| 魚三(うおさん)酒場 | (門前仲町・魚屋) |
店の人とうまく折り合いをつけて、うまい魚を食おう
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![]() 真ん中のガラスの多いビルが「魚三」 |
| 訪れたときの様子 |
| とにかく暑い。突き刺すような日差しのうえ、駅の出口が複雑なせいで歩き回ってしまった。本当は「浅七」を1軒目にするはずだったが、ビールを飲まずにはいられない。予定変更して「魚三」へ。 まだ18時前だというのにカウンターは人でぎゅうぎゅう(1階)。通路らしきものがなく、奥の空席にたどり着けずにいると「2階が空いてるからそっちに行って!」ときた。 ビルの汚い階段を上がるとちょうど引き戸から出るところの3人連れ。「運がいいねえ、今なら3人座れるよ」 おいおい、さっきは席なかったんじゃん。これは店の人のあしらいに気をつけねば。 1階はおばさん2人が仕切っていたが、2階は鼻筋の通った美形のお姉さんだ。しかし、にらむ目の鋭さと何者も寄せ付けない雰囲気は1階と同じ。最初のおしぼりと「飲み物のご注文は?」はお姉さんからきてくれるが、あとの注文は一瞬の間を見計らう必要がある。壁一杯に広がる品書きを見ながら「めごちの天ぷらと、え〜と」なんてやっていると、めごちだけ受けて踵を返してしまう。(注文は暗記し、品を出した時に伝票に付けていた) 誤解のないように書いておくが、このお姉さん、仕事はできる。コの字カウンター2つ、約40人から次々来る注文をほぼ1人でさばき、会計までやってのける。(しかも間違いがなく、計算は暗算だ) だからこそ、「あたしの時間、一秒でも無駄にするんじゃねえ」的な雰囲気になるのかもしれない。 さて肝心の中身だが、旬の刺身が抜群にうまく、安い(400円前後)。量も「ほうぼう(450円)」丸ごと1匹、「鰹(450円が400円に)」も分厚い切り身が8切れほどと一皿で2人分以上。かわはぎやあわび、生うに、かに(うに、かには例外的に600円を越える)まで並び、市場さながらの品揃えである。 実はてんぷらが食いたくてここに来たのだが、こちらは一人前3個(350円前後)が基本らしい。新鮮なネタが揚がってくるのでうまいが、小ぶりだし満足度は刺身のほうが上か?穴子の白焼きなぞはかなり泥臭くあがってきたので、手をかけるより切って出すほうが好きなのかな。 と思ったら、「やきはま」(390円)は絶品。プリプリの身(大ぶり)に汁の旨みがたまらない。これも3個で出てきたので、同行者にビールおごる約束(ウソ)をして2個目をいただく。 品書きやお姉さんの観察が一通り済んだので周りをみる。皆よく食べるので、空席を探す待つ客がどんどん上がってくる中で長っ尻に。(だから席が空かない) 「飲むというより食いに来てるよね」と連れがいうとおり、食べたそばから皿を下げているのにカウンターの上はいつもいっぱい。隣の2人連れは20種類くらい頼んで食道楽の話をしていた。 あちこちに目に付く魚の頭半身茶色い汁は「ぶりつゆ(100円)」か「ぶりかま(480円)」か? 丼に殻ごとの貝と白身・えびを満載しつゆをはったうまそうなのは「スペシャル(530円)」なのか? 「あわび」は400円なのになぜ「北海道の○わび(紙が折れて見えない)」は350円なのか? 小鉢に身ばかり山盛りの「あら煮(50円)」は採算があうのか? 天ぷらが「めごち」だけ4個で出てきたのは身が小さいからか、サービスなのか? この店はとにかく謎が多いが、もちろんそれを聞く隙はない。(あのお姉さんもごく一部の客には笑顔を見せたり話し掛けたりしているが、あれはきっと親兄弟に違いない) 「子供連れお断り」「店内禁煙」に始まり「2階では引き戸を閉めて(狭いが)中で待つ」「注文は予め決めておいて一息で」など、実に「おきて」が多い店だが、謎を解きにまた行きたいと思う。 p.s. おいしいとこ取りでいきなり酒と「スペシャル」を頼んだら、「それは最後に頼むものだからダメだよ!」と店のおばちゃんに断られるそうです。(これも「おきて」でしょう) 後日、居酒屋巡りをしている人に「大はし」で聞きました。その人は「大はし」でも「肉どうふ」と「牛にこみ」「ビール」だけで帰っていきました。 p.s.その2 ある秋の平日に通りかかったら、夜8時をまわっているのにまだ外まで行列ができていました。(普通は空きはじめる時間だし、8時でだめならあきらめて別の店にいくもんです。) いつ行くにしても時間には余裕を見ておいたほうがよさそうです。 |
| この日注文したもの |
| ほうぼうの刺身1、鰹の刺身1(400円)1、生だこの刺身(400円)1、かますの天ぷら(400円)1、キスの天ぷら(350円)1、めごちの天ぷら(350円)1、穴子白焼き(380円)、あら煮(50円)1、やきはま(390円)1、 生ビール大(600円)2、生ビール小(400円)2、生酒冷(「金盃」、300ml瓶、580円)1、 2人で6700円くらい(1時間強滞在) |
| 勝手なコメント |
| 1人か2人で新鮮な魚・貝を食いに行く店。 但し、接客態度が気に入らない人には絶対向かない。 ★★★★★(5つ星が最高) |
| 詳しい紹介 |
| 江東区富岡1-5 大通り沿い、ビル丸ごと「魚三」 16時から営業。21時半くらいまで(閉まる時間は階によって異なるらしい)。 日曜定休。 営団東西線、都営大江戸線 門前仲町駅 から徒歩2〜5分 @東西線で行く時は西船橋方面(富岡八幡宮側)の階段、改札を使って富岡八幡宮側(2番)出口を出るのが一番早い。出たら歩道を右に進むと通り沿いに店がある。(2分くらい、通りを挟んだ向かいは深川不動尊入り口と富岡八幡宮入り口の中間くらいになる) A大江戸線や東西線大手町方面の改札を使うと2番出口には出られない。地上に上がり、東京三菱銀行やUFJ銀行(深川不動尊入り口側)の並びの向かい側にいき、あとは歩道をまっすぐ。地下鉄出口を通り過ぎたらすぐ。(5分くらい) 酒のほうは、ビール(生大600円、小400円)と日本酒のみ。焼酎(サワー)は置いていないようだった。 ちなみに、ご飯ものや肉は一切品書きにない。お惣菜の類もほとんど見当たらなかった。 ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~FQ3K-HSMT/index.htm 個人作成「橋本健二のホームページ」から「酒・酒・酒」→「私の好きな居酒屋」→「深川」に入る) ⇒http://member.nifty.ne.jp/hamada/shop.htm (個人作成「居酒屋礼賛」2000年11月17日) ⇒「新精選 東京の居酒屋」 太田和彦 草思社 |