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| Tagesbuch * |
| 2002年10月の記録。
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10/15*** 冥土の使者
・・きのこ。"菌界"は、あたしたちのところではもっと もっ、おおきく強くなっているよ。 ほら、世界もずいぶんあったかくなっているし。 "畑要らずの野菜"としても重宝されているし、 虹色の胞子を噴出する"ニジホコリタケ"類は、 観葉植物扱いされてる。 あと、人の夢の欠片や念に寄生するタイプのきのこ。 これは、栄養源の性質によって外見が変化するから、警察関係で 研究されてる。 動物とのあいのこみたいに、羽根を持って自力で飛ぶ 胞子を持つきのこもあるよ。 夕暮れ時の薄紫の空を、この胞子が 三々五々浮遊しているのをみると、 なんだか、この世のものならぬ心地になってくるわ。 冥土が少しずつ、こちらに流れ込んできているのかしらね。 欧州ではむかしから、きのこはキリストの再来の象徴だったというしね。 |
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10/13** きのこハント
うまれてはじめて、夢のきのこ狩りへ。 午前3時出発。福島へ。 午前8時に着いて、おにぎりを呑み込み、散策(捜索)開始。 待っていたのは、ほんとうに未開の山。 道がない。背丈以上ある草を、左右に踏み分けながらすすむ。 そのたびに草の棘が皮膚を切る。 2本足で立つのは無理な角度の坂とか。 とにかく無我夢中でガイドのおっちゃんを追う。 その道程できのこに眼を凝らす。 白、赤、緋、黄、茶、紫、黒・・ ・・さまざまな色、そしてかたち。 ちょっと押すと、アタマの穴から埃みたいな胞子を噴出する 奴もいる。 菌糸ののび方にもいろいろあり、 それを理解して辿っていけば芋づる式に 収獲があがったりもする。 結局、とったものの半分は毒きのこと判定されたけど、 一週間食べつづけて余るくらいの食用きのこ(しめじ系)が 手元にのこった。 色、かたち、味、生態、そしてその佇まい。 ますます深入りしそう。したいなあ。 |
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10/8 ** Tiara
「ティアラ、という名前を子供につけようとしていた」・・ わたしが? 誰かほかの人のせりふ? 夢で? 現実で? 判然としない記憶。 とりあえず、おなじ名前のミルクティー(缶)を買ってみる。 おいしい。 陽あたりのいい遊歩道で飲む。ギリシャやスペインの話をしながら。 「ほんとうに心の底から行きたいのなら、 なにもかも捨てて出発しているはずでしょ。 それをしないでここにいるってことは、 まだその時期じゃないっていうか、そこまでではないってことよ」 というようなことを説かれる。 垂直に身体のなかに落ちてくミルクティーと、 水平に走る痛み。 想像の楽しさってのもあるんだけど・・弱いよね。 でも、思いついたことをすべて実現しなくては気のすまない体質だったら 大変だ。 ティアラが何人いても足りない。 |
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10/2** ばいばいん
天気があまりにも素晴らしいので、予定を変更して リサーチへ。 新宿の百貨店群。 街。百貨店。 裏事情はどうあれ、やっぱりきらきらしている。 単純に浮かれそうな心に、 ケースの作り方とか、商品の見せ方とか、 仕事に必要なチェック項目が、覆い被さるように 浮かんでくる。 「いつか、純粋な消費者として こういう売り場を愉しめたら・・」 夢想しながら、ダブルの目線でお店をまわる。 「いつか」に自分で具体的な日にちを与えれば、 現在と未来、楽しみはダブルになる。 (いつか、が流動的なものでも、まあ、 マゾヒスティックなたのしみかたはできるけれどね・・) 先送りしたおいしいものたちに 自分の手で実効日をつけないと、 それは全部かりんたちに喰われてしまうからね・・。 |
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10/1*** おまかせします
よく行くマッサージやさん。 きもちいいんだけど、時々疑心暗鬼になる。 "ほんとはここのつぼをおせば一発でラクになるけど、 60分終わるまでおさなーい" なんて考えてないかな、とか、 "一ヶ月後くらいにまた凝りだして、マッサージに来ずに いられなくなるつぼ" をおされたりしてないかな、とか。 自信ないなら委ねんなよってかんじなんだけど。 自分のこと、よく知らないまま、他人に投げてることが多いなあ。 |