樽 一 ・ 池袋 (池袋・三陸味処)

旬の海の幸を「浦霞」でやる店

   
訪れたときの様子
気になっているのだが入りづらい店というのがあるものだが、ここはまさにそんなところだった。狭い間口からお世辞にもきれいとはいえない階段をあがる。店があるらしき2階には窓も無く、中はまったく見えない。しかも入り口は少しシャッターが閉まっている。大繁華街のはずれという場所柄もあって、ぼったくられてもおかしくない状況だが、男2人ならなんとかなるだろう。

2階の店内は縦長ながらそこそこ広い。カウンターにテーブルが4〜5個ほど、小上がりの座敷もある。柱や壁は古い木で年季が入り、板さんや女将は50過ぎ。きれいに掃除されているので、「昔ながらの店」といった感じ。とりあえず安全に飲めそうだ。

まず生ビール(大、700円)。突き出しはイカときゅうりを酒粕であえたようだ。量も多いし味も良い。品書きには鯨が並び、品切れだったが「さえずり」(舌)や「美脂(びし)」(脂身)など珍しい品まで。頼んだ鯨刺(1500円)はわけぎとしょうがで、厚めの切り身が量もたっぷり。歯ごたえや見た目は馬刺しだが、味はもっとあっさりしている。
あとは三陸中心の海の幸。カンパチ刺(750円)を頼むと、板さんが客から見える板場で切っている。しかも生わさびが茎のまま出され、自分でおろす仕組み。これはなかなかいいぞ。

酒も宮城塩釜の「浦霞」を全種揃えておしている。東京ではここ(正確に言うと、新宿と高田馬場にもある姉妹店)だけだという「原酒 金ラベル」(写真右)がおすすめ。確かに初めて見るラベル。醸造アルコール入りなので本醸造の原酒らしいが、臭みやアルコールの変な辛さも無く、旨みが濃くてなかなかいける。なにより、「ほや」や「松藻」(海藻を「たたみ鰯」のように薄くまとめて焼いたもの)といった海の香りというか塩辛さに良く合う。地元限定販売というのが納得できる酒だ。
ただこの店、値札の表記がばらばら。 だいたいなんで一枡650円が四合瓶3250円になるんだ? たしかに枡4杯飲んでもまだ余っていた気がするが・・ また不安になる。

気を取り直して食べる「ほや」(500円)が実にうまい。時間がたつと発生するというあの独特の臭みが無く、果実のような甘ささえ感じられる。おもわずおかわり。刺身、酢の物、ぬた、塩辛と4種もそろい、ぜひ頼みたい1品。
珍味も「めふん」(鮭の血合いの塩漬け、500円)、「このわた」(なまこの腸の塩漬け、750円?)があった。宮城ということで、笹かまぼこ(600円)や牛タン(1000円、2人前から)もうまそう。このへんはまたゆっくり食べに来よう。

池袋は実はいい飲み屋がなかなか見つからないのだが、その中では穴場といえる。客層も40〜50代のワイシャツ姿のお父さんが多い。品書きがあちこちにあるせいか値段が食い違っていたりするのが不安だが、細かいことを言わなければ問題ない店。
この日注文したもの
鯨刺(1500円)1、カンパチ刺(750円)1、ホヤ酢(500円)2、松藻(海藻、600円)1、
生ビール(大、700円)2、「浦霞」(原酒金ラベル、4合瓶、3250円→2500円?、30周年とかで値引き?)1、
お通し(イカときゅうりの粕あえ、500円?)2、
2人で9000円くらい(1時間半ほど滞在)
勝手なコメント
ほや、岩かき、鯨など、旬の海の幸を「浦霞」でやる店。男同士で行くなら穴場といえる。
★★★(5つ星が最高)
詳しい紹介

ロサ会館の北側。
豊島区西池袋1-38  店は2階
17時から営業。22時ラストオーダー。
日祝は休み。

JR山手線、埼京線、営団丸の内線、有楽町線、東武東上線、西武池袋線
 池袋駅 西口から徒歩3〜4分

駅西口からロータリーを右に回り、車道に突き当たったら左へ。東京三菱銀行の先を右に入る。(けっこう広い筋) 直進すると左手にロサ会館(飲み屋、カラオケBOXなどが入った大きなビル)があるので、ビルに沿って左へ曲がるとすぐの右手。とんかつ屋と「つり舟」という名の飲み屋に挟まれた狭〜い入り口(写真左)を入った2階。「三陸の味処」などと染め抜かれた紺色の暖簾が目印。

http://r.gnavi.co.jp/g362301/ (ぐるなび)


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