲める酒っていうのは少ないですよね。」 場がだんだん盛り上がってくる。 主人 「高い酒でも、うまくなるかもしれないから、とりあえず燗にしてみる。もちろんまずくなるかもしれないから、それでも文句を言わない、わかってくれるお客さんを集めてやるんだ。そういえば、にごりはだめだったなあ。」 そうか、それをやりたくてこの店をやっているのか。 主人 「表にあった黒龍もすぐなくなるんだよ。4合売りしかしないけど、うちは飲んでくれるお客さんがたくさんいるから」 ジャ 「味がしっかりある酒が好きなんですよ。酸がしっかりあって。」 例えば? ジャ 「「酔鯨」は好きですね。」 酔鯨の何? ジャ 「純吟の「あらばしり」と「うすにごり」は好きだなあ。」 主人 「八反錦ですね。本当に酸があるのが好きなんですね」 次の酒を飲みたい。1杯目の味がまだ口の中にしっかり残っているので、 ジャ 「すっきりしたものがいい。「磯自慢」(純米吟醸)あたりどうかな?」 主人 「「東一」はどうですか? 味はどっしりしているけど、飲み口はすっきりしてます」 「純米吟醸」でも37%磨きと出品酒並み、値段は高そうだけどいってみるか。 主人 「燗にしてみます? 麹の香りがいいですよ」 そうこなくちゃ。でも、冷たいのも飲んでみたい。 主人 「半分冷やでいって、半合だけ燗つけましょう。」 (察したか・・) 主人 「いい感じだ。麹の香りがたってきた」 にこにこしながら厚手のお銚子を持ってくる。 甘く強い香り、ふくむと暴力的に思えるほど旨みが膨らむが、のどに流すとすっとひける。 ジャ 「この燗はうまい!東一は印象悪かったんだけど」 主人 「東一の何飲みました?」 純米吟醸だけど 主人 「純吟でも50%もありますし、とにかく、それは飲んだ店か酒を売った店が悪かったんだなあ」 いい酒を少しずつ飲んで欲しいということだった。現にたいした量は頼んでいない(値段もまあ予算内)のに、とても気分良く飲めた。 |
| この日注文したもの |
酒の品書きに値段はついていない。つまみは黒板で値段付き。 |
| 勝手なコメント |
| 非常に個性の強い主人だが、私はうまくはまったので楽しかった。 ★★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
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香川県高松市瓦町2丁目10 ビルの奥まった1階 |