第二次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜になったフランス人・アベルは、明日のドイツ兵となる少年スカウト係となる。
1996年、フランス=ドイツ=イギリス合作。 フォルカー・シュレンドルフ監督、マイケル・ナイマン音楽。
ジョン・マルコヴィッチ。
前々日に『スターリングラード』を見ていたので、ついつい比較しながら見てしまった。
全然違うんですけどね。ほぼ同時期の、こちらはドイツでのお話。
戦争映画ってんでもない。悲惨なシーンは、極力なくしている。
クライマックスまでは、淡々とした展開。
主人公・アベルが、じつにくせのある(というかなんというか)人物。
深刻な時代をしたたかに生きているようだけれど、社会情勢だとかナチズムだとかに、関心がない。
悪人とはいえないけれど、正義感はない。
子供が好きだけれども、本当に子供に良かれと思って行動しているわけではない。
いうなれば、一見いいひとにみえる超自己中心的人物。
「子供の心のまま大人になった」というような表現をされているけれども、これを無垢といっていいのかどうか。
感情移入はできないけれど、ジョン・マルコヴィッチはすごいと思った。はまってる。
ラストシーンの続きが気になる。ユダヤの少年を抱えたまま、アベルはどこへ行ったのかしら。