美緒の気まぐれエッセー

昼下がりのカラオケボックス

皆様お変わりありませんか? お久しぶりです。
今年から小茶の営業時間も変わりました。午后7時〜午前0時です。知っている人も知らない人も、これからは早めに来て戴けたら幸いです。よろしくね。
仕事を終えて終電車に間に合う様、勝手知ったる歌舞伎町を小走りで駅に向かう私。なんだか花のOL気分で家路についてます。暗い内に床につき、朝日の内に起きる。夜光虫から脱出だ。だからとっても気分がいい。

昼過ぎから趣味のケイコ(フラダンス、モダンダンス、ジャズダンス、ストレッチ、カラオケ教室、週に2回のマッサージ通い)に出かけ、帰りがてらいつもの様にカラオケ屋の前を通った。なんだか今日は1人で唄いたい気分。でもカラオケ屋に1人で行った事がない。何事も初体験は勇気がいる。孤独な女が寂しさのはけ口に来たと思われる気がして抵抗があったが、受付へ行った。ハガキ大のモニターが各部屋を移している。私1人6畳の洋間へ通された。すごいぜいたくな空間。サービスのコーヒーだけじゃ悪いから、焼きソバを注文する。天井を見上げるとカメラもどき。
「私の事、従業員が見てるんかなー。ハズカシイ・・・」
私はタバコを立て続けに喫った。そしてコーヒー飲んで、焼きソバを食べながら、
「やだ、これじゃ定食屋じゃない」
と、思った。せっかく来たんだからと、2曲唄った、上ずった声で。落ち着かず、1時間でカラオケ屋を後にした。

次の日もケイコに出かけ、その後お茶会があり、たわいもない会話に満足し、1人我が家に向かって歩いていた。そしてカラオケ屋の前を通る時、昨日の汚名挽回か、もう1度入りたくなった。
「えーい。入っちゃえ。そうさ、私が孤独だろうと楽しかろうと関係ない。良いお客さんであればいいんだ」こう考えた。
カラオケ屋2度目の私は、「唄は健康にいいわねー」なんて、お愛想まで言っちゃって。
さりげなくストレッチしたり、腹筋を鍛えながら大きな声を出して、14、5曲唄った。あー、さっぱりした。けっこうリラックス。楽しい時間を見つけてしまった。どこで息継ぎしているかわからない中島ミユキ・テクニックも、何とか息が続く様になった。うまく唄えると、やっぱり嬉しい。

ちなみにこんな唄を練習しています。
渡辺真知子の「かもめが飛んだ日」、浅川マキの「かもめ」、百恵の「イミテーション・ゴールド」、これはすごい。歌詞の一部に、
西日の当たる部屋の片隅、彼は冷蔵庫を開け、パックの牛乳を飲み干している。飲み方が違う、汗が違う、声が違う、愛が違う、ホクロが違う、利き腕が違う。彼女は若い彼の仕草を目で追いながら、去年の男をオーバーラップさせている。彼女はどこから彼を見ているんだろう? 私はベッドの中からだと思う。そして歌詞の3番で、去年の人を忘れるまで待っててほしい、今年の人よ。
虫の良い話でしょう。百恵が歌うとみんないい女になる。なりきって、私も唄った。ふと気がつくと1週間に6日、1人カラオケをしていた。80曲は唄っただろうか。我ながらびっくり。
1日1回、腹の底から大声出すことありますか? 本当に気持ちいいです。熱しやすく、冷めやすい私の性格だが、思うように唄えないと納得いかない。そこでまた挑戦する。こんなわけで、1人カラオケいまだ縁切れず。
次は何を唄おうか。

終わり

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