髪結いドロシー

 カナダにも夏がやってきました!エア・コンディショナー完備のアパートに住んでいるのですが、1年を通して涼しい地域ですので冷房は無く、暖房のみとなっております。それでも、空気が乾燥しているせいか、日本のように気が狂いそうになるほど暑くはないのですが、天気の良い日には窓を開け放って風を通していても額にジットリと汗をかいてしまうほどです。

 このような暑い時期だというのに、私の髪は4月に日本に帰った時に両親の美容院で切ってもらって以来、伸ばしほうだいですので、頭が暑っ苦しいというか重いというか…というワケでカナダで初の散髪に行くコトにしました!20年近く両親の美容室でしか髪を切ってもらったコトがありませんでしたので、少し緊張しつつアパートを出ました。

 アパートから歩いてすぐ近くの場所に、階段を少しくだって入る半地下のオシャレなお店(いわゆるカリスマな美容師さんがいそうな)があるのを知っていましたが、ココは却下。妙に店内が明るすぎてなんだか落ちつかなそうです。(←どういう基準なんだか…?)

 アパートからは少し遠くなりますが(それでも歩いて数分の場所)、コジンマリとした美容院を発見、ココに決めました。受け付けの店員さんに「カットして欲しいんですけど…」と尋ねると「今やってるお客さんが終わるのが15分後くらいだけどそれでも良い?」とのコト。たいして忙しいというワケではありませんでしたのでソファーに腰掛けて待つコトに。

 ソファーのすぐ隣のコーヒーテーブルの上に置かれたカップと飲み物を見つけ、「これは頂くべきなのか?…それとも…ウムウム…」と悩んでいる間に時はすぎ、前のお客さんが終わって私の番になりました。

 店の奥(階段があってロフトのようになっているトコロ)から身長180cmはゆうにあるガタイの良い金髪の美容師さん(男性)がやってきて、初対面の挨拶→握手→名前をなのりあいました。彼の名はドロシー…女性のような名前とその仕草からついついゲイ名か?!」と疑ってしまったコトはナイショです。

 はじめにシャンプー台へ行き髪を洗ってからカット。「ガイジンカット(※)にされてしまうのでは…?」と心配しましたが何度か日本人やフィリピン人の黒髪を切った経験があるそうで、どうやらその必要はなさそうです。(※ ガイジンカットとは、頭の周りは全てカリアゲ、頭の上部は少し長め(と言っても3cm程度)に、モミアゲは完全に剃り落とすというこちらの人に人気(?)の髪型で、私が勝手に命名)

 …とは言っても髪を切ってもらっている間はメガネをはずした状態ですので、自分がどんなふうになっているのか分かりません…不安! 切り終わってメガネをし、鏡の中の自分を見るまでは不安で不安で…。

 結局ガイジンカットにはされず、ちゃんとモミアゲを残した(←重要)だいたいいつもと同じような髪型にしてくれました。…が、最後の最後で問題発生!!髪を切った後に頭を洗うというコトをせず、そのままムースをつけてスタイリングをしてくれやがりました。

 どうやら切った髪を落とすための最後のシャンプーというサービスはしてくれないようです。せっかくセットしてくれた髪を「洗ってくれ!」とも言えず、切った髪がバッサバッサと頭にひっついた状態で店を出ました。鬼にさらわれていくムスメッコでもないのに、自分の通った道にパラパラと髪を落としながらアパートに帰っていったのでした…メデタシ、メデタシ。