薬師と山中の歳時記

山中の朝は薬師の鐘の音で始まる。早朝の空気に響く重厚な音色は、寛永年間より途絶えたことがない。鳥の鳴き声、川の瀬音とともに山中温泉音紀行のアルバムに加えたい逸品だ。薬師は山中温泉の祭礼にも深く関わり、この町の歳時記そのものである。
  1月中旬   左義長
  2月初旬   寒修行
  3月15日   涅槃の団子まき
  5月4・5日   甘茶祭
  8月24日   地蔵盆
 特に薬水不尽と称される境内の涌き水は隠れた名品で、甘茶もこの霊水がベースである。一年間の無病息災を願い、不思議なパワーを秘める甘茶を町の人たちは必ず飲んでいる。
 
  お薬師の境内