美緒の気まぐれエッセー

小茶の愛すべき男たち(1)

久しぶりにヤスさんが来てくれました。
20年以上のお付き合い。昔のヤスさんは大柄でリーゼント、革ジャンにヘルメット。なのに物腰はどこか上品で、大きな塩じゃけと丼飯を頬張りながら、酒を飲んでいました。
今は仕立てのよいスーツに身を包み、ゆっくりとグラスを口に運ぶ。
20代の頃のヤスさんがサントリーホワイトのニューボトルに「泰」と書いた、あのボトル、彼の青春と共に生きた小茶で一番古いボトル。ここ迄くると、ツヤのなくなった、黒味を帯びたガラス瓶は、風格さえ感じられる。何十回、このビンの中に新しいウィスキーを入れ替えたのだろう。

ポツリ、ヤスさんが言った。
「初めて見たよ、ホームページ。おもしろいよ。2ヶ月も更新していないじゃないか」
えっ、あの辛口のヤスさんがほめてくれた。うれしい。
それではヤスさんを手始めに、「小茶の愛すべき男たち」。気まぐれ美緒の気まぐれがまた始まります。
ありがと、ヤスさん。

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