女同士
お彼岸に娘と待ち合わせて西調布の駅を降りた。いつものように駅の隣の古びた酒屋の古びた夫婦のところで、酒と和菓子を買うつもりだった。
ところが駅前の店が大にぎわい。見ると看板には「99円ショップ 本日オープン」と書いてある。ピカピカの真っ白で、蛍光灯全開で活気ムンムン。
わたし達は有無もなく、その店に入っていった。入り口で真新しいかごを腕に通し、お祭りの屋台を見る子供の気分で店内を廻った。
「何でも買ってあげるわよ」私が言う。
「うん、うん」娘が頷く。
買い物競争のように右に、左に、二人は別れて買いあさり、またばったり出くわしたり。「わー、安い」なんてかけ声を掛けながら、食料品から台所用品から園芸用品まで買い込んだ。
レジを済ませて外に出た。気持ちの良い青空。大きなビニール袋を手に、女同士さわやかに笑った。
女って一体なんだろう? これから主人のお墓参りに向かうというのに、この逞しさ。この物欲。女にはこんな時、理性なんてありません。
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