(この徒然にはグロい表現が含まれています。そういったモノが苦手な方、食事中の方はよく考えてから御読み下さい。)

 私の住んでいるアルバータ州では花火を一般人が扱うコトが禁じられております。…ので、6月に友人家族が日本にやって来た時に、コンビニで売っている手に持つ系のセットと筒系のセットをひとつずつ買ってきて、近くの川原で小花火大会をしました。唯一見るコトの出来る打ち上げ式の花火でさえ何かのお祭りの時にしか見るコトのできない彼等はとても珍しがり、楽しんでくれたようでした。

 本当なら禁止されたコトをしているという思いもあってか、カナリ興奮しておりました(花火そのモノの楽しさももちろんあったでしょうけど)。我々日本人にとってのラスベガスde賭博のようなモノでしょうか?「ホントは禁止されてるコトなのに…なのに、なのにぃ…」という気持ちが人を余計に興奮させるようです。

 ↑のワケの分からない例え話はちょっと置いておくとして、してはいけないと言われていたり、思われていたりするコトというのは妙な魅力を放っているものですよね?そう思っているのは、きっと私だけではないハズ!小学生がお店でマ○ビキしてしまったり、中高生が未成年なのに喫煙や飲酒、時には無免許でバイク…等々はそういうトコロから来ているような気がします。以上に述べた例を「しょうがないのよね…」と言って手放しで許す気にはならないのですが、そういう気持ちって誰にでもあるでしょう?

 あまり前置きの話を引き伸ばしても仕方ないので、このあたりで御覧の皆様には納得してもらえた…というコトにして話を進めます。かくいう私もそんな魅力に負けて、ホントはイケナイのに…な遊びをして楽しんだ記憶があります。

 確かあれは、小学校4年生ぐらいの時でした。当時私は、学校や家では特に問題を起こすコトもなく、ごくごく普通の真面目少年でした(…と自分では思っています)。その頃、同じクラスで家も近かったA君と毎日のように遊んでおりました。どんなコトをして遊んでいたのか?テレビゲームをしたり、そとに出てザリガニをとったりと、こちらもごくごく普通です。

 そんなある日、学校の休み時間にA君が小声で「ちょっとちょっと…」と私を教室の隅の方に手招きしています。なにかは分かりませんが秘密めいたモノを感じ取り、私も小声になって「ナニナニ?」とA君の側に行って聞き返しました。すると「あのさぁ、このあいだの日曜日に親戚のウチに行ったんだけど…その時にそこの兄ちゃんが爆竹をくれたんだよぉ!」とA君は興奮気味に打ち明けました。

 もう少し学年があがると「爆竹なんてただのオモチャだろ?何をそんなに小鼻を膨らまして喜んでいるんだ…フゥッ…」と両手を肩の高さまで上げて首を振りながら哀愁まじりのため息をついているトコロですが、当時の私たちにとってはカナリ手に入りにくいモノだったのです。今の私にしたら、ホンモノの拳銃なんかを手に入れるくらいに難しく(不可能に近い)、同時に危険な香りを漂わせていたのです。もちろん親や教師からも爆竹で遊ぶコトは禁止されていました。

 その『爆竹』を手に入れたと聞いて私は「ホント!?スゲェスゲェ!」と興奮して言いました。私の反応に満足したのかA君は話を本題に…「今日ウチの近くで爆竹使って遊ぼうぜぇ!」との事。もちろん私は「うん、イクイク!」とその日に遊ぶ約束をしました。

 学校が終わって、飛ぶように家に帰りランドセルを置いた私はA君の家に直行しました。するとA君が既に仕度を終えて家の前で待っております。そこでA君の手にしたひと束の爆竹を見せられて、更に興奮度がアップします。そのいかにも中国直輸入な配色、私たちが遊ぶ時は(中国のお祭りのように一度に火をつけてひと束いっぺんに破裂させるのではなく)ほぐして1本1本にわけて遊ぶのですが、その小分けにした時のダイナマイティな形。どこからどうみても爆発寸前といった容貌をあらわしています。

 ライターを持ったコトを確認して、あまり人目につかないはらっぱへ移動。土で小さな山を作りそこにうずめて爆発させたり、土管の中に仕掛けて爆音を響かせたりして遊んでいました。最初はそれだけでも充分楽しかったのですが、そのうち飽きてきたのか興奮度が最初のそれほどではなくなってきました。マンネリなムードが漂いはじめた時、2人に同じようなアイデアが浮かびます。「カエルを捕まえて爆破しよう!」今考えるとなんとも残酷なコトなのですが、これぐらいの歳の子供はこういったちょっと残酷な遊びがダイスキでこれぐらいのコトは日常茶飯事です。(ホントにホントです!別に若き日の自分を擁護するつもりなんてありません!これぐらいの歳の男の子ってのはそういうモノなんですよぉ!)

 すぐ近くの田んぼへ行って、あちらこちらにいるカエルの中から一匹を捕まえて口を無理やり開かせ、爆竹インサート☆アーンド点火!カエルをその場に置き去りにしてすぐに10mほど離れます…するとカエルは口にはさまった異物も大して気にしない様子で「ぴょ〜ん、ぴょ〜ん」と田んぼの中へ。田んぼの水で火が消えたのか、カエル爆破失敗。すぐに失敗の原因を悟った私たちは今度は火を点けたまましばらく捕まえておいて爆発寸前に逃げるというAクイック作戦(作戦名に深い意味はありません)を立て、実行にうつします。

 私がカエルを捕まえておいてA君がカエルの口にはさんだ爆竹に火を点けます。そして、ギリギリまで待ってからカエルを地面に置く…というトコロまでは作戦通りにコトが進んだのですが、待つ時間が長すぎたのかすぐに爆発してしまいます。カエルに背を向けてまさに走り去ろうとした瞬間、背後1mの距離から予想もしなかった爆発音が…「ぱぁんっ!」 私は驚いて反射的に音がした方に振り返りました。視界に赤いツブツブが映った次の瞬間にはそれらが顔面に飛び散ります。…そう、私が見た赤いツブツブは爆発させたカエルの破片…残酷な遊びを平気でしながら、グロテスクなモノが大の苦手だった私は妙な奇声をあげながら手で払い落としました。すぐにA君の家に(半泣き&猛ダッシュで)戻り顔を洗わせてもらいましたが、その時のコトを思い出すたびに頬によみがえるアノ感触のせいでしばらくは気持ちの悪かったコト…。

 この時のコトで懲りたのか、それから後にはそういった類の遊びは誘われても絶対に参加するコトはありませんでした。人がこのような禁止されたモノに惹かれるのって、自分で痛い目を見て成長していく為なのでしょう…(遠い目)。良い子はくれぐれも真似しないように…って言ってもやっちゃうんだろうなぁ。

(9/28)